台南旅行記 そのに 1日目前編
これのつづき。
ハプニングはさておき、観光開始。
今回も、ガイドやYouTubeの旅動画を参考に、グーグルマップに旗を乱立。そこからなんとなくのルートを決めた。
台南にはMRTがない。近々通る予定だそうだ。言語力以外の面でもタクシーは苦手なので、必然的にバスと徒歩での移動が主となる。
正直、そんなに広くない町なので、道さえわかれば徒歩でも十分回れる。
天気は曇り。日傘を出すか迷ったが、帽子だけで乗り切れそうなちょうどいい気温だった。
近くのコンビニでICカードのチャージをしてから、1軒目に移動。
西羅殿牛肉湯。7,8人並んでいたが、数分で席に案内してもらえた。注文票を取っている人がいたので、倣って記入しておく。今回大きなリュック1つで強行したため、あからさまに旅行者だとわかってもらえたのは楽だった。
台南名物の牛肉湯は数々の名店があるが、ここはセットで肉燥飯(滷肉飯)か白飯がついてくる。もちろん肉燥飯を選んだ。肉の種類も選べたが、一番シンプルなもので。
「**は要る?(訳)」と聞かれ、**がわからなかったが、とりあえず「しゃお」とジェスチャーをしたら小さな器に鮮やかな色のソースを入れてくれた。どうやら辛いソースらしい。少しだけでもめちゃくちゃ辛かった。
肉燥飯はしっかり八角が効いている。おいしい。
メインの牛肉麺は、半生のやわらか牛肉が美味。スープは思ったよりあっさり。半分ほどそのまま、後半はテーブルにあった米酒を入れて味変。これが一気にコクが出ておいしくなった。
まあまあお腹は満たされたため、消化しながら徒歩で移動。
鴨母寮市場へ。
春捲と肉圓、どちらかしか胃がもたなそうだったので、値段で肉圓にした。
蝦仁肉圓は市場の中心部あたりにある。列などなく、強引にでも話しかけないと注文が通らない。コミュ障には厳しい世界だが頑張るしかない。
「内用!(イートイン)」と言うと真後ろのテーブルを指さされるので、個数を告げて座って待つ。
もっちり生地に包まれた肉団子。どうあがいても分離してしまう……。暑さに負けず丸ごと行く勇気はなかった。しかしおいしい。
店主1人っぽい店で皿をどうしたらいいのか迷ったが、たぶんそのままでいいだろうと退店。このスタイル、慣れない。
さて、ここまでで予定時間を大幅に巻きすぎた。行きたい店の開店までまだだいぶ時間がある。ということで予定を繰り上げて場所を移動。
近くのバス停を検索し、有名観光地、赤崁楼前からバスで安平へ。
土日限定の観光バスたったので、フォトスポットを車窓から眺められた。クジラ、でかかった。
目的地は安平樹屋。もともとは倉庫だったところに、ガジュマルの木が侵食している、ちょっとした異世界感ただよう施設。
例によってkkdayさんで格安チケットを購入。窓口ではなく直接入り口で見せ、読み込んでもらうスタイル。
レンガ造りの建物がまるごとガジュマルにのみ込まれている様は、実際に見ると圧巻。自然の強さと怖さを感じる。階段や通路が張り巡らされていて、枝と同じ目線から眺めることができた。
ちょうどお昼時だったからか、人が少なくてゆっくり観て回れた。
屋内施設として資料館やカフェ、土産物屋もある。
トイレ休憩も済ませ、食べ歩き再開。
同記安平豆花安平2店で念願の豆花をいただく。
初豆花が竹炭なのは異端だったかもしれないが、ここの名物と知ると逃せない。ほんのり香ばしいつるつるの豆花に、あまい檸檬シロップ。まあまあの量だったがさっぱり完食。
いかにも観光地といった通りを抜け、大通りを歩く。
もう1軒豆花の店に寄ろうかと思ったが、お腹的に断念。
途中、えびせんの店に寄ってサバヒー味のえびせんを購入。これはあとでホテルでも食べたが、そもそもサバヒーを食べていないのでどの程度の風味化はわからず。でもつまみとしてはおいしい。
ここで前回同様、小銭をぶちまけるミス。しかし転がっていった方向を見ていたのでなんとか拾えた。
ここから大通りをひたすら歩く。途中から川沿いになるのでウォーキング気分を味わえる。
川沿いに目当てのお店。周氏蝦捲 台南總店。
観光客がたくさん。一人旅の大変なところの一つが、席の確保が難しいことだが、こればかりは仕方ない。
瞬間的にレジに店員さんがいなくなったので列に並んだが、どうやら話しかけてよかった模様。慣れない……。
エビ餡の揚げ春巻き。ザクザクの衣にふわふわの中身。思ったよりエビの風味は控えめ。敷いてあるしょうがのザワークラウトで口の中をリセットできるのは有難い。
テーブルにあるさらさらのわさびソースもつけてみた。色が絵の具のようで少しビックリするが、ほんのりわさび風味でさっぱり味変。
食べ終わった後の食器の片づけに戸惑っていたら、そこだよ~とばかりに近くのお客さんが教えてくれた。台湾のやさしさ、ありがたし。
駅のすぐ近くにバス停があるので、しばらく待ってからまた移動。
次の目当ての店までは、一番近いバス停からそこそこ歩くが、消化も兼ねてちょうどいい距離だ。
つづく。
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