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恋愛を「生きる意味」にしないほうがいい

女の子のお嫁さん願望って、私の周りでは小学校中学年くらいから爆発していたような気がする。
たぶん、りぼんとか少女漫画の影響が大きいんじゃないかな(笑)
この前、ハンサムな彼女の話をしたけど、りぼんの漫画に受けた影響って大きいよね。
もちろんいい部分も多いけど、当時の小学生女子を恋愛至上主義に陥らせたっていう側面も大きいと思う。

私ももれなく影響を受けまくりで、どこかに自分のすべてを受け入れて包み込んでくれる優しくてカッコいい男の子がいると思ってた(笑)
そして、恋愛が人生の最大目的みたいに思ってた。

でもそういう恋愛観って、物語としてはとても美しくて、今でも運命的なラブストーリー大好きだけど、人の心を惹きつけるけど、
人生の目的を恋愛にしないほうがいいと、アラフォーの今はすごく思ってる。

踏み込んで言ってしまうと、すごくたくさんの女の子がそのせいで人生でつまづいてしまっているよね。
若い時期の恋愛で妊娠→結婚に至っちゃう子がいるのはもちろん、「いずれ結婚するからいいや」って勉強や自分の仕事を投げ出しちゃったり、
大した男じゃないのに運命を感じてすべての判断を彼に委ねちゃったり。

だから、由香が子どもの頃から、他の女子の盛り上がりに流されずに自分を保ってきたことは、すごい自分が確立されていたんだなーと思った。

私はやっぱり恋愛至上主義な価値観に染まったから、高校生のときの恋愛なんて、ものすごく心も生活もかき乱し合った。すべてを捧げる勢いだったよ。

そして、やっぱり世間の常識に抗えなくて、30歳までに結婚したいとか、子どもも産まなきゃいけないだろうなとか。思って生きてきたよ。


まあ、私は結局結婚も出産も30代半ばだったわけで、常識にとらわれながらも、「結婚したら、出産したら、私は完璧に幸せになれるんだ」みたいな夢ではなくなってたのね。
これが20歳前後だったら、きっとそういう感覚だったんじゃないかなと思うんだけど。

子どもに関してもきっと同じで、それをすべてにしちゃうのは、女性の人生で大き過ぎるリスクだと思うの。
子どもへの重過ぎる愛は、支配欲みたいなものになりかねないし。

私はそんなに献身的な人間ではないから(笑)、子どもは可愛いけど、自分の自由時間も欲しいとかすぐ思っちゃうし、
子ども=生きる意味、みたいな感じにはなってないかな。

ただ、子どもができて気づけたことがあって。
子どもに対して、
「みんな仲良くしようね」とか「独り占めしないでお友達とシェアしようね」とか「自分より小さい子には優しくて」とか、
大人は、そういう「善」を教えていくわけじゃない?

私の両親は理想主義なところがあって、子どもの頃からそういう価値観で育てられたのね。
母は長い間、障害者をサポートするボランティアをやっていたし、娘の私にも難民問題の子ども向けの本を読ませたりとか、障害のある子どもたちの描いた絵のカレンダーを毎年買っていたりとか。高いけど、フェアトレードのものを買ったりとか。


大人になっていく中で、私はだんだん「理想ばかり言ってたら、お金が稼げないし!」みたいに思うようになったけど、
でもやっぱり、自分の中の善に対する価値観みたいなものは捨てられなくて、ずっと気持ちの奥にあった。

そして今、子どもに、日常的な善を教えていく中で、あらためてそれを思い出しているんだよね。

フリーランスになったのも、究極的にはそういう面もあるんだと思う。
組織の利益追求のためにはやむを得ないこともあるけど、私個人の信念としてはやりたくない…みたいなとき、どうしても会社員だと従わざるを得ないけど、フリーだと個人で判断ができるじゃない?

生きる意味ということから少しずれるかもしれないけど、使命というほど壮大でもないけど、生きるスタンスという感じかな。

自分の善をできるだけ裏切らないこと。

もちろん矛盾の多い自分自身で、いつも善いことだけしていけるわけじゃなくて、ずるいことも汚いこともいっぱいあるんだけど。

でもそういう理想を持って生きていくほうが、いいなと最近思ってるよ。


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