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僕がサンタさんになった、とある夏の週末。

とある週末。
僕と子どもたちとで、週末のほとんどを過ごすことになりました。
妻は土日の両日とも仕事やら用事やらで、ほとんど家におらず。いわゆるワンオペ。
この週末は、彼らの望むとおりに遊び倒させてやろう!と思っていました。

今年の夏は、とにかく子どもたちの体調が安定しなかった。
酷暑の影響でしょうか。子ども達の方が背が低く地面と近いために、アスファルトからの輻射熱を受けやすい、みたいな話がありますね。
ともかく、7月頭から今に至るまで、週末を元気に迎えらたことが無かったのです。

平日は保育園に行かせ、週末に熱を出し、週明けまで持ち越したから何日か休み、ギリ行けるかな?ってタイミングで保育園を再開し、無理させたので週末に発熱、週明けまで持ち越し……

そんなことが約2ヶ月。
発熱した子どもがいると、外に遊びになんて行けません。
増える在宅時間。
家では常にプラレールが走り、子ども向けYouTubeの甲高いSEが響き渡り、当の子どもは熱がありながらも飛んで走って叫ぶ。頼むから寝てくれ。
そんなこんなで、めちゃくちゃウンザリしていました。あまりの騒音に耐えかねて耳栓を買ったぐらい。とても快適。

話がそれました。
ともかく、ようやく子どもたちが健康で向かえた休日。
遊ぶしかねぇ!と思いました。もう家で過ごすのも勘弁だったし。
ワンオペとか、そういうのはもはや関係なかった。

1日目。映画を観に行きました。

うちの子どもたちはパウパトロールが大好きです。
今回はテレビ未放映のエピソード数本をまとめただけ。劇場版らしい内容ではなかったのですが、それでも充分に楽しんでいました。僕はマジョリーさんの家を空輸で引っ越す話が好き。
映画の後は、レゴで遊び、ドーナツを食べ、レゴで遊び、トミカを買いました。レゴはめっちゃ楽しそうに遊んでいるけど、家に散乱するリスクを考えると当分買いたくない。

次なる劇場版に胸を高鳴らせるパウパトボーイズ。


2日目。水族館に行きました。
二人が大好きなハンマーヘッドシャーク(アカシュモクザメ)を発見し、コイに餌をやり、餃子と焼きそばをモリモリ食べ、付属の遊園地でバイキングに乗り、メリーゴーランドに乗り、観覧車に乗り、出口まで機関車型のバスに乗り。
途中トイレ周りのてんやわんやこそあったものの、二人ともよく歩いて、グズらずに遊び回ってくれました。

デカデカ水槽でハンマーヘッドシャークを探すボーイズ。


2日目の夜。
水族館から帰ってきて、洗濯物を片付けご飯を作って食べさせオモチャで遊んでお風呂に入れて歯磨きをして、ベッドでくたばっている僕。
帰ってきた妻が、長男と話しているのが聞こえてきました。

「パパ疲れちゃったみたいだね」
「パパ、行きも帰りもお車運転してくれたんでしょ?」
「水族館でも一緒に遊んで、ご飯も作って、帰ってからも遊んでくれたの?」
「そりゃ疲れちゃうよー」

妻には、あんまり疲れている姿は見せたくないのです。
疲れた姿を見せるのは、今後彼女が出かけるのを遠慮することに繋がると思うので。
とは言え、さすがに2日連続はもう無理でした。すまん妻よ。今はくたばらせてくれ。

そんな話の中で。長男がポツリと一言。

「パパ、サンタさんみたいだねぇ〜」

マジで危なかった。
意識がハッキリしてたら泣くところだった。

たぶん、彼なりに褒めてくれたのでしょう。
サンタさんなんて、子どもに喜びを与える、願いを叶えてくれる象徴じゃないですか。
ちょっと好意的な解釈すぎるかもしれないけれど、とにかく、僕にとっては最上級の褒め言葉だったのです。
彼はちゃんと、この2日を楽しんでくれたんだな……良かった……と頭の片隅で思いながら、眠りに落ちたのでした。


こんな嬉しいこと言われたら、疲れなんて吹っ飛んじゃう!!!

わけもなく、週明けの仕事はちゃんと辛かったです。
おしまい。

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