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ならず物鳴く事無くならす者

余りにも違い過ぎる時代の中を
共にして生きた

喜怒哀楽と

その旅に疲れた理由は反響

環境に負けて
置いてった相棒

いつからか覚える偽物の合気道

分からなくなる本当の愛も

口を閉ざす事と引き換えに
得る社会性と呼ばれる摩天楼

砂漠の様に枯渇した上に
聳え立つビルを見て涎を垂らす

空っぽ空洞化伽藍堂
あらん事か悟りも空と顕す

未だ満たされると言う事は
外側からもらえる物だと疑わずに

盲目で歩く人の群れにこそ
必要とすら思う点字ブロック

スクロールされて始まりの次に
終わりなら今君は何思う

重そうに持ち上げるベビーカー
に舌打ちする人間なんか寒ぃな

度合い(怒哀)を超えたら
氣樂(喜楽)に生きる

と語録にしたなら聴こえは良いが

双六と同等

何が起こるかは自分の事だけ
分りゃしないさ

情なら熱に変える
情なら熱に変える

情なら熱に変えて

またこの戦場みたいな世界に戻ろう

負ける事に慣れすぎたせいかな
怒りも熱な事を忘れていた

グッと堪える事で培った忍耐は
一体いつ日の目を見る

哀しみの涙は流し過ぎというくらい
我々を癒して来た

楽と愉しむは違う漢字だ
楽しむの真意を調べてみるといい

心の綻びばかりに目がいき

行き届かせる監視員の目を養う

些細な事で武器を手に取る
社会という幻想を壊して

独りこの地に立つ大地感じ踏みしめて
喜びを宝とすれば

降り注ぎ続けている光には

何色もの色が在る
事に氣付ける

いいかい一度切りがずっと在り
いいか一度切りはずっと在る

平らな水平線
平らな地平線

何から始まり
何に至り

何を経由し
何に帰結するか

忘却の彼方に耳を傾けて
忘却の彼方の産声を聞いて

耳が2つ在る意味を忘れた人達へなら
言の葉で示そう

音からの振動を忘れたのならば
鮮やかな色彩で我に返そう

叫び方を忘れた誰かの代わりに
我々で叫ぼう

温かさならば単純だ
幸せも豊かも簡単だ

〝こ〟から始まった我々のライフの
原点を観測して欲しい

〝おや?〟

と思ったら振り返ればいい

空っぽの伽藍堂にいる自分を

その姿は一体いくつだろう
そのあなたは言葉を使えていたか

叫びたい思いはなんだったのか

代わりに叫ぶ事なら出来る
代わりに謳う事だって出来る
代わりに抱きしめる事も出来るさ














 



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