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Asobica CEOとCCOに聞く!2023年の振り返りと2024年の抱負

こんにちは!
Asobicaで広報PRを担当しています、やないです。

Asobicaは、コミュニティ運営を通してロイヤル顧客の育成・蓄積・分析を行う「coorum(コーラム)」をメインプロダクトに、「企業の顧客中心の経営」の実現を目指しています。

今回の記事では、Asobica 代表取締役CEOの今田と、取締役CCOの小父内へのインタビュー内容をご紹介します。
テーマは、(少し遅くなってしまいましたが)Asobicaにとって攻めの1年であった2023年の振り返りと、また、(すでに始まっておりますが)勝負の年である2024年の抱負について、聞いてまいりました!

今田はプロダクト軸で、小父内は組織軸でそれぞれ語っております。まさに“今”、Asobicaのトップが考えていることを知っていただくきっかけになったらうれしいです。

(そして、今回の記事はマーケティング部マネージャーの林さんがインタビューを担当、書き起こしをしてくださいました!)


今田孝哉(いまだ・こうや)
Asobica 代表取締役CEO
2015年ファインドスターグループに入社。年間トップセールス及び、社内の歴代記録を更新し(当時)最年少昇格を達成。CS領域におけるSaaSの立ち上げに従事し、 多くの会社のカスタマーサクセス部門を支援。その後株式会社Asobicaを創業し、ロイヤル顧客プラットフォーム「coorum」をリリース。 2019年4月には30歳未満のアジア30人「Forbes Under30 2019」に選出。

小父内信也(おぶない・しんや)
Asobica 取締役CCO
2005年、大手電子機器メーカーへ入社。その後、中小企業診断士を取得。2010年、創業初期の名刺管理システムを提供するSansan株式会社に入社。全社MVPの受賞、最年少での幹部への昇格を経験。 約7年のデータ化部門責任者を経て、名刺アプリ Eightのコミュニティマネージャーへ。2019年に株式会社Asobicaに取締役CCOとして参画。これまで約 200社のファンコミュニティの立ち上げ、および支援に携わる。

2023年は一言で伝えると、選択の1年

ー今田さん、小父内さん、遅くなってしまいましたが、あけましておめでとうございます!本年もどうぞよろしくお願いいたします。
まず早速2023年の振り返りをしたいと思っていますが、ざっくりと1年振り返ってみていかがでしたか?

今田:「攻め、守り含めあらゆる側面でチームの強度が上がった1年でした。創業してもうすぐで6年が経ちますが、個人的には最も手応えを感じた1年でもあり、最も充実した1年だったなと思っています」

ー今田さんは毎年、今年が一番充実したと言っている気がします(笑)

今田:「毎年言っていると思います(笑)でも、それくらい2022年から飛躍した実感があります。
その上で、もっと上を目指すためにまだまだ足りない事が沢山あるので、そのGapを埋めるために自分自身もコンフォートゾーンを抜ける挑戦をしようと試行錯誤した1年でもあり、その挑戦自体がとても楽しかったなと振り返って感じています」

ーありがとうございます。小父内さんはいかがでしょうか?

小父内:「いつも通り、ほんっとに一瞬で過ぎ去った1年でしたね。スタートアップなので日々いろいろなことが起きるし、攻めに守りにあれこれ試行錯誤しながらAsobicaとしても成長できたんではないかと感じます。2023年は一言で『選択』の1年だったと捉えています。

事業活動には、あらゆる制約が付きまとうもの。人、リソース、時間、お金、ノウハウなど、持ちうる資産をフル活用して最短距離で最大成果を上げなくては生き残れない。そのためには『選択と集中』が鍵になりますが、実行する上で最も重要なことは、いかに最良の選択をするかにかかっています。

ピーター・ドラッカーの金言として聞いたことがあるかもしれませんが、この内容と同じことを言ってます。

重要なことは、正しい答えを見つけることではない。正しい問いを探すことである。間違った問いに対する正しい答えほど、危険とはいえないまでも役に立たないものはない。

ベンチャー企業として、目指す頂上へのコンパスの針を間違えるわけには行かないのです。

ーこの1年で人がかなり増え、プロダクトはより進化しましたね。

小父内:「『coorum』を世の中にローンチしてから4年が経過し、プロダクトは磨かれて、コミュニティの成功&失敗ノウハウもたまり、組織も気づけば100人を超えて拡大してきました。その間、顧客と共創するコミュニティは、昔と比べ物にならないほど認知され浸透してきました。かなり順調な成長を遂げてきたと言えるでしょう。

ただその裏で、Asobicaもよくある組織の"100人の壁"にぶち当たったり、部分最適化により部門間の意思疎通に少しずつズレが生じたりと水面下にあった問題が顕在化したタイミングでもありました。それとキャズム理論でいうアーリーアダプターの導入も一周し、改めて『coorum』自体の価値証明を提示しなくてはならなくなりました。
ということで、自ら変化を生み出しながら、また外部からの変化にも柔軟に対応すべく、骨子となる戦略/戦術/作戦の見直しに取りかかりました」

ー今年はVisionを全社員で新たに策定しました。全社員で実施したので多くのリソースを使いましたが、それでも取り組んだ背景はそういったところにあるんですね。

小父内:「2023年8月に新Vision”顧客中心の経営をスタンダードにする"を打ち出したのもその流れで、この3年間でAsobicaが実現する未来を明確にピン留めしたものです。
Vision、マーケット、ターゲット、タグライン、組織デザイン、採用計画、リソース配分等々を再構築し、この1年で集中のための地盤固めができたと感じています。Visionについては全社一丸となって2ヶ月議論しましたし、戦略もVP陣で相当な時間をかけてスクラップ&ビルドを繰り返して、ようやく形になりました

◾️ビジョンについて策定プロセスの記事はこちらをご覧ください

企業の経営のあり方を変えるプロダクトを目指して

ー1年で一番リソースを割いたことはどんなことでしたか?

今田:「マルチプロダクト化に向けた打ち手や組織構築に多くの時間を使った1年だったかなと思います。
というのも、プロダクトとしても多くの企業様に使って頂ける形になってきて、組織としても2023年初頭には全体で100人を超えて権限移譲が進み、各チームの強度がぐっと上がってきた中で、会社としての土台がある種整ってきたフェーズだと感じます。

一方で、目指してる所からするとまだまだ足りて無い所がたくさんあって。
具体的には、Asobicaが直近で目指しているのは経営の在り方を変革するようなプロダクトを作っていくことであり、顧客中心の経営というものを業界のスタンダードにしていくことであってそこから考えるとまだまだプロダクトも組織も足りてないことが沢山あると思ってます。

そのGapを埋めるために、あるいはもう一段階次のフェーズに行くために、プロダクトを更に拡張していくための仕組みや体制作りに多くの時間をかけてきた感覚です」

◾️コンパウンドスタートアップとしてのAsobicaのチャレンジについて、詳細は今田のnoteをご覧ください

ーその結果どのような変化がありましたか?

今田:「まず、プロダクトを再現性高く生み出し続ける仕組みやチーム体制は1年前と比べて大きく変わってきた部分かなと思ってます。

例えば顧客理解を進めるために、既存のお客様や新規のお客様、それぞれにヒアリングしていく事はもちろんですが、今年は取引先以外でも業界をリードするような方々に多く関わっていただき、ディスカッションしたりヒアリングしたりする機会を沢山増やしていきました。

そういった顧客理解を深める活動をいかにチームとして組織として推進し続けられるかどうかがプロダクトの価値を深め続けるためにとても重要だと思ってますし、それらの基盤作りが大きく前進できた1年でした」

ー我々が世の中に伝えていきたい「プロダクトアウトではなくマーケットイン」をAsobica全体で実践できたということですね

今田:「そうですね。また採用も進んだことで、マルチプロダクト化の体制が強化され、現在プロダクトチームはまだリリースしていないものを含めると、3体制に分かれる形となりました」

小父内:「確かに2022年と比べると、各部門を任せられる強いメンバーが増えました。これまで兼務が当たり前で、各業務のスペシャリストではないメンバーもマルチタスクであれこれやらなくてなりませんでしたが、それぞれのメンバーが成長しましたし、新しく強い仲間もたくさん増えました。Asobicaのカルチャーの一つである"信じて任せる"がさらにできるようになってきましたね。

また組織強度を上げるための人事制度の設計や組織デザイン、コミュニケーションにもかなりの時間をかけました」

ベンチャー=冒険。2024年はもっと高くジャンプできる1年に

ーありがとうございます!では次に2024年についてお伺いします。まずはどんな1年にしたいですか?

今田:「改めてAsobicaが対峙するマーケットにおいて、自分たちが最も顧客の価値に向き合ってる自負があります。ゆえに、業界をリードする企業様から多く選んでいただけたと思っています。

とはいえ、選んでいただいた期待に応え続けるために、もっと価値を磨いていきたい。2年後、3年後には業界の中で『coorum』を導入することが当たり前になってるくらい、"顧客中心の経営"が当たり前になってるような状態を作っていきたいと思ってます。

そのためには顧客の解像度をチームとして上げ続ける仕組みを強固なものにしていくことは勿論、それらを届けるための仕組みやチーム体制をさらに強化していく1年にしたいなと思います」

小父内:「今田が言うように、Asobicaが日本一顧客に向き合っている"コキャチュウ" *1 な会社だと自信を持って言えるようになっていたいですね。

2023年が選択の1年なら、2024年は集中の1年。これまで地道に踏み固めてきた地盤の上で、思いっきりジャンプする準備はできました。コミュニティの価値証明を経て、顧客中心の経営こそ重要なんだということを世の中に大きな声で伝えていきたい。我々は、まだ何者でもないベンチャー企業。そしてベンチャー(Venture)=冒険であるということを忘れずに挑戦していきたいですね」

*1 コキャチュウ:顧客中心を略した語。今のところAsobicaの2024年流行語大賞です。

ー目下取り組まないといけない課題はなんですか?

今田:「色々ありますが、例えば"届ける"という観点でいうと、複数のプロダクトを複数の部門や担当者に届ける仕組みを更に強化していきたいなと思ってます。

というのも単一プロダクトを一つの部門に届ける事と、複数プロダクトを複数部門に届ける事では、使う筋肉や提案方法が大きく異なるので、自分達のこれまでの正解を時に否定していくことも必要になってきます。

弊社は既にSaaS事業者の中でも単価が非常に高く、多くの業界をリードする企業様に導入して頂いているので客観的に見るとエンタープライズ開拓は一定成功していますが、ここから更に成長を求めていくには、これらの取り組みを更に強固なものに変える1年にしていきたいと思ってます」

ー小父内さんは今年のテーマはなにかありますか?

小父内:「テーマは"超マッスル"です。以前と比べて組織もプロダクトもかなり骨太になりましたが、一方でスピードが落ちたり、余計な贅肉もついてきたなと感じる瞬間もあります。少数精鋭のワンチームであれば、言葉足らずでも雰囲気や何となくの感覚で伝わっていたものも大所帯となるとそうもいきません。例えば、コスト意識の欠落やチームの隊列を乱す行為など、ちょっとしたズレや歪みも放っておくと後から取り返しのつかないミスや事故につながるもの。そのため情報連携であればMECE *2であることやポジティブで建設的なやり取りを意識すること、メンバー間の信用であれば小さな約束を守るなど、ごくごく当たり前のことを愚直にやり遂げることが大切なんです。

Asobicaには大事にする5つのValueがありますが、実はこのValueこそが組織のインナーマッスルとして最も重要で、忠実にValueを体現することが筋肉質な組織であるための最適解と言えるんです。(Asobica value:プロフェッショナル/ブレイクスルー/スピード/シナジー/アソビゴコロ)

この先、"顧客中心の経営をスタンダードにする"というVision実現のためには、個々のメンバーが責任感とオーナーシップを持って、組織全体のスピードをグンっと上げて、より強い経営へと躍進しないといけません。ということで、2024年のテーマは"超マッスル"なのです」

*2 MECE:漏れなく、ダブりがないこと

ー最後に、2024年も仲間がどんどん増えていくと思いますが、どんな方と一緒に働きたいですか?

今田:「業界のスタンダードを作るという挑戦はワクワク感がある一方でとても時間と労力がかかる難しい挑戦でもあります。なので、そのような難易度が高い挑戦にむしろワクワクできる方と一緒に働きたいなと思っています。この質問に対しては会社のフェーズは関係なく創業当時から一貫しています。

あとは大きな挑戦であればあるほど、チームの力を最大化する必要があるので、チームで仕事をする事が好きな方や、個の力を掛け合わせる事が好きな方と一緒に働けると嬉しいです。

いずれにせよ、今のAsobicaはこれまで作ったプロダクト基盤や組織基盤を元に、"世界一、心の豊かさを満たす企業"に向けて、更に大きく挑戦していくフェーズですので、とても面白いと思います」

小父内:「私はそれぞれの個性を発揮して、変化をもたらしてくれる仲間と働きたいですね。みんな良いところ、得意なことや苦手なこと、ほかの人には無い特別な経験など、それぞれ違う人間として唯一無二の存在です。その人にしかないオリジナルの色味を持って、Asobicaのキャンパスを彩って欲しい。

それと個人的にはもっとアホになれ!と伝えたい(笑)言い換えるとリミットを外して、殻を破ろうよと。踏み出す勇気、疑う勇気、はみ出す勇気、捨てる勇気。せっかくやるなら今の自分を超えて、もっと成長していこう。最初はちょっと怖いかもしれないけど、Asobicaには最高の仲間が揃っているから、安心してガンガン踏み出せばいい。それは自信を持って言えますね。

ともに遊びのような熱狂で、世界を彩っていきましょう!!
Stay hungry, stay foolish!!

ー今田さん、小父内さん本日はお時間をいただきありがとうございました!今年も多くの困難やハードな意思決定が生じると思いますが、そんな逆境も皆で楽しく乗り越えていきたいなと強く感じました。「コキャチュウ」で、もっと世の中を豊かにしていきましょう!!

中央はマーケティング部の林さんです

Asobicaの今年の抱負、伝わりきりましたでしょうか?2024年も今田を筆頭にコミュニティを通じて「顧客中心の経営をスタンダードにする」ことを目指し、全力でやっていきたいと思いますので、何卒よろしくお願いいたします。

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