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マッチョ=ナルシシスト?【勤務外日記】

僕が筋トレを始めてからかれこれ5年近く経つ。

体が目に見えて変化していくのが楽しくて、夢中になった。友人から「腕が太くなったね」とか「胸の筋肉すごいね」とか褒められるともっと頑張ろうと思える。

しかし、日本人の多くは筋トレをしている人たち、通称「トレーニー」に対してナルシシストというステレオタイプを持っている人が多いのではないだろうか。

なぜそういう印象を持たれてしまうのか?

色々と原因はあると思う。おそらく、考えられる原因は非トレーニーの経験に基づくものがほとんどだろう。

・要求してもいないのに筋肉を触らせてくる

・場所を選ばず、すぐに服を脱ぐ

・SNSでドヤ顔で上半身裸の写真を投稿する

・明らかにサイズが合っていないピチピチの服を着ている

こういったところだろうか。特に3つ目のSNS上での経験は誰しも経験したことがあると思う。このような経験が重なり、非トレーニーの「トレーニー=ナルシシスト」というステレオタイプが固まっていく。

僕はこういったトレーニーが世間で嫌われていることは重々承知しているため、上記のことは一度もしたことがないし、全く共感できない。

だが、一人のトレーニーとして、なぜこういった行動をとりたがるのか理解できる。

それは彼らが自分の体を作品として認識しているからだ。

筋トレはジムで働くトレーナーを除き、趣味の一つとしてカウントされる。趣味と一口に言っても多種多様だ。

・旅行やスポーツなど経験を楽しむ「アクティブ系

・好きなものを集める「コレクション系

・語学やタイピングなど技術を高める「スキル系

・デッサンや彫刻など創作を楽しむ「クリエイティブ系

これは僕が適当に思いついたカテゴリーで、世の中にはここに当てはまらない趣味も数えきれないほどある。

では、筋トレ(ボディメイク)はこの4つの中でどれに当てはまるのか。

クリエイティブ系である。

自らの体をベースにしてカスタマイズしていくのだ。自分の理想の作品を目指して、日々トレーニングに励む。

絵を描くことや裁縫などと同じラインに筋トレはあるのだ。


それぞれ違った遺伝子、骨格があるため、個人によって成長スピードや筋肉の付き方が違うのも筋トレの醍醐味だ。

・何を食べれば筋肉が良く反応するのか
・どの種目が筋肥大に役立つのか
・何時にトレーニングするのが自分の生活に合っているのか
・サプリメントは何を摂ればいいのか

こういった疑問を自分の体を実験台にしながら、日々試行錯誤している。

そうして完成した自分の肉体。

それをSNSに載せるという行為は、いわば完成した絵画をSNSに載せる行為と全く同じなのだ。

筋肉を褒められるという事は、絵が上手ですねと言われることと全く同じ感覚だ。

自分の作品をたくさんの人に見てもらって、高く評価してもらいたいし、褒めてもらいたい。

だから、SNSに自分の筋肉を載せたがる。

肉体=作品


これが僕が導き出した結論だ。

だから、今後SNSで裸をさらしているマッチョを見かけることがあれば

「あぁ、この人は自分の作品を見てほしいんだなぁ」

と生暖かい目で見てあげてほしい。

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