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田舎と結婚観


田舎には結婚に対して強い思い入れがあるらしい。
23歳ーそれは社会人の我々の祖父母世代は既に結婚、あるいは子供がいた年齢である。
だが今の23歳は会社に入りたて、まだまだ覚えることの方が多いくらいで結婚なんて考えもしないのではないか。

結婚したくない孫VS結婚させたい祖父母

ある日九州の実家から一本の電話、祖母からだった。
「〇〇ちゃんは、誰か結婚したい人がいないの?」
なんの前触れもなく、いつもこの話題は土足でズカズカと侵入する。

ここ半年で従姉妹が立て続けに結婚したのが大きかったのか。
今までそんな話題にもなったことがないのに、地元には何歳になったら戻るのか、結婚式はいつあげるのか矢継ぎ早に聞いてくる。
そもそも彼氏がいないのになぜ話が進んでいるのか。

まだ自分の社会のポジションも落ち着いてないのに、結婚なんかまだ早すぎる。
わたしは社会で腰を据える場所を見つけて結婚するつもりだ。
その日、適当に流して電話を切った。

鎮火しない【結婚させなくては】という怨念

孫を結婚させたいブームは簡単には収まらない。
ほっといたら事態は大変なことになっていた。
なんと私の知らぬ間に、
祖父の知人の議員のコネで地元の市役所に入社
結婚相手を探している
話まで飛躍していたのだ。なんの相談もなく。

ヨボヨボの体にでも、結婚のためならエネルギーが有り余ってるのだ。
今まで議員のコネがあるなんて聞いたこともないぞ。
孫の結婚のためなら手段を選ばないのが田舎の祖父母。

どうも一刻も早く私を家庭に収めて地元にとどめたいらしい。
祖父母からしたら自分たちが結婚した年齢で結婚もまだしていない孫を見ると不思議で仕方ないのだろう。
不思議どころか、ほっとくことさえできないのだろう。

全く迷惑な話だ。

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