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No. 39 足の小指の爪、ありますか?

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「どうして高齢になると小指の爪がなくなってしまうのですか?」と、よく質問されます。 よくよく、見ると小指の爪が小さく存在感がない人が多くいますが、どうしてなのでしょうか?

爪の役割

手・足の指先に何気なくついている爪ですが、大切な働きをしています。
指先の骨は先端までありません。
左のイラストのように、指の先よりも少し短いのです。
その足りない骨を役割を補っているのが「爪」なのです。

爪がないと指先に力が入りません。
深爪をすると瓶のフタを開けにくくなるのは、力が入らなくなるためです。
足の爪も同じです。深爪をすると、指先まで力が入らなくなるため、転倒の確率が高くなると言われています。

歩行時の正しい体重移動

歩行時の正しい体重移動は、かかとから踏み込み、足裏の外側から小指に向かい、親指で地面を蹴ります。これを左右の足で繰り返すことで、前進します。

外反母趾や扁平足のような足の変形がある人は、正しい体重移動がうまくいかないことがあります。
ウオノメや巻き爪で痛みがある場合も、無意識のうちに痛みをかばうような歩き方になり、体重移動がうまくいきません。

指先まで力が入っていないと、爪は変形する

もともと爪は湾曲しやすいのですが、指先まで適度な圧が加わることで平らな 形状を保ちます。
圧が掛からないと、巻き爪になることもありますが、 爪が小さく退化してしまうこともあります。
小指の爪が小さくなったり、変形する多くの原因は、歩行時の体重移動がうまく いっていないために小指の先まで圧がかからずに退化してしまったことが 考えられます。
小指が使われないために、爪は不要と体が判断してしまうのかもしれません。

足裏のプリントをして、左のように綺麗に指が5本うつらない人もいます。
むしろ、綺麗に足裏が残る人の方が少ないかもしれません。

小指まで足跡、残りますか?

爪変形の予防のためにどうする?

正しい歩行時の体重移動ができないと爪の変形が出ますが、逆に爪の変形があっても体重移動がうまくいきません。
爪の変形の予防のために、正しい歩行をできる環境を整えましょう。

例:足にあった靴を選び、正しく履くこと。 足のトラブルケア(変形爪のケア・タコやウオノメのケア・その他) 膝痛や腰痛の治療 ・その他


隙間時間に足指運動

テレビを観ながら、デスクワークをしながら、足の指を動かすのもしっかり指を使って歩くために有効です。 これからの寒い時期は、足元からポカポカ温まります。

※足爪の変形(巻き爪など)様々な原因があります、歩行だけが原因とは限りません。


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