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《自治体協働レポート》AsMama×さいたま市美園①4年目の挑戦がスタート! 人口急増エリアのコミュニティづくり

20~30代の子育て世帯を中心に年間1000~2000人の人口が増加している、さいたま市「美園地区」。市内でもトップクラスの人口急増エリアで、住人の約45%が子育て世帯といわれています。

しかし、そのライフスタイルは様々で、子育て支援ニーズも多様化する傾向にあります。住民アンケートでは、週5日保育園に預けるのではなく、週2~3日のパートや、買い物・美容院などの用事で少しだけ預けたいといった声も多くあり、一人ひとりのライフスタイルに合った子育て支援サービスが求められています。

そこで、住民や地域団体、立地企業等を巻き込んだ、頼りあいに基づく課題解決方策を検討しようと、2018年9月から「子育てシェア」を活用した取り組みを実施しています。

アーバンデザインセンターみその[UDCMi]のロゴを掲げた、コミュニティアプリ

取り組み開始当初は、該当エリア内には皆無だったAsMama認定・地域サポーター「シェア・コンシェルジュ」ですが、現在は浦和美園駅半径2Km圏内で14人、5Km圏内で22人と増加、共助コミュニティアプリ「子育てシェア」会員数は半径2Kmで取組み開始時比6倍以上の250世帯、5Km圏内で約500世帯にまでのぼっています。

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屋外でのユニークな取り組みが奏功

昨年は感染症拡大の影響で思うような活動ができず、もどかしい思いをすることも多々ありましたが、一方で、オンラインや屋外を活用した、新しいつながりづくりに挑戦できた1年でもありました。

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特徴的なのが、美園4丁目公園を活用した屋外での交流の場づくりです。
しゃぼん玉や段ボールを使った遊びを屋外向けにカスタマイズし、イベント化。週末開催により、母子・父子ともに参加が多く、シェア・コンシェルジュを媒介役として、地域住民同士のゆるやかに頼り合える関係づくりを行っています。

身体を動かす機会や交流の場が激減していた子育て世帯にとって、屋外でソーシャルディスタンスを保ちながら、ご近所さんと一緒に身体を動かして遊び、交流を深める場は非常に好評で、毎回多数の方に参加いただき、取り組み周知に大きく貢献しました。

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昨年以降、産院での親子学級や子育て支援施設での交流イベント等が中止になるなど、妊娠・出産された方々の友達づくりや情報交換の場・機会が減少傾向にあります。子育てに孤独を感じる方も多いため、0~1歳児の子育て世帯も参加しやすいような屋内の交流の場も毎月定期的に実施しています。


子育て世帯中心から、多世代へ

4年目を迎えた今年は、これまで子育て世帯中心におこなってきたコミュニティづくりを、多世代に広げていくこともテーマのひとつです。

転入者が多く、世代を超えた交流が乏しいエリアで、互いの「ちょっと困った」を“頼りあい”で解決していけるよう、多世代がつながれる場を増やしていきます。

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具体的には、地域の農家と協力して、シニアと子育て世帯が共に農業体験する機会を作っていくことも検討中です。7月には、農家の方々と協働でプチマルシェの開催をするなど、関係作りが始まっています。

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本取り組みは、東京都心と直結する埼玉高速鉄道線「浦和美園駅」を中心に大規模な都市開発が進む、さいたま市「美園地区」において、地域共助の創出・多様な保育サービスの提供・女性就業率の向上・地域活性化等の課題を解決すべく、さいたま市、一般社団法人美園タウンマネジメントとAsMamaが協働する、2018年9月より共助コミュニティ創生プロジェクトです。

【美園エリアの現況(2021 年7 月時点)】
●シェア・コンシェルジュ数:半径2 Km13 人、半径5Km22人
●子育てシェア会員数:半径2Km231人、半径5Km443人


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