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【絵本レビュー】 『どんなおと?』

作者/絵:tupera tupera
出版社:教育画劇
発行日:2009年4月

『どんなおと?』のあらすじ:


この絵本は音を自由に想像する絵本です。ページを開いてみると、ユーモア溢れる絵とともに、こんな言葉が書かれています。
「てを たたいたら どんなおと?」「りんごを かじったら どんな おと?」
「ぞうの おならは どんなおと?」「かみなり なるおと どんなおと?」
絵と言葉に反応して、子ども達がいったい、どんな自分の音を想像してくれるのか?考えるだけでもわくわくしてしまいます。

『どんなおと?』を読んだ感想:

「これあんまり文章もないから、もっと小さい子用なんじゃないの」と言って渡してくれたうちの母。「お主、まだまだじゃな」と心の中で思いながら子供たちに読んでみると、案の定みんなからいろんな音が出てきました。年齢に関係なく楽しめる本です。
最初にこの絵本を読んだ数日後、息子と一緒に道を歩いていると「ママ、像のおならはどんなおと?」と聞かれました。その後はもちろんいろんな物の音を想像しながらの帰り道。シンプルな本と侮るなかれ。

『どんなおと?』の作者紹介:

tupera tupera(ツペラツペラ)
亀山達矢(1976年三重県生まれ)と中川敦子(1978年京都府生まれ)によるユニット。 絵本やイラストレーションをはじめ、工作、ワークショップ、舞台美術、空間デザイン、アートディレクションなど、様々な分野で幅広く活動している。著書に「かおノート」(コクヨ)「やさいさん」(学研教育出版)「いろいろバス」(大日本図書)「うんこしりとり」(白泉社)など多数。海外でも様々な国で翻訳出版されている。NHK Eテレの工作番組「ノージーのひらめき工房」のアートディレクションも担当。絵本「しろくまのパンツ」(ブロンズ新社)で第18回日本絵本賞読者賞、Prix Du Livre Jeunesse Marseille 2014 (マルセイユ 子どもの本大賞 2014 )グランプリ、「パンダ銭湯」(絵本館)で第3回街の本屋が選んだ絵本大賞グランプリ、第24回けんぶち絵本の里大賞 大賞、「わくせいキャベジ動物図鑑」(アリス館)で第23回日本絵本賞大賞を受賞。2019年にやなせたかしさんの遺志を継いで創設された、第1回やなせたかし文化賞の大賞を受賞。武蔵野美術大学油絵学科版画専攻 客員教授、大阪樟蔭女子大学 客員教授、京都芸術大学 こども芸術学科 客員教授


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