【絵本レビュー】 『くまのまあすけ』
作者/絵:馬場のぼる
出版社:ポプラ社
発行日:2017年5月
『くまのまあすけ』のあらすじ:
ある天気のいい日。
こぐまのまあすけが、はらっぱであそんでいると、風にのって風船がふわふわふわ…と飛んできました。
「こっちへ とんでこい とんでこい。もうすこしで とれるぞ。」
風船を追いかける、まあすけですが…。
『くまのまあすけ』を読んだ感想:
『11ぴきのねこ』シリーズが面白かったので読んでみました。チャキチャキっとし常に色々考えているねこたちに比べ、まあすけはちょっとおっとりしてうっかり者のように感じます。のんびり屋でおっちょこちょいだけど憎めないやつ、誰にも一人はいそうな友達。失敗しても最後はなんとなくうまく収まってしまう、というのもよくある話だけど、短気な私はそんな友達にはイライラしてしまいそうと思ったら、まあすけくんはうちの息子じゃあないですか。なんでも自分でしたいけど時間がかかって、私はいつもギリギリだからさっさとやってしまいたくてついつい「早く、早く」と急かしてしまう。まあすけみたいに最後は全てそれなりに(完璧じゃなくても)うまくまとまるなら、いいんでないのと余裕で言える母になりたいものです。
『くまのまあすけ』の作者紹介:
馬場のぼる
1927年青森県三戸町生まれ。1949年、上京し漫画家としてスタート。少年漫画家として人気を得る。1967年に出版された「11ぴきのねこ」でサンケイ児童出版文化賞受賞。「きつね森の山男」が絵本デビュー作。「11ぴきのねことあほうどり」他で文藝春秋漫画賞受賞。「絵巻えほん11ぴきのねこマラソン大会」でイタリアの子どもたちが選ぶ、エルバ賞を受賞。2001年永眠。
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