なぜ「自由」と「自己決定」なのか。それが最速の学びだから!
私たちのすべてのプログラムには、「自分の責任で決めて、自由にやってみる」という基本理念が貫流しています。
自由というと、“ゆとり” あるいは “放任” のように受け取られるケースもあるのですが、実は正反対。旧来的なプッシュ型の教育に比べ、子どもたちが圧倒的なスピードで伸びていくからこそ、大切にしています。
自分からおもしろそうなものを見つけ、驚くようなスピードで世界を広げ、いつしか自分らしく社会へ羽ばたいていく……そんな子どもたちの姿を見ることが、私たちの理想です。
テストの点のとり方は塾で教えてくれる。でもそれ以外の能力は?
2020年〜新学習指導要領「主体的・対話的で深い学び」
こんにちは、よりかね隊長です!ちょっとらしくない?おカタいお話ですが、2020年から、新しい学習指導要領が施行されています。
文部科学省が発信している改訂のポイントには、次のように記載されています。
アクティブラーニング(能動的学び)、非認知能力……そんな言葉たちが教育界隈では話題となって久しいですが、言ってみれば、テストの点でははかれない(はかりにくい)、社会で生きる上で重要な能力についてのことです。
社会では答のない決断を繰り返さなければならない
私たち親世代は、“受験レール” という言葉に象徴されるように、とにかく学力を伸ばして良い大学に入ることこそ大切、という風潮の中で育ってきました。
もちろん、学歴も、そこで学べることも、重要で意味のあることです。
一方で、私たちの事業を応援してくださる親御さんからは、私自身は受験レールだったけれど、我が子に同じ道を歩ませようとは思わない……という声をしばしば耳にします。
理由は、とくにかくテストの点を取るための勉強からは何も得られなかったという実感であったり、大学に入ることだけを目的にすることへの疑問であったりします。
そうなんです、すでに社会に出ている私たちにはよくわかるのですが、社会に出て必要な能力は学力だけではありません。
むしろそれ以外の比重のほうが大きいと感じる人は多いはずです。なぜなら社会では、常に新しい状況に直面し、適応を迫られ、答のない決断を繰り返さなければならないわけですから。
戦後は、欧米先進国に追いつけ追い越せと、国民の教育水準の底上げが、公教育の最大の目的だっただろうことは、想像に難くありません。
しかし現在は、国の目線で見れば、世界に通用する人材であったり、私たち目線で見れば、社会の中で自分らしく思うままに生きる力であったり、優先事項が変化してきており、教育指導要領にも遅まきながら反映されてきたといったところだと思います。
必要な能力である事実に疑いはないけれど、どうしたら?
とはいえ、「1. 知識及び技能」はともかく、「2. 思考力、判断力、表現力等」はどうやって伸ばせばいいのかと、親として悩まないでしょうか。「3. 学びに向かう力、人間性」は、もっと難題かもしれませんね。
受験戦争と言われた過去を経て、テストの点のとり方を教えてくれるサービス「学習塾」は、非常に多くの選択肢が存在していて、まあお金はかかってしまうとはいえ、見つからなくて困るということはありません。
でも、思考力・判断力・表現力、あるいは学びに向かう力を伸ばしてくれるサービスは、パッと思いつく人は少ないはず。そもそも、どうやったら伸びるのか、直感的にわからないケースも多そうです。
しかもこれが、受験や学歴に密接に関係してきています。たとえば、明確に答のない設題に対して論述するような問題の比重が増えてきたり、先進的な学校ほど中学生、高校生のうちからマイプロジェクトに数年かけて取り組ませたり……。
求めれる能力が変わり、10年前・20年前の秀才が、今も秀才と評価されるとは限らないーーそんな世の中に移りつつあります。
必要なのは「好奇心」と「夢中になれる力」
我々は社会に出てからも学び続ける
子どもに高学歴を求めるかどうかは、それぞれの価値観です。でも、「なにか一つでもいいから、夢中になれるものを見つけてほしい」という思いは、(私・よりかね隊長もそうですが)世の中の多くの親の、共通の願いではないでしょうか。
(想像してみてください。我が子が、自分からなにかに興味を向け、ものすごい速さで世界を広げていくとしたら……こんなに幸せなことはありませんよね)
なぜ夢中になることを大切だと思うのか。一つはもちろん、人生をよりよくしてくれる要素だからだと思います。たとえそれがなんの役に立たないとしても、本人が満ち足りているなら、とても素晴らしいことです。
もう一つは、なにかに夢中になるということは、その対象をものすごい速さで吸収し、学び、成長していくことでもあるからです。
先ほど「社会では、常に新しい状況に直面し、適応を迫られ、答のない決断を繰り返さなければならない」と書きましたが、つまり私たちは学校を卒業してからも、死ぬまでずっと学び続けなければいけないわけです。
ならば、夢中になれる力はとても重要ですし、もっと言えば、一つだけではなく様々な対象に興味を向けられる、好奇心も備わっていればなおいい。
小さいうちから、好きなだけ夢中にならせてあげる
夢中になる力を伸ばす方法は、いたってシンプルです。夢中になるというのは本質的に満ち足りた体験ですから、小さな子どものうちから制限をかけずに、好きなだけ夢中にならせてあげればいい。
興味を向ける対象は、最初は、遊びでも構いません。マンガやゲームでも構いません。
自分から好奇心を持って、夢中になって満ち足りる。こうした体験を繰り返すうちに、あれも面白そうだな?こっちはどうなっているのかな?と世界を広げ、深堀りする力がついてきます。
でも、これはなかなか難しいのも事実です。乳幼児期なら、本人がやりたい!と思っていても、危ないから止めなさいと言ってしまったり、散らかる(汚れる)からダメと言ってしまったり。
もう少し年齢が上がってくれば、宿題に塾に習い事に……と、日常がやるべきことで埋め尽くされて、そもそも子どもが自分の時間を十分に持てないケースも少なくないように見えます。
うちの子、飽きっぽくて……。いろいろやらせても淡白で……。やればできるのに、ちっともやる気を出さなくて……。
そんな話をよく耳にします。実は、すべて根は同じだと私は推測しています。
たとえば、学力が伸びないのは、勉強をしないからではなく、それ以前に、世の中のあらゆるものに興味を向けるために必要な “好奇心” が、活力を失ってしまっているから。
最速成長の方程式 = やる気 × 最高の教材!
旧来的なプッシュ型では学習効果が低い
冒頭の新しい学習指導要領の「改訂のポイント」では、主体的・対話的な学びは、知識の理解の質を高め資質・能力を育むとしています。
つまり、生徒が椅子に座り、先生が教壇に立ち、教える側の都合で知識を一方的に伝達していく旧来的な方法は、学習効果が低いという事実を、文部科学省も暗に認めているわけです。
オルタナティブ教育の一つ、サドベリースクールでは、「人は、本当にやりたい、必要だと感じたときに、一番よく学ぶ」という考え方をします。
たとえば、乗り物が好きな幼児は、図鑑にある乗り物の名前を、(ときには、文字を読めないはずなのに!)いつの間にか覚えてしまいます。けれども、興味のない子に「これを暗記しなさい」と指示したところで、まず覚えない。
理科や社会が、日常の中にある「なんで?」「どうして?」に直結している学問であるのは、言うまでもありません。それが面白いとさえ思えれば、自然に知識を吸収してくれます。
さらには「漢字の部首って、よく見るとおもしろい!」「コンパスっておもしろい道具。三角形だけじゃなくて、ほかの図形も書けないのかな?」と、国語や算数の分野にも広がっていくのです。
一人の人間として最大限に尊重する
だからこそ、プログラム内では、
子どもが困っていないのに教えようとしない
押し付けない
強制しない
ということを徹底しています。
メインターゲットは、小学校高学年から中学生の、10歳前後〜10代前半の子どもたちですが、難しいのは、まさに思春期真っ只中の微妙なお年頃だということです。
小学校低学年までとははっきりステージが変わり、親や先生など大人にあれこれ言われるのを嫌がるようになり、自己主張がはっきりしてきます(でも、ちゃんとできないことも多いので、親としてはストレスがたまることもありますね。笑)。
こんなふうに、心が大人になりかかっている子どもたちに、やる気になってもらうには、コツがあります。
何よりもまず、一人ひとりを、一人の人間として最大限に尊重すること。
子ども扱いするんじゃなく、あなたたちならできると思うから、やってみてね、必要なことがあれば手伝うよ、という姿勢で接します。
大人の都合で、いまこれをやりなさい、次はこれを片付けなさいとするのではなく、最終的にはこうしてね、これだけは守ってね、と最低限のルールだけ共有して、あとはやるもやらないも自由。何もしないという選択もアリです。
(ただし、自由には責任もあります。自分で選択したわけですから、その結果、上手く行かなかったり、面倒なことになったりしても、自己責任です。でも、本当に困ったら100%次からは行動が変わりますね)
最初は本当になにもせずにスマホを見ている子も、昼寝をする子もいます。でも、自分の時間をしっかりもって充電ができると、あるタイミングで外側に興味を向け、いろいろなことをやり始めます。
あるいは、少し時間を過ごして、ここでは自分の意志が尊重されるのだと実感できるからかもしれません。
こうなったらしめたもの。あとは魅力的なもの、興味深いものなど、最高の教材をぽんと置いておけば、子どもたちは自分で選び、自分で決め、心から楽しみながら、目をみはるスピードで吸収し、成長していきます。
たとえば、石垣島の白い砂浜とエメラルドグリーンの海。あるいは、大人でも心おどる冷たくて透明な沢の水。
こんな飛び道具でなくても、お金を自分たちの考えで自由に使って買い物ができる、というだけでも、子どもたちは目を輝かせます。
自分で興味を向け、自分で決めてやってみたことは、強烈な実感があります。一方的に教えられたことの何倍、何十倍もの学びがあるんです。
世界は魅力的だ!興味を向け、羽ばたくための「翼」をみんなで育てる
地球は、世界は、この世の中は、大人になってもなお、知れば知るほど、驚きと感動に満ちあふれています。
「おもしろそうだな?」と興味を向けられるようにさえなれば、あとは子どもが自分の意志で選び、自由に羽ばたくだけ。
青年期、そして大人へと人生を進める中で、どのような選択をするにしても、いつ・どんなときでも役に立つ、心強い武器になってくれるはずです。
ここは、子どもたちが羽ばたくための「翼」を、キャスト(スタッフ)と親が力を合わせ、みんなで育てていく場所です。
大人が良かれと思って押し付けてしまう「子どものために良いこと」。半人前だからとつい連発してしまう「あれをしなさい、これをしなさい」。宿題や塾など “やらなければいけないこと” で埋め尽くされてしまう日常。
親である私たちでさえ、同じことを要求されたら、うんざりしてしまうはず。このような状況で、何かに興味を持て、夢中になれ、没頭しろ、と言われたところで、それは無理というものです。
世の中にある、塾や習い事の多くは、親をマーケティング対象としています。子どもの教育の責任者は親ですので、ビジネス的には当然なのですが、ときとして子どもが置き去りにされ、親を安心させるためのサービスになっているのではないかと感じるケースもあります。
だからこそ、子どもが自分の意志で「参加したい!」と直感するようなデザイン・設計、そして場作りを徹底しています。「やりたい!」「おもしろそう!」からはじまる、たくさんのイベントや、コミュニケーションが、子どもたちを待っていますよ!
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