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【絵本レビュー】 『わんぱくだんのロボットランド』

作者:ゆきのゆみこ/上野与志
絵:末崎茂樹
出版社:ひさかたチャイルド
発行日:1995年3月

『わんぱくだんのロボットランド』のあらすじ:


物置小屋の中はわんぱくだんの秘密工場。がらくたで作ったロボットにハートの飾りを入れたとたん、3人はロボットの世界へ。


『わんぱくだんのロボットランド』を読んだ感想:

ロボットという言葉に絶対引っかかると思っていたら案の定、題名を読んだ時点でベッドの上で跳ねていた息子の動きが止まりました。さっさと布団に入り「早く読んで」と目は絵本から離れません。読んでいる途中でパパがお土産にサッカーボールを買ってきてくれたのに、スルー。とりあえず受け取ってから「パパ、本読んでるから」。軍配はロボットに上がったようです。この絵本で新しく学んだ言葉は「人間」。ロボットランドにはもちろんロボットばかりいて、お店で売っているものも全てロボット用。道を歩いているのもロボットばかりで人間はわんぱくだんの三人だけ。そこで聞いてみたんです。「人間はいる?」息子は最初少し考えていましたが、「ロボットばっかり」と答えてから「3人ニンゲンがいるよ」と教えてくれました。おそらくロボット以外のものがニンゲンであると認識したのでしょう。明日道に出たら「ロボットはいる?」って聞いてみようかな。「ニンゲンだけ」と答えてくれたら万々歳です。

『わんぱくだんのロボットランド』の作者紹介:

ゆきのゆみこ
東京生まれ。女子美術大学卒業。主な作品に『じゅうにしのおはなし』「わんぱくだん」シリーズ(以上、ひさかたチャイルド)、「ねんどママ」シリーズ、クレイアニメ『だいすき! ねんどママ』(NHK)など多数。日本児童文芸家協会会員。

上野与志(うえのよし)
1972年中央大学文学部卒業。児童図書出版社で40年、その内編集者として34年勤める。元(株)チャイルド本社専務取締役編集本部長。その傍ら、子どもの本の創作をする。現在は作家専業。主な作品に「わんぱくだんの まほうのじゅうたん」他のわんぱくだんシリーズ18冊(共著)「あかまるちゃんと くろまるちゃん」「とんとんとん」「くんくんくん」(以上、ひさかたチャイルド)、「おおきいおうちと ちいさいおうち」(岩崎書店)、「でっかいたまごと ちっちゃいたまご」(wave出版)などがある。日本児童文芸家協会会員。


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