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自分で納得のいく地獄

こんばんわ。
私、漫画「ブルーピリオド」が好きです。
今月号のアフタヌーンを確認しました。
タイトルにもある通り『自分で納得のいく地獄』最後のコマの、とある登場人物のセリフとしてありました。
結構なパンチラインですよね。
ストーリーの文脈を見ていなくてもグサっとくるフレーズだと思います。
話の流れとしては主人公がとその登場人物になぜ、芸術家をしているのか?と尋ねたところ、『自分で納得のいく地獄を選んだだけだ』と返したのです。
私、これを見て負けたって思いました。

私、元々油絵を描いていて芸術の道に行ったんですけどやめちゃって、でも絵を描くのは好きだし未練もあるし趣味程度に細々制作を続けていたんです。でもこのセリフを見て、私、芸術から逃げたな。本業で続けることを選んだ人たちは芸術の地獄を選んだんだなって、私は選ばなかったな、負けたなって痛感しました。

私の絵は自分への慰めで、地獄ではないんですよ。そもそも芸術でないんです。私がやってるのは美術なんです。
 私、芸術をしている時は本当に命を削っている感覚で、それでやっと生きてる感じを実感できていました。でも今振り返れば自傷行為だったのかも。要は精神的に自分を痛めつけることで生きた心地がしていたわけですから。
 で、この地獄から逃げちゃった。そもそも好きなことで地獄って何やねん。ってお話ですが、今回の私の解釈は『答えがない事柄に対して、それが分かっていてもなお、答えらしきものを探し続ける、考え続ける、考えることを止めない、そのために向き合い続ける覚悟』これを地獄と呼んでいるのではないかと思います。

芸術の地獄にずっといたかったです。でも、私にとって芸術は地獄じゃなくて癒しだったし、そもそも芸術じゃなくて美術の絵画の枠の中の思考の人間だった。現代における芸術って作品のバックボーンに当たるコンセプトが大事になってきます。私の中には芸術の地獄がなく。さらに美術の地獄も持ち合わせてないから、美術の地獄も選べませんでした。覚悟が足りなかっただけかも?恋に恋してた感じもします。悲しい。自分が情けない。

でも人が向き合えないことで、向き合えることも実はあるんです。
今後はその業界に転職しようかなとも考えています。

私、ちゃんと自分の地獄に腰を据えて、考えることを止めないようにします。


最後まで読んで頂きまして、ありがとうございます。

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