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【絵本レビュー】 『おいしそうなしろくま』

作者/絵:柴田ケイコ
出版社:PHP研究所
発行日:2017年1月

『おいしそうなしろくま』のあらすじ:

ぼくは、おいしいものをたべるのがだ~いすき。みんなから「くいしんぼうのしろくま」っていわれている。すききらいはもちろんないよ。
ある日、ぼくはおもったんだ。「たべものの中にはいったてみたら、どんな感じかな?」そうぞうしただけで、よだれがでちゃう。

『おいしそうなしろくま』を読んだ感想:

食べ物の中に入ってみたらどんな感じ? あるあるです。子供たちは「え〜」ってケラケラ笑っていたけど、私は読みながら食べ物の中に入っている感触を想像していました。
炊きたての白米をふわっとかけられたら、乾燥機であっためた羽毛布団の中にいるみたいかな。パンの中に入るんだったら、メロンパンかな。中のしっとりとしたパンの中で寝てみたい。クリームコロッケ!激しく同意。半分に切ってとろとろのクリーム風呂に入りたいなあ。よくあったまるだろうな。
そういえば子供の頃コンビニの中華まんの入っているガラスのケースを見て、一緒に蒸されたいと思ったものだ。ふかふかの蒸しパンに身を沈めて、スチームを浴びる。なんだか最高の贅沢に思えた。
あ、そうそうしろくまくんでしたね。お腹がペコペコですって。私はどの食べ物の中に入ったら気持ちがいいかを考えるのが止まりません。

『おいしそうなしろくま』の作者紹介:

柴田ケイコ
1973年、高知県生まれ。奈良芸術短期大学ビジュアルデザインコース卒業。2002年より広告全般、出版物など、イラストレーターとして高知県で活動中。2009年、第10回ノート展準大賞を受賞。2016年『めがねこ』(手紙社)で絵本デビュー。2児の母。おいしものが大好き。


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