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レズビアン映画史上私の中での最高傑作「CAROL」

みなさん、こんにちは。
コロナウイルスで色々なところで自粛がうたわれていますね。
外出が難しくなってきている、楽しめる娯楽の一つが良質な映画です!
ということで、週末も近づく中、今回はタイトル通り、レズビアン映画史上私の中での最高傑作、「CAROL」の魅力について語りたいと思います。

私、この映画が上映された最初の1週間で、3回劇場に足を運びました
それほど、この映画に惚れこみました。
もちろん一番は、ケイト・ブランシェットの美しさです。
そして、美しい恋愛の物語です。
人を愛するために、愛する人と一緒に人生を共に過ごすために自らが行動して変わることの大切さに関してもふれています。

ということでまずあらすじ
時代は1950年代のアメリカ。
20代前半のテレーズはデパートで働いています。テレーズには付き合っている彼氏がいますが、テレーズはあまり興味がなさそうです。もともとクールなこで、周囲からもっと人に興味を持ったら?と言われるほどです。
そんなか、4歳になる娘のクリスマスプレゼントを探しに来たキャロルと出会います。
初めて出会った時からお互いに特別な感情を持っているような二人。
でも時代は1950年代、今よりももっと同性愛がタブー視されていました。
そしてキャロルには愛娘、そして離婚調停中の夫もいます。
同性愛、そして家族。複雑な背景の中ゆっくりと愛を育む二人がいます。

この映画を見た当時の私はシングル。親友に、「私のキャロルはどこですか」とたずね、「アメリカに移住してデパートで働けたら会えるかしら」と本気で相談したところ、普段はとても優しい天使のような親友から哀れみの視線で「MARI、本気なの?」と尋ねられました。
はい、とても本気でした。

少したって落ち着いて考えると、そりゃあケイト・ブランシェットのような方にはそうそう出会えるものじゃないと気を取りなおし、東京でコンサルタントとして働く道を継続することを選択しました。
そうやって真面目に働いていると、私自身のキャロルに結果的に出会えたので、人生、真面目に生きているといいことあるものねって思います。
彼女に、彼女が私のキャロルだと伝えると、ケイト・ブランシェットファンからたたかれるからやめてと謙遜のお言葉が返ってきますが、まさにどんぴしゃキャロルです。

CAROLの映画のおすすめポイント
1.キャラクターの魅力
CAROL
キャロルは美しく、気品があり、常に堂々としています。
でも、テレーズのことになると不安になって明日会いに行っていい?と電話してみたり、急に旅行に誘っちゃったりして、可愛いところがあります。
愛娘のことをお思う母の顔も見せます。
自分を押し殺して家庭にとどまるのか、愛する人、テレーズとの人生を歩むのかで悩むキャロル。
そんなキャロルを見事に演じられたケイト・ブランシェット様は素敵としか言いようがありません。

THERESE
この映画は、テレーズが愛を覚えて、成長していく映画でもあります。
人に興味のなかったテレーズが初めて人を愛し、喜びを覚え、でも簡単にはいかない恋に悩み、悲しみ、苦しんで成長していく姿は涙なしには見られません。
私はテレーズと私自身をいつも重ね合わせて見てしまいます。

2. ゆっくりと育む女性同士の恋愛
特に1950年代ということもあり、またキャロルに家庭があるということもあり、二人はゆっくりと関係を築いていきます。
その中でキーとなるのが「」と「」です。
まずは手。キャロルは、ゆっくりとした優しいタッチで、さりげなく、でもしっかりとテレーズに自身の気持ちを伝えます
男性と握手するときのそっけない感じとまったく比較的な、優しい触り方をします。

そして目。二人が見つめ合うときには、言葉は不要だというほど見つめ合います。スクリーン越しの私も息をするのを忘れるほどです。そして、キャロルはテレーズに目線で思いを伝えます。見ているこちらがドキドキします。

3.服装
1950年代の服装を見事に着こなすケイト・ブランシェットもこれまたとても素敵です。

私のお気に入りのシーン・台詞
お気に入りのシーンは何て言ったって、誰が何と言ったって、WATERLOOのシーンでございます!!
初めて二人が思いを交わす大切な時間ただただ芸術です。Netflixで見るときは、何回も巻き戻してしまうパターンですね。今まで1回で素通りできたためしがないです。

そして私の好きなセリフは2つ。どちらもキャロルがテレーズにかける言葉です。
1つ目は、「あなたは空から舞い落ちてきた」。
この言葉は、2回出てきます。1回目は出会った時、2回目はウォータールーで。キャロルとの出会いはテレーズの人生を確かに大きく変えますが、テレーズとの出会いはキャロルの人生も大きく変えました。破綻した結婚生活で孤独な思いをしていたキャロル。そんななか、気になる女の子が自分にも興味を持ってくれて、キラキラした目でまっすぐ自分のことを見ている。テレーズの存在はキャロルにとっても特別なのです。

2つ目は、「私たちの人生には永遠の夜明けが待つ
しばし、離れ離れにならなければいけなくなったテレーズに、キャロルが手紙を通して伝える言葉です。初めてこの映画を見たときはまだ私も若く、テレーズと同様にただただ悲しい気持ちでいっぱいでした。なぜキャロル?って感じでした。
でも今となっては、手紙の内容を振り返ると、キャロルのテレーズへの大きな愛に気付かされます。

人を愛することは素晴らしいな、愛は人を変えるなと思える映画です。
美しい、純粋な恋愛の物語です。
ぜひ皆さん、ご覧になって、震えてください。

私のプライベートも含めてCAROLの魅力について色々語っているYouTubeもぜひご覧ください!
【日本語版】
https://youtu.be/k6ciM2bntIo
【英語版】
https://youtu.be/ZZqvzxBKHYg

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