【Q&A】asobi基地ユニバーシティよくある質問まとめ|海外からの参加は?一人で参加できる?1年生や2年生は?スマホのルールは?
asobi基地ユニバーシティの様々なプログラムに参加するにあたり、よくある質問に、よりかね隊長が回答いたします!
Q:初参加で友だちや顔見知りがいないのですが、一人で参加できますか?
A:はい、まったく問題ありません!
むしろ、asobi基地ユニバーシティでは、友達と一緒の参加というケースは稀です。なぜなら、自分自身の興味・関心や好奇心をベースに自立・主体的に活動する場という特性があるためです。
なにに興味を持つか、夢中になるかは子どもそれぞれ。仲の良い友だちだったとしても、興味・関心まで一緒というのは稀です。
自分がやりたい、あるいは参加したいから参加するのであって、「友だちと一緒に遊びに行く場」というのとは少し違います(もちろん、たまたま参加したいという意向が一緒だった、という場合は大歓迎です)。
大切なのは、お子さん本人がプログラム内容に興味を持っているか、行きたいと思っているかです(意欲さえあるのなら、ほぼ間違いなく濃密な体験ができます)。
逆に本人の意向がなく「参加させられている」状況だと、たとえお友だちと一緒だったとしても、ほとんど何も得ることなく帰宅することになってしまいます。
Q:小学校1年・2年・3年生でも参加できますか?
A:学年や年齢では区別していません
asobi基地ユニバーシティは、小学校高学年〜中学生をメインターゲットにしており、各プログラムの募集要項には、推奨年齢として小学校3年生〜、小学校4年生〜、などと記載をしています。
“推奨年齢” ですので、小学校1年生や2年生では参加できない、ということはありません。逆に言えば、推奨年齢を満たしていれば誰でもasobi基地ユニバーシティに参加して大丈夫ということでもありません。
当然なのですが、子どもの個性はそれぞれ。成長段階も様々です。●年生になったら突然何かができるようになる、というわけではないですもんね。
条件としてはまず、着替えや荷物の整理ほか、身の回りのことを自分でできること。スタッフは手取り足取り「やってあげる」なんてことはしていません(というより、そのような体制を準備していませんので、対応ができません)。
もう一つは、「自由」を成り立たせている最低限のルールを理解し、感情がたかぶるようなことがあっても、理性的に行動を選べること。
たとえばパラダイスデーでは、「フィールド外も含めてどこへでも行けるが、必ず大人を連れて行く」というルールがあります。
当然、行方不明になったり、事件・事故に巻き込まれたり、という事態を防ぐためです。子どもたちに自由に行動してもらうために、絶対に必要な決まりごとです。
しかし、他の子と揉め事になって癇癪をおこして、この最低限のルールすら頭から吹っ飛んでしまい、一人で駆け出していなくなってしまった……これでは安全を確保できません。
(実際にこのようなことが起きた場合は、申し訳ありませんがプログラム参加を打ち切り、保護者の方へお迎えを要請させていただいています)
そして最後に、子ども本人がプログラムの内容や性質を理解した上で、「参加したい」「遊びに行きたい」という明確な意志、そして意欲があること。
本人の意欲は特に重要です。能力的に難しいことであればいくらでもサポートできますが、プログラムがどのとうなものなのかわかっていなかったり、やる気がまるでなかったりする場合には、お手上げです。
Q:スマホを持たせて参加させたらスマホ三昧になりそうです
A:セルフコントロールできるように自己認知の訓練を始めましょう!
asobi基地ユニバーシティでは、たとえ自然体験であっても、スマートフォンの積極活用を推奨しています。
自分たちで選択したやりたいことを実現するために、インターネット検索やGoogleマップは欠かせません。野外で活動するなら天気予報アプリくらい活用できないと、いろいろ支障が出てしまうこともありますね。なにより、大人になるにあたって不可欠なツールです。
けれども同時に、asobi基地ユニバーシティでは、(自分の責任を果たし、他の子の迷惑になっていない限りは)子ども本人の選択が尊重される自由があります。
つまり、ずっとYouTubeを見ていたければ、誰もそれを止める人はいません。パラダイスデーや石垣島7日間生活に参加して、ほとんどずっとスマートフォンを見ている、ということにもなりえます。
ですので、セルフコントロールできない場合は、スマートフォンの持ち込みはおすすめしていません。
ただ、持ち込まなければ万事解決ではなく、他の子が持ってきたスマートフォンに釘付けになるかもしれません。苦肉の策でしかないわけですね。
だからこそ、まだセルフコントロールの練習をしていないなら、自己認知の訓練を始めることを推奨しています。人にとって「自分の状態を客観視すること」は難しいもの。成長するうちに、あるとき突然スマホと上手に付き合えるようになった……なんてことはありえません。
小学校入学前から訓練をスタートすれば、小学校低学年で十分にコントロールできるようになります。
Q:普段は海外に在住しており、うちの子は日本語が苦手です。参加できますか?
A:現在は、日本語で意思疎通ができる子のみ、受け入れています(読み書きは問いません)
おかげさまで、海外在住の方からのお問い合わせを多数いただいています。言語に不安があっても問い合わせてくださるということは、それだけ魅力を感じてくれているのでしょうから、とても嬉しいことだと感じています。
asobi基地ユニバーシティとしては、多様性のあるメンバー構成となることを歓迎しています。都内の小中学生だけ、というより、ホームスクーラーも、下町の子も、海外在住者も、様々にいてくれたほうが、子どもたちはダイナミックで、より深みのある体験ができるはずだからです。
普段出会えない子同士が出会い、刺激を受け、様々に考えることのできるコミュニティであることが理想です。
しかしながら、現状では、日本語でしっかりと意思疎通ができる子のみの受け入れに限らせていただいています(読み書きについては不問です)。
なぜなら、大人が仕切って子どもたちの行動をコントロールするわけではなく、子どもたちの自立・主体的な活動に主眼をおいており、この中では丁寧なコミュニケーションが不可欠です。日常生活や遊びのやり取りだけでなく、喧嘩や揉め事などのトラブルもあります。
しかし、現在の中心スタッフの中に、日本語以外でしっかりと意思疎通ができる人材がおらず、子どもたちに丁寧に寄り添うことが難しいのです。
2022年に設立されたばかりの若い法人で、理想に体制が追いついていません。将来的には、参加したいという希望さえあれば、誰でも受け入れられるようにしていきたいと考えています。
Q:プログラム開催場所まで送迎ができないのですが……
A:子どもが自分の力で行き来できるように、練習を始めましょう!
asobi基地ユニバーシティのプログラムは、原則として現地集合・現地解散です。これは、大人になりつつある10代前半がターゲットのため、世界を広げる良い機会にしてほしい、という願いがあるためです。
私も一人の親ですので、「子どもを一人で送り出すのが心配」という不安や、「送迎サービスがあったら利用したい」との要望があるのはよくわかっています。
しかしこの場合、私たち親が本当に求めているのは「送迎サービス」ではなく、子どもが自分の力で交通機関を利用して行き来できるようになることではないでしょうか?
これまでやらせたことがないから親として不安ですし、経験がないから子ども本人も自信がありません。
しかしこれは完全に経験と慣れの問題であって、習い事や、週末を利用して、ちょっと練習するだけで、驚くほど簡単に習得できます。
※「いざというときに連絡が取れるように」と目的を持って、この機会にスマートフォンを持たせる、というのもいいですね。私は自分の子どもたちのときは、スマホをもたせて、最初はGPSで位置情報を見守りながらチャレンジさせました
実際、パラダイスデーなどでは、小学校低学年の子でも、一人で東京駅〜千葉県御宿町間を行き来するケースがほとんどです。
私たち親は「まだ不安」「まだ早い」と漠然と思い込みがちです。でも、いつになったら大丈夫なのか?と考えてみてください。あるとき急にできるようになるわけではなく、機会を作ってあげて、練習してはじめてできるようになります。
小学2年生にできるわけですから、小学校高学年ならやるかやらないかでしかありません。asobi基地ユニバーシティではチャレンジを応援していますので、具体的にここが不安ということがあればLINE公式アカウントより相談してください。
また、失敗しないように先回りをするのではなく、失敗したときに……たとえば降りる駅を乗り過ぎしてしまったり、Suicaをなくしてしまったりしたときにどうするか、を相談してあげましょう。asobi基地ユニバーシティのプログラムに参加したいと感じる子なら、いざというときに自分で考えて行動するだけの力が備わっているはずです。
Q:うちの子に合うか心配です
A:「規律」や「協調性」は重要ではなく、実社会を仮体験できる場です
心配の内容にもよるのですが、もし学校をはじめ、世の中の多くのアウトドア団体、自然学校、サマーキャンプやサマースクールで等で求められることが多い、集団の中での規律や協調性について心配しているのなら、あまり気にしなくて大丈夫です。
なぜなら、規律や強調性よりも、「実社会」を仮体験し、自分なりの関わり方を試行錯誤することのほうが遥かに重要だと考えているためです。
(小学校低学年なら、ルールを守ること、お互いを助け合うこと、協力してやることの練習もいいかもしれませんが、自分の足で社会に踏み出す将来が視野に入ってくる10代前半には、もっと視座を高く持ちたいですよね)
社会では、私たち大人が日々実感しているとおり、「規律」や「協調性」なんてきれいごとだけでは片付けられないし、正しさを主張しても有効ではない(どころか余計にこじれる)場面に当たり前のように遭遇します。
世の中には様々な人がいます。自分とは意見や考え方が違う人がいるのはもちろん、ルールを守らない人も、規律を守ることが苦痛な人もいるのが事実。そういった中で、相手の「自由」を尊重しながら、同時に自分の「自由」も守るためにはどうしたらいいのか。
asobi基地の根底には「自分らしくいられることが何より大切」という価値観があります。必ずしも他人と同じことをする必要があるわけではなく、様々な人がいる中で、自分なりの関わり方、居場所の作り方を練習していくことが、何よりも心強い ”社会に出ていく準備” になるはずです。
Q:子どもが自立・主体的に活動し、基本的に大人が介入しないのであれば、押しの強い子が有利なのではないですか?
A:世の中そんなに甘くないですよ
まず大前提として、自分の思い・考えを一切伝えようとしないのであれば、ここでは何も起きませんし、自分のやりたいことをやったり、居心地のよい環境を整えたりできないのは、言うまでもありません。
実社会では「ブランコは順番に仲良く乗ろうね」なんてことはないわけです。
ブランコに乗りたいなら、交渉するか、待つか、自分で作るなど他の方法を考える必要があります。コストが見合わなければ諦めるのだって立派な選択肢です。
10代前半の子どもたちは、まさにこの経験を積んで、今このとき主張するのか・しないのか、自分に合ったやり方とは何なのか、試行錯誤できる場こそが必要だというのがasobi基地ユニバーシティの考えです。
さて本題ですが、このような基本的な ”社会で生きる力” うんぬんは置いておいて、たとえば自分の主張を強引に押し通そうとする子がいたらどうなのか、と疑問に思う方もいるかもしれません。
有利に見えるかもしれませんが、実際はそう簡単な話ではありません。
第一に、asobi基地ユニバーシティには、自分の思い・考えをしっかり主張できる子が(おそらく一般的な学校のクラスよりは)たくさんいます。筋の通らないことがあれば、そう簡単に引き下がりませんから、話がこじれて余計に面倒なことになります。
第二に、強引な子だというイメージが定着すれば、事あるごとに批判の矛先が向くことになります。実際には落ち度のない部分にまで「あいつのせいに違いない」と叩かれてしまう場面を多々目撃してきました。
「レッテルを貼る」行為は褒められられませんし、どんな子だったとしてもフェアに見てあげるべきではありますが(スタッフは可能な限りフラットな目を持つように心がけています)、しかしこの状況を招いたのが自分自身の行動である、というのも事実です。
中には、ぶったり蹴ったり、手が出てしまう子もいます。しかし暴力は(強引な自己主張とは比較にならないくらい)相手の態度を極度に硬化させます。
まとまる話もまとまらなくなりますし、2倍・3倍にやり返されたり、「もうお前とはかかわらない」となったり、デメリットばかりが強烈に実感として残ります。
私たち大人は「暴力は悪いことだ、絶対にやってはいけない」と言い聞かせることは一切しません(もちろん、大怪我に繋がりかねない場面では止めに入ります)。
その代わりに「気持ちはわかるけど、ちょっと待って、その先どうなるの?」と問いかけます。自分で選んで行動した結果の実感だけが、本当の意味でその子の行動が変わるきっかけになりうるわけです。
Q:asobi基地ユニバーシティでは、子どもの何が伸びるのですか?
A:マスターすると「うちの子は大丈夫」と思えるようになります
私は一人の親として、ある日突然に事故に巻き込まれるなどしたとして、残されたうちの子たちは大丈夫だろうか、と考えることがあります。というより、定期的に立ち止まって、考えるようにしています。
なぜなら、子どもたちに本当に与えたいもの、身につけてほしいもの等が浮き彫りになるからです。
私たち親の多くは、学力や学歴を上げるために時間の多くを使おうとしていますが、こうして考えたとき、学力や学歴が最優先に来る人は少ないはずです。もちろん学力や学歴があるに越したことはないですが、それだけあっても、満ち足りた人生を送れるとはちょっと想像できないからです。
では、何があれば「うちの子は大丈夫」と思えるのか。最優先はなんだろうか。
私の場合は、「世の中の様々なものに興味を向ける力が備わっているかどうか」でした。
私たちは社会で常に新しい状況に直面し、適応を迫られ、答のない決断を繰り返さなければいけません。ならば、あらゆるものに興味を向け、新しいことを学ぶのを苦しない力が必要です。
「うちの子は、たとえどうしていいかわからない場面に遭遇しても、自分の頭で考えて、自分なりの答を見つけられる」
――そう確信できたとき、私は親として心の底から安心できると思いました。
asobi基地ユニバーシティでは、子どもたちの成長のために様々な仕掛けを用意していますが、すべては自分で世界を広げ、自分の力で社会で生きていけるようになるためのものです。
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