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CAN・DAY・A・SORT☆24


    『のぼらしゃばあああああああああああ!!』


(・A・)
はいこのパターン!!はいまたこのパターンんんんぐっ!!

( ◍_◍ )
「おらジテン!!てめえもあたしのケツさすらんかいッ!!」

(・A・)
「うわばみいいいいい!!」
またまたまただよ!!こんのつくきっぎしょおおお!!まーたこやつの運転で宇宙船コントロール負荷!!あたま沸いてんのかこのボンクラ!!

( ◍_◍ )
「ちっぎじょおお!!あーのダフ屋私らに中古品押し付けやがったなあああ!!」

(・A・)
「あんたホントに運転ウマイの!?」

( ◍_◍ )
「うらあああ!!いいからはやくあだじのおじりさわらんかああああい!!」

(・A・)
「触ってどうなるのよおおおお!!」
と、ボクチン大号泣。架かる泪橋から金魚がぴっちょんちょんと飛び跳ねる。あら、なにこれ。初めてみた。宇宙星物??それとも新種??

〝ういーん〟
                   〝ういーん〟
                                       〝ういーん〟

【エマージェンシーコール エマージェンシーコール】

              〝アナタ、スピード出しすぎよ!!〟

(・A・)
って画面いっぱい文字いろんな母国ごッ!!きれいな人そうなおなん人声あなたってだれええええええ!!

             〝このままだと爆発するワ!!〟
〝ういーん〟               〝ういーん〟
                    〝今すぐアクセルを離して!!〟
                                                         〝ういーん〟

( ◍_◍ )
「うるせえ!!男一匹男だてらにこのままだまって居られるかああああ!!決して逃げるな!!消して逃げるなあああ!!このまま愛しのジテンと一緒にあたしら宇宙のチリのお覚悟をおおおおおお!!」

(・A・)
「なじぇええええ!!アクセル離せばいいじゃああああん!!」
なんでこの人、一度踏み込んだアクセル離さないのおおお!!

( ◍_◍ )
「てめえ!じゃあなにか!!男が一度踏み込んだアクセルを外せって言うのかァ!!」

(・A・)
「人、それを運転と呼ぶぅぅぅぅ!!」

( ◍_◍ )
「べらぼうめえ!!そんな事言うやつだとは思わなかったぜェ!!はやいとここっからでていきやっがれってんだァ!!」

〝ぶおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!〟

(・A・)
「うりゃあああああ!!゛」
ーーキャンディさんがアクセルをがっちり踏み込むと共に、赤くーー辺りが赤くなってきたあああああ!!
「出ていきてえんだよ!!おろしてくれよ!!」

( ◍_◍ )
「はあ!?てめえ、またあたしに隠れて浮気する気だろ!!この浮気侍が!!てめえは今からあたしと宇宙心中よおお!!お覚悟召されよ!!」

(・A・)
「うおおおお!!さっきと言ってる事ちげええええ!この狂おしき二面性えええ!!そゆとこ愛しいいいい!!でも死にたくねえよおお!!」
誰か助けて誰か助けてーー!!

〇 〇𐭅
「ほきょ?あれ?なんだここ」

(・A・)
「ズモモおおおおおおお!!おめえ来てくれたのかああ!!」

〇 〇𐭅
「あ~ん抱きしめないでよ~苦しいよ~ジテ~ン」

(・A・)
「俺はお前が愛くるしいよおおお!!」

〇 〇𐭅
「ここなに?宇宙船?買ったの?なんで真っ赤なん??」

(・A・)
「いや、なんかキャンディさんがーー」
と、俺はズモモに只今のキャンディさんを紹介する。

( ◍_◍ )
「うぎゃああああああああああああああああ!!おらおらあああ!!爆発しろやあああ!!こんなヤニくせえ中古宇宙船なんか宇宙の塵に還るべきなんだああああああ!!」

〇 〇𐭅
「うぎょぺそおお!!なんちゅーとこに呼び出してくてたのサアアアア!!」

(・A・)
「ーーズモモ。頼みがある」

〇 〇𐭅
「おっけ。任しといて!!」
ボクは鼻息を吹かしてむきむきむきんぽマッスルポーズ!!どうだいこのじょーわんにとーきん!!ジテンがいない間に、ばびひるで鍛えてんだぜッ!!

(・A・)
「ーー一緒に死のう」

〇 〇𐭅
「いぎょぴゃしゃあああ!!思ってた言葉とチゲーッ!!てっきりキャンディちゃんを一緒に止めてくて的だとおおお!!」
諦めムード漂うこの宇宙船を救えるのはボクしかいない!!ってんで、ジテンの懐に手を伸ばしてーー

〇 〇𐭅
「あった!!これが聴いていたおひつの魔人だねっ!!」
ぼくはそのおひつをこしょこしょ。こしょのこしょのこ~うわっ!!

まじん
「はい~ぎゃっはっはっはのは~ッ!!ねえ、何話ぶりぃ??何話ぶりぃ~??えーとえーと指折り数えっちまうよ~ん!ボクチ~ン!!ってあんただれええええ!!」
ーーまーたご主人変わったんかわいな??

〇 〇𐭅
「ボク、ズモモ!惑星ばびひるもすを母星とし、そこにはたまた居を構える者なり!!えーとえーと好きな食べ物はーー」

まじん
「自己紹介してくれてっとこ悪いんだけどよ~ん。この俺様の指折り、つっこまなくておっけ~ん?? 急ぎの件、ご存知~ぃ??どうやら俺に頼みがあって呼び出したんだろ~い??」

〇 〇𐭅
「あ!そーだ!!ねえ!キャンディさんとめて!」

まじん
「あいわかーっ」
俺は一目見ただけで分かる。
「こいつは無理っ!!」

〇 〇𐭅
「なんでええええ!!」

まじん
「知ってるかい、小坊主。ドラゴンボールには神の力を超える願いはーー」

〇 〇𐭅
「きみ、ドラゴンボールじゃないビッシュ!!」
と、ぼくはずてろり~んと転がる。と、そのままの勢いで、キャンディさんのおしりにタッチ♡えと、ごめんキャンディちゃん。

( ◍_◍ )
「ああああああだじゃの許可なくおじりにざわるなああああああああああ!!」





       〝どがあああああああああああああん!!〟     















まじん
「そんな感じで、俺には叶えられない願いってのがあるんだ」

(・A・)
「…いや、もういいからかえってよ」
俺たちは宇宙空間をとぼりとぼりと歩いておられる。宇宙船?聞く?それ聞いちゃう?

( ◍_◍ )
「ごめんね。ジテン。あたしが運転下手くそなばかりに」

(・A・)
「いや、もう、あんたのそれ運転が下手くそとかでもねえから!!」と、俺は髪型の代わりに白タオルを激昂ゆれゆれさせながらキレる。

まじん
「で、だ、あとは人の心を動かしてやろう~な~んて願いもダメなんだぜッ(^_-)-☆」

(・A・)
って、俺にウインクまじん。もういいよ。もういいから帰っておくれよゴンザレス。

まじん
「あとはーー」

(・A・)
「もういいっ!!」
俺はコロコロのスーパーマリオくんちっくに、指を天高くズバ刺してつっこむ。
「おたくなにこの状況でレクチャアしくさってんの!!もういいよ!防げなかったんだから!!帰りなよ!!お前にも還るひつがあるんだろう!?」

まじん
「いやぁ~俺にもプライドがあるんだよ~ぃ。そんな怒りなさんな、ご主人様☆」
俺はご主人様の背後に回ってもみっ。も~み。もみもみっ!もーー

(・A・)
「不規則なリズムで肩揉むな気持ちわりぃ!!」
と、払う。

まじん
「オレっちにもプライドがあっからよ~願い叶えねえと、一度呼び出されたら帰りたくねえのよ~ん♡今夜はか☆え☆ら☆な☆い♡」〝ぴとっ〟

(・A・)
「くっつくな気持ち悪い!!」

まじん
「なによ!!あの時、わたしのことあんなに求めてたくせにぃ!!」

(・A・)
「はあああ゛!!??」

まじん
「あんなに求め合ってーーそれで最終的には結ばれ、ひとつになってーー」

(・A・)
「変な言い方すんなよ!!」
俺は再びマリオくんぶる。そういえばこいつに助けて貰ったことがあったんだ。合体してーー気が昂ってあんましくっきしぴっきし覚えてねえんだけど。

まじん
「思い出してくれた~ん♡あの暑い、真夏の夜のでき☆ごと♡」

(・A・)
「あれ、なんなの?」

まじん
「なにってなにが~ん??」

(・A・)
「なにってなにが~んて、なにがですよ」

まじん
「なにってなにが~んて、なにがですよてなにが~」

(・A・)
というまじんの台詞をさえぎり僕は言う。
「なんであのとき合体できたの?願い事??それとも勢い??」

まじん
「ぶひゃはひゃはははあああ!!」
と、俺様、
ぐーるぐーると辺りを回ってぎゅんぎゅぎゅーん!!ご主人様方を取り囲んでーー〝ぽんッ!!〟

(・A・)
消える!!ど、ど、どこ行ったどこ行った!!

(・A・)
「ここだよ~ん」と俺は喋る。…いや、しゃべってねえ!!
俺の口の中からすぽーむ、まじんが顔を出してる!!

まじん
「ぎゃっははは~のおハデス様あああ!!」
「あの時とは形を違えましたでござりますなあ~」
と、にゆっとご主人の体から出てくる。
「そんな事だったのですねえ~」
「こたえてしんぜまひょ☆」
「わかりませんっ」

(・A・)
「あわかんないの!?」

まじん
「はい~わたくしもあのようなことは生まれて初めてでして~」
と、レセプションポージング。…だいじょぶ?この言い方で伝わってる??ぶひゃひゃは!!

(・A・)
んで、俺はズモモをみる。辺りの宇宙空間を見回して、俺たちの後を着いて来てる。
「変な時に呼び出しちゃってごめんなーー」
たぶん、これって俺が呼び出してんだよな、きっと。宇宙には不思議なことが数多起こる、それはまじんとの合体で、そしてズモモとかの召喚。

この現象はーーひょっとして俺が、、俺が中心になって引き起こしているのかもーー

〇 〇𐭅
「え?なに気にしてんのよ、ジテンらすくな~い」
と、ボクはきょろきょろしながら言ってやるうわーい!!わわーい!!
「ぼくねー。ジテンと出会ってから不思議な事いっぱいで嬉しいのよ~。ほれ、今もちょっとずつおもらししてるでしょ?」

(・A・)
「うげ!!ほんとだ!!」

まじん
「なはーはー!!これでいつでも元いた場所に帰れますなあ!おきゃっくじん!!ヘンゼルとグレーテルのようにいいいっ!!」

(・A・)
「別に爆発場所かえりたかねえわ!!」
と、大袈裟につっこむおれはキャンディさんを窺う。
キャンディさんは俯いている。よほどさっきのロケ
( ◍_◍ )「お腹すいた」
(・A・)「お腹すいたんかい!」

まじん
「ぎゃあああああっっはっは!!こいつしくってやんのー!!」

〇 〇𐭅
「やんのー!!」

まじん
「空お察し~」

〇 〇𐭅
「からおさっし~」

(・A・)
「おまえ、意味わかって言ってんのかよ!!」

〇 〇𐭅
「ワカラン~」

(・A・)
「てか、おまえらなかいいな!!」

〇 〇𐭅
「うん~!すっかり僕たち仲良し~だって、生死を共にくぐり抜けたなかだもんね~」

まじん
「な~ꉂꉂ(>ᗜ<*)」

(・A・)
「死んだけどね!!くぐりは出来なかったんだけどね!!」

〇 〇𐭅
「うん!トルストイくんよりもよっぽどトモダチ~!!」

(・A・)
「おい、それトルストイくんには聞かせんなよ!!冗談とて!!ギャグとて!!」
トルストイくんは、そういうのダメな星物だからなーきっと。ああ、本当にややこしい。もっとみんな強くなってくれたらいいのになあ。ギャグをギャグと判別出来るくらいには。
と、俺がお悩みモードに入りそうになるのを、ズモモが救う。ありがと、ズモモ。具体的に一体全体どんな風な手段でーーって、こう。

                                   かわいげ。

                    〝うひょひょいひょ~い〟

ーーズモモがまじんの方にのっかり、首の周りをぐるぐるぐるりと回って、最終的にはぐにょーんと伸びきってマフラーみたいになって落ち着いた。ほんと変なやつ。
そうなんだよ。変なやつなんだよ。それでいいよな。

合体も、武器になることも、変とか、不思議な事が起こったで解決していいんだよな。

だって、この世界で判明してることは、らしいとか、かもとかの、便宜上の建前チックな決まりなんだから。名前なんてつけた所で机上の空論には変わりないんだから。むしろ、そうなる事で概念固着で、困る人が出てくるくらいだ。
誰も誰も、その本当の事は知ることは出来ないし、知ることが出来るのは自分というーー


                                    〝こつん〟


そんな事考えてたら、足が何かに当たった。

地蔵だ。




                          CAN・DAY・A・SORT


                                  (  ✋˘ ˘👌  )
                  /この世は諸行無常なり~\
/故に我に金を寄越すのじゃ~\
/そんなもん持っていてもバチが当たるだけよ~\


(・A・)
「お前織〇無道か」


                            CAN・DAY・A・SORT


(・A・)
…みたいな感じで地蔵が喋ることを期待したけど、やっぱりか喋らなかった。
「宇宙星物な事、期待してたのになあ…な~んだ、ただの地蔵かーー」
と、俺は影送りで目玉遊びする感じで背後に手を組み、なーんだポーズ。
すると世界が変わっていた。

(・A・)
「あれ?なんだここ」
ーーキャンディ…さん?ズモモ??おひつ??(便宜上)
でもでも、どこを探してもどいつもこいつも居なくてーーあれ?俺が今まで見ていたのってもしかして夢?って思うけど、そんな訳がない。
だって、俺は今も宇宙空間に立っているのだから。
目の前に地蔵。
「お前の仕業だな?」

地蔵
「如何にも」

(・A・)
ーーそう言って地蔵は俺の事を見上げながら、目を開いた。そこに映っているのは、俺とか宇宙だとかどす黒さとかでもなく、ただただ無ーーって訳でもなく、まさかのマニー。
目玉が$って感じになってる。

地蔵
「今から説法するが聞くかぃ?」

(・A・)
「いや、生臭地蔵のそれはノーサンキューだな」
と頭ぽりぽり~の。。
「はやく帰してくんねえかなーー」

地蔵
「それは無理である」

(・A・)
「なんでよ。お布施払わないから?」

地蔵
「違うなーーお主が帰ろうとせんからじゃよ」

(・A・)「はあ?」
ーー何言ってんだこいつーー

地蔵
「お主、何かワシに聞きたいことがあるであろう」

(・A・)
「…いや、ねえよ別に」

地蔵
「では、こういう聴き方をすればーーどうかのう」

(・A・)
「なによ、勿体つけてくれちゃって」

地蔵
「ワシに問いたい悩みならーーあるじゃろう」

(・A・)
俺はその言葉に、背景に電流迸らせてーーってほどでもないけど、まあ、一応聞いてみようと思う。
人に相談するタイプでもねえんだけど。
「人ってどうやったら強くなれますか?」
そんな事を聞いても答えはないってわかってるんだけど。さっきの独白の続き。冗談分かるくらいにはこっち側に来て欲しいんだけど。
だってそうだろ。この世のものは全て冗談であるーーそう思えば楽なのに。
というかそういう取り方が出来れば、いい具合に生きられるのになあ。

地蔵
「ほう、お前さんは自分の事を強い人間だと思っておられるようじゃ」

(・A・)
「…」
いや、まあーーそう言われると、そうな気もする。今まで色んな事乗り越えてきたし、あのサイボーグ女も自分では分かってなかったけど、するする避けられた。…宇宙に適応して来てるのかーーな。

地蔵
「それじゃよ」

(・A・)
「それ?」

地蔵
「続きは8万円になります」

(・A・)
「金取んのかよ!日本円でいいのかよ!8万円も持ってねーよばーか!!一気に言ってやったよ!!」

地蔵
「…三つ目は意外でした」

(・A・)
「地蔵様にも分からない事があるんですね…ノリでバカって言ってすみませんでした」

地蔵
「お前はもう強くなり方を知っておる。そうじゃろ?」

(・A・)
ーー
「戦うこーー」

地蔵
「そうじゃ」

(・A・)
「はやいな!」
…ほんとは教えたがりなのかな。

地蔵
「お前はここまで戦う事を選んできた。ゆえに今、強くあれるのじゃ。人が強くなる方はそれしかない」

(・A・)
「戦わない人は弱いままですか?」

地蔵
「左様。この宇宙の心理として逃げる事ーー遁走する事を最上の策と呼ぶものがおる」

(・A・)
「あ、地球うちにも居ます」

地蔵
「ーーそいつは宇宙人かはたまたこちら側の意思を受信した者じゃろうなーーそいつは戦っていたか?」

(・A・)
「えー、と、確か兵法家なんで戦ってはいたんでしょうか?」

地蔵
「これ、疑問文」

(・A・)
「あ、すみませんーーって、これ謝る事ですかね!!」

地蔵
「よくぞ気づいた。この世の物事は全て疑問である。すなわち、疑問に返すのもまた疑問。疑問文に対し、疑問文。これは境地を知らぬ阿呆の回答である」

(・A・)
…なんか、今回エラいマジメな回だな。

地蔵
「たまにはよかろう」

(・A・)
「たまにはねーー」
でも俺はもっとみんなとはちゃめちゃやりたいよ。

地蔵
「左様。それが今の答えである。その思いのままゆくがよい」

(・A・)
「…あと、俺おしっーー」

地蔵
「ワシにひっかけなければどこでしてもよいッ!!」

(・A・)
「う、いひいいい!!」
と、地蔵の表情が歪んで背後に〝喝アアアッ!!〟の文字。たまらず俺は後ろを向いて、今まで我慢していた放尿タイムーー宇宙の夜空を見ながら、いやいながらにして放尿するというのもまた一興。…お股一興。………そ言えば、ドラゴンボールGTのOPにて放尿Loveと聞こえる歌詞があったようなーー
「ありましたよね?」

地蔵
「あった」

(・A・)
くるっと振り返って聞いたけど、やっぱりあった。地蔵はなんでも知っている♪
「あーてか、じぞーさん、あたしの放尿見てるー」

地蔵
「見るじゃろそりゃ」

(・A・)
…見るのか。そりゃ??
「あ~ン♡あちしの割れ目ミナイデぇ~ここケツ毛生えてるからァ~」

地蔵
「そんなもん剃ればかもにょ」

(・A・)
「ここはあたしのアイデンティティ~けつ毛はわたしのアイデンティティ~♪」

地蔵
「まだ終わらんのか」

(・A・)
「あ、もうとっくに終わってますが」

地蔵
「ならばはやくこいバカモン!!」

(・A・)
と言って地蔵は腕伸ばして持っていた錫杖で〝ゴンッ〟!!
「いでええええ!!」
…なんだよこれ、なんで俺地蔵に殴られてんの??なんか、はじめの一歩における一歩と会長のやりとりチックな動きみせてきてんだけど!!

地蔵
「話はなんじゃったかのお」

(・A・)
「ちょっと失敬ーー」
僕はキャンディさんのコスモホを持ってスクロールする。(なんか持ってたみたい)
「なんでしたっけ、強くなる方法ーーでしたよね。で、強くなるには戦うしかない、と」

地蔵
「そう。人を強くしたくば、戦えと教えろ。貴様の云う孫子が逃げろというのは、戦う者であるからだ。戦ってきた者だからである。最初から逃げている者へ対する言葉ではない」

(・A・)
「ふむ」

地蔵
「戦う者に向けての言葉である。戦う者は逃げてもよいのである」

(・A・)
「うー」

地蔵
「矛盾しているかね??」

(・A・)
「うー」
ど、どうゆうことだろーー

地蔵
「ーーつまりーー」

(・A・)
「ちょっと待って!!自分で考えさせて!!」
えっとーーなに??戦う者は逃げてもいい。でも逃げてる者は戦ってない??なに?これだから禅問答は嫌いだーー答えがなくてーーあれ?でも、そもそも全てのものに答えなんかないんだろ?じゃ禅問答もふつーの問答や悩みも対して変わりはなくてーーじゃ、全ての考えやそもそものものが禅問答と言ってもいいのかーーあああいっや、わかんねえ!!こんな事よりもギャグ漫画日和読みてええ!!よっぽど楽しいぜえええ!!あっちのほうがあああ!!

地蔵
「逃げてよいのは、ここに関われば死ぬーーそう、分かるようにまで来れた、戦いの経験値を詰んだものだけである」

(・A・)
「すぐ答えゆうぢゃんーー」
やっぱりこいつ教えたがりだ!!

地蔵
「逃げていいのはそう判断した歴戦のつわもののみ。まだ武勲も功績もないお前のような雑兵が逃げていてはチェックメイトだで」

(・A・)
「…おれ、別に逃げてないけど」

地蔵
「お前がそう思うならそれでいい」

(・A・)
「むっかー!!」〝ぷんすかぴーのぴっぴぺそ!!〟
「それっぽいこと言ってこちらになんか考えさせようとしやがって!!」

地蔵
「それが禅である」

(・A・)
「師事待ち人間!!」

地蔵
「わしゃ地蔵で星物じゃ」

(・A・)
「言葉尻り魔王!!」

地蔵
「だから地蔵じゃって。逆逆。魔王とは一瞥を画すものなり」

(・A・)
「はいはい、わかったわかった!!戦えばいいんでしょ!!俺みたいな半人前の扁平足は!!分かったからとっとと出してよ!!」
ここ、なんか怖いのよ!そういえば星のキラメキもかわんねーし、音もきこえねえ!!なんだここ!ほんとに宇宙!?

地蔵
「うぬは戦い、そしてそれを人に見せ、憧れる者をまた同じ強さに導く覚悟が出来たかの?」

(・A・)
「そんなもんーー」ここは出来たと言っとくか。読まれないように心を強くガードしてーー
「出来ました!!師匠!!」
〝きらきらり~ん〟の感服光を目に宿しつつ!!あ、丁度目が二つあるし、そこの左右に〝感〟〝服〟って出したろ。

地蔵
「…服感ーー」

(・A・)
「あ、逆ぎゃく!!」

地蔵
「…おまえさん、着エロが好きなのかの??」

(・A・)
「ぎええええ!!よもやよもや地蔵とそんなお話出来るとはああ!!あ、そういや金セびってたなこやつううう!!」

地蔵
「かっかっか。色即是空の色は、色欲の色。色即是空の即は即ヌキの即」

(・A・)
「こいつとんでもねーこと言い出したああああ!!」
そんなわけねえだろおおおおお!!

地蔵
「では、おぬしは本当の意味は答えられるかの?」

(・A・)
「…えーっと、うんとーー」

地蔵
「全ては取りようじゃ」

(・A・)
「え?」

地蔵
「お前が取りたいように取ればよいのじゃ。意味など。全て一時の仮初に過ぎんーーで、人を戦いに導き、強くする覚悟は出来たかの?」

(・A・)
「…」
「たぶん、これ俺がNOと答えても意味ないですよね」
ーーだって、俺にその意思がなくても続けていれば降りかかるんだから。

地蔵
「左様左様に副作用。反作用にーー」

(・A・)
「いい!いい!地蔵ギャグ!!」

地蔵
「なんじゃ、別れ際に差し込もうと思ったのに」

(・A・)
「…」
終わるのか。そう思うと少しさみしい気もするし、でもキャンディさんやズモーー

地蔵
「はい、最終試練ね」

(・A・)
「ん?」

〝ずぞぞぞぞぞおおおおお〟

                           〝ズゾゾ〟

         〝ZUZOZOOOOOOOOOOOOOO〟

                                                                            〝ジゾー〟                                                                          〇 〇𐭅クダラネー

(・A・)
…地蔵の周りに黒いオーラが集まってくる。
え?呼んでる?こいつ、黒いオーラを使役してるのか??
「お前がこのオーラの元凶なのかッ!!?」

地蔵
「お前がそう思うのならのうーー」


(・A・)
黒いオーラを自らに巻かせて、それを吸い込んで大きな大きな黒地蔵ーーてか、よっぽど魔人だ。大魔神。ーーそんな風になった地蔵は俺を見さげながらそう言ってくる。

「埒が明かねえーー」

                「やるしかねえッ!!」


俺はとりあえず、闇雲にティラノサウルス座のポーズをとるけどーー勝てるのか??


                    キャンディさんなしでーー

                               

                    俺一人でっ!!



お願いシマチューホームズ行ったことない! うそ! ホントはあるかも! 断定しかねる!!