見出し画像

子どもにとって「遊び」はなぜ大切? asobi基地が考えていること


画像1

語り手:よしおか ゆうみ|asobi基地・顧問(ファミリー心理カウンセラー/子育て・教育アドバイザー)

asobi基地には、親子のほかにも、保育士や先生、専門家、アーティスト、学生、社会人、高齢者など、様々な人が関わっています。

そして、強制ではなく自由な共生の場……子どもも大人も誰もが、遊び心をもって、輝く瞳で、生き生きと自分らしく過ごします。

なぜならば、子どもにとっても、大人にとっても、生きる喜びを自分のものにすることが、長い人生を送るうえで、一番大切だからです。

生きるために必要なすべてを身につけるために、たっぷりの遊びを!

画像5

(撮影/高田夏子)

生きる喜びとは、自分の直感に従い、自分の意志で歩く充実感を味わうことで生まれる、エネルギーです。

喜びは、オープンな心をもたらし、周りに伝播して、人と人をつなげる役割も果たします。

特に、脳が著しく発達する8歳くらいまでは、自分の心と身体が欲する遊びを、十分に満足できるだけの時間、行えるようにする必要があります。

また、それが可能な場所・環境を確保してあげることも大切です。

子どもの発達の観点から、人間の一生のうち、一番遊ばなければならない時期だからです。

画像2

子どもは好奇心の塊。

五感を駆使して、周りの世界を取り込みます。

何かの模倣をする、想像力を働かせる、友達と協力して新しいものを創り出す、他者や物や場から刺激を受けて挑戦する、失敗をしてやり直す、ケンカをして仲直りする……。

そうやって毎日のように繰り返し遊ぶ中で、大人の私たちが想像も及ばないほどの様々な経験を積み、「独自の感性」「自律心」「体力」「協応性」「社会性」「やり遂げる自信」……など、これから生きる上で必要なすべてを、身につけます。

主体的な遊びがもたらしてくれる、多様な経験は、感覚や感情とともに記憶に深く刻まれ、心の安全基地=原風景を形成します。

大人になり、複雑な社会の中でどんな困難に遭遇したときも、この原風景がある限り、生き抜く勇気の泉が尽きることはないのです。

子ども時代に十分遊んだ人は、その人にしかできない何かを成し遂げ、自分の人生を、主役として全うすることができます。

人間関係が、子どもの心をしなやかに成長させる

画像3

人は、人の中で成長します。子どもにとって、人との関わりは、最も重要な経験の一つです。

外界の影響を恐れるあまり、親子だけの閉鎖された世界にずっと閉じ込もっていると、子どもにとっても、親にとっても、不幸な結果となってしまうかもしれません。

「○○君の家で子犬が生まれたんだよ!可愛いよ!こーんなちっちゃいの……犬小屋も作るんだ!」

「あのお店のおばあちゃんと仲良しになっちゃった!このバッグも作ってくれたの」

「お母さん、銭湯って知ってる?剣道の先生が、今度連れてってくれるんだって!」

子どもは、成長するにつれ、こうした親の知らない世界を見て、勝手に何かを学んできます。

報告を聞く親の方も、ワクワクと共感し、新鮮な驚きに胸が高鳴ります。

画像6

自立に向かう時期には、人間関係は、決して良い影響になるばかりではないし、危険が伴うように見えることもあります。

それでも、子どもを管理せず、信じておおらかに見守ることが、思春期の親子関係を健全に築く上でも鍵となります。

なぜなら子どもは、幼少期までに培った経験の引き出しをもとに、自分なりに「良い」「悪い」を判断し、自分の命を自分で守る強さや、知恵を持てるようになってくるからです。

多様性の宝庫であるasobi基地は、素敵な成長の場

画像4

asobi基地には、多様な人々が集まります。

子どもは、人の外見にとらわれず、その人の人間性や、気持ちを、敏感に感じ取ります。

家族以外の人から愛情を受けたり、大人同士のやりとりからコミュニケーションの方法を学んだりするかもしれません。

また、自分の家族とは違う雰囲気を感じ取るかもしれないし、あこがれや、目標の対象となる人物に出会うかもしれません。

家庭でできない部分は補われ、子どもの心は満たされ、同時に親にとっても、人との密な関係を通して、心豊かに過ごせる、癒しの基地ともなります。

子どもたちには、自然に様々な人々と同じ時間を共有することで、「誰もが輝く存在であり、誰もがOKである」という感覚を身につけてほしい、と考えています。

未来の社会を構築していく子どもたちに、「自分も、人も、誰もが幸せになるための発想力をもった人に育ってほしい!」と、私たちは願っています。

asobi基地は、子どもにとっても、大人にとっても楽しく、豊かな交流と学び合いのある、魅力的なコミュニティとして、どんどん進化していきますので、みなさんもぜひ、参加してくださいね!!

■オフィシャルホームページ

■Facebookページ

■全イベント最新情報

※当記事は、旧asobi基地ブログの記事(2014年1月8日公開)を編集・再構成のうえ、転載いたしました

asobi基地は、自らの手でよりよい環境・社会を作りたい、様々なオトナとコドモの手で成り立っています。よろしければ、運営費、広報/PR費など、活動維持のための応援をお願いいたします!