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これはゲムマ設営を考える時に便利な記事です

ちょいちょいゲームマーケットの設営に関する記事を投稿しています。バンソウの宮本アシタです。

今回はゲムマ参加直前、「設営どうしよっかな〜」とお悩みのみなさんが、とりあえずこの記事なぞっておけば漏れなく形になりそうだぞ、という記事を目指しております。
普段僕がどのようなところをポイントとして抑えているか、ゲームマーケット2021春の実例と共にご紹介したいと思います。

毎回記事が冗長になりがちなので、ちょっと意識してシンプルにお伝えできるよう頑張ります。早速始めましょう。

1. まずやるべきことは『テーマ決め』!

テーマなんてなくても売り場は作れるのですが、「通行人の興味を喚起して覚えてもらえる」ようにしたいのであれば、絶対に決めたほうが良いです。それにテーマを決めると設営の小道具決めにも迷わないので、必然的に準備の効率も上がります。

テーマの決め方は簡単です。その時最も売りたいゲームの世界観にしてください。「売りたいものを明確にする」ために「ブース全体でそれを伝える」ことが大事です。これこのあと何度も言うと思います。

ゲムマ2021春のバンソウは『サラダマスター』という新作ゲームを頒布しました。当然この商品をたくさん皆様にお届けすべく、ブース全体でプッシュしていきます。
そこで考えたのが「野菜を売る店」というテーマです。ゲームではなく新鮮な野菜を取り扱っている(かのような)お店にすることで、異質感が生まれ、独特の目立ち方をするのではないかと考えました。

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全体の設計にあたり、海外の市場や国内のおしゃれ八百屋などをリサーチし、イメージを固めました。

2. 机を飾ろう!

テーマが決まったら、机をどう飾るかを考えていきます。

その上で必ず意識すべきことは、「何でもかんでも売ろうとしない」ことです。作品数が多いサークルさんだとどのゲームもある程度平等に見せたくなるかと思いますが、それはテーマがぼやけるのでやめましょう。少なくとも机の6〜7割くらいは売りたいゲームだけで占めるようにするべきです。

1で決めたテーマにそって、世界観が表現できるような小道具を揃えていきます。そんなにたくさんのバリエーションは必要ないです。これぞ、と思えるものを2〜3種類用意できれば良いと思います。

また極力用意したほうが良いものとして、「ブースカバー」というものがあります。運営から提供されている机をそのまま使うと、文化祭感ですとか、町内会のイベント感がめちゃくちゃ出てしまいます。そこにブースカバーを使うだけで、ワンランク上の印象を持たせることができますので、使用しない手はないです。一度作ればよっぽど変な汚しかたしない限り長く使えるも良いところです。
ブースカバーには余計な装飾は控えましょう。個人的にはサークルロゴ載せるくらいで十分と考えています。理由としては以下の2つです。

・売りたいものは机の上にあるので、机の下を目立たせて商品から視線を外させるのは本末転倒
・そもそも低い位置にあるものは視界に入りづらい

ですので、ブースカバーはあくまでも脱町内会イベントのためにあるのだと考え、割り切りましょう。サークルロゴをシルエットでうろ覚えしてもらう、程度でアピールは十分です。

なお『サラダマスター』では市場(青果店)感を出すために
「木箱」を並べてそこにゲームを入れる
・ゲームと共に「フェイクの果物や野菜」を入れる
といったことをしました。あと変わったところでは「ブースカバーの上に木の板を敷く」なんてこともしています。あまり見えない部分ですしお客様には気づかれなかったりもするのですが、グッと雰囲気が出ているのではないでしょうか。

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3. 高さを出そう!

設営テクニックとして最も大事なポイントです。とにかく高さ。高さは正義。立って歩く人にスムーズに情報を届けるには、目線にあう高さが必要なのです。

そして次に大事なことが、大きな文字を使うことです。興味を持ってもらえそうなフックのあるコピーを置きましょう。会場には無数にブースがあり、人は忙しなく視線を動かしながら流れていきます。小さな文字なんてわざわざ読みにいきません。

コピーのコツとしては、ターゲットを絞ることです。みんなに興味を持ってもらうことは不可能ですから、「こういう人にはグッとくるはず」というメッセージを届けるようにしたほうが、成功確率が上がります。

伝えるための道具には、切り抜きパネルがオススメです。使い切りになる可能性が高いですが、安価で作れることと、燃えるゴミで気楽に捨てられるので重宝します。なるべく費用を抑えたい場合は、コンビニのプリントとダイソーなどの100円ショップで買えるスチレンボードを貼り合わせるのもアリです。

切り抜きパネルの良さは、立体感が出ることです。ポスターなどの刷りものはどうしても平面的で目立ちませんが、切り抜きパネルだと不思議と存在感がたっぷり出てきます。

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『サラダマスター』での実例です。右のボードは業者にお願いして、左のボードは100円ショップの素材で自作しました。
木箱は斜めに傾けて設置しています。これも高さを意識してのことです。

4. 背景を作ろう!

机の上を飾ったからと満足してはいけません。ブースの背景、めちゃくちゃ重要です。

背景があることで、ブースが一つの区画としてより締まって見えます。また前述の高さという意味でも重要で、目線の先で商品を大きくアピールすることができます。もちろんアピールする商品は絞りましょう。

モノとしてはポスターよりタペストリーがオススメです。ポスターは反るので設営で苦労します。反りを抑えるためにガムテープを使ってポールに固定しなくてはいけなくなったりと、見た目もイマイチです。実は価格的にも大きなポスター1枚刷るくらいなら、もっと大きいタペストリー作ったほうが安価になったりします。

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『サラダマスター』ではタペストリーを2枚用意し、それぞれ目的を振り分けています。右には商品のPR。左にはバンソウのPR。「世界をゲームにしよう」はバンソウ社が掲げるミッションです。

5. 衣装は揃えよう!

売り子も含めて世界観です。コスプレしろとは言いませんが、Tシャツを揃えるなどドレスコードは決めるべきです。打ち合わせなしにバラバラの格好をすることだけは避けましょう。
今はオリジナルのTシャツやパーカーもネットで安く作れますし、サークルロゴが入ったものをみんなで着るのはチーム感も出て盛り上がりますよ。

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『サラダマスター』ではゲームのカラーでもあるグリーンのエプロンで統一しました。スタッフに好きな野菜を聞いてそれを缶バッジにして配るなど、少しの遊び心も入れています。
ちなみに僕はオフラインにあまり出没しないことから顔が全く知られていませんので、気づいてもらえるようツイッターのアイコンをバッジにして付けていました。2021秋もやるつもりなので、見かけたら声かけてください!

6. チラシは作れ!やれること全部やれ!

これも設営の一部として、チラシは絶対に作ったほうがいいです。そして必ず手配りしましょう。※手配りの際は必ず会場のルールを守り、他のブースの邪魔にならないようにしましょう

チラシ、案外もらってもらえますし、案外見てくれます。もちろんそのために素敵なチラシにしたり、雰囲気よく配る努力は少なからず必要ではありますが。
その場では売り上げにつながらなくとも、作品やサークルをおぼろげながらでも知ってもらえる一助にはなるはずです。

そして設営はナマモノである、ということもぜひ心に留めてください。イベント当日になると気付くことがどんどん出てきます。それらをその場で実行できるよう、予め資源を用意しておくと困らないかと思います。

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より魅力的にできないか見せ方を工夫してみたり…

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必要に応じて新しい小道具を作ったりします。

7. まとめ

以上、注意すべき点をまとめます。

・売りたい商品を絞る
・テーマを決める
・テーマにあった小道具を揃える
・ブースカバーを作る
・机の上に高さを作る
・背景を作る
・衣装を揃える
・チラシを作る
・当日の気づきに備えてペンやガムテープ、その他資源を持っていく

細かいアレンジは各々で、ということになってはしまいますが、これらを抑えておけばとりあえず大丈夫かと思います。

今回お伝えしたこと以外にも様々な発想やテクニックがあると思いますので、あくまでもバンソウ宮本アシタ視点でのポイントであることをご承知おきください。僕もまだまだ頑張ってる途中につき、素敵な設営アイデアあればぜひ教えて欲しいです。(そしてゲムマ会場ではいつも皆さんの設営に感動・感化されております。すごいブースたくさんあるのよ…)

ゲームマーケット2021秋では、バンソウは『サラダマスター』と同シリーズとなる新作『ミートマスター』を頒布予定です。前回を踏襲しつつも、新たな試みで設営に挑んでいますので、記事をご覧になった皆様はぜひ遊びに来てください。

頒布作品のご予約は以下フォームにて受付中です。会場に来られない方はバンソウストアで予約受付中ですので、どうぞご利用ください。

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