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Lovers Leap Pekoe(ラバーズ リープ ペコ) ―恋人たちは飛び跳ねる、されど繊細。

 バレンタインデーは過ぎたというのに、前回は「Amour(愛)」今回は「Lovers(恋人)」という名前の入った茶葉を取り上げている。時期を外れていると自覚はあるが、日本では来月にホワイトデーもあるので需要はあると信じている。改めて、今日はLovers Leap Pekoeを紹介する。ちなみに名前のPekoeは葉の形状を指しており、その前までの「Lovers Leap」を直訳すると「飛び跳ねる恋人たち」となる。

 前回のEarl Grey dAmour(アールグレイ デアムール)、前々回のValentine Breakfast(バレンタイン ブレックファスト)と、後から風味付けをしたフレーバーティーを取り上げてきた。一方、今回のLovers Leap Pekoeは香りづけをしていないタイプの紅茶になる。ミルクティーにすると美味しいセイロン茶葉で、更にその中ではヌワラエリヤという地域で採れたものだ。緑茶のようなダージリンファーストフラッシュと同じレベルではないものの、水色は淡い色をしている。香りも穏やかで優しく、飲んでみてもその印象はあまり変わらない。
 飲み方としてはストレートがおすすめだが、濃く抽出してミルクティーにすることも可能だ、ただ、濃いめにすると、最初に感じた穏やかな印象からはズレてくるため、注意して欲しい。レモンは試していないが、ストレートで最適な濃さだとレモンが強すぎると想像する。また、濃くすれば、レモンの苦味が勝ってしまう可能性もあるため、あまり合わないだろう。

 マリアージュを考える際、食事系でもデザート系でも食べ物をメイン、それをLovers Leap Pekoeがアシストするイメージで組み合わせたら良いはずだ。ただ食事系の場合、あまりに濃厚な味わいだ紅茶が負けてしまうと思うので、エッグベネディクトのようなパンチのある味わいの料理がおすすめしない。もう少し軽めに、ツナや卵のサンドイッチのようなものが良いだろう。
 スイーツ系は、比較的何とでも合わせられると思う。マドレーヌやクッキーのようなシンプルな焼き菓子でも、生クリームを使ったショートケーキやフルーツタルトのような生菓子でも合うと推測する。しかし、濃厚なチョコレートケーキは紅茶があまりにも存在感をなくしてしまうと思われるため、避けた方が良さそうだ。

 Lovers Leap Pekoeは、量り売りのみでの販売だ。扱いやすい方ではないが、フレーバーティーではない紅茶で「愛」や「恋人」といった名前の茶葉を探しているなら、おすすめだ。その繊細さは、恋愛を形容するのに丁度良いのだろうか。また、名称に関係なく、飲みやすいヌワラエリヤの紅茶でもある。関心がある人は、ぜひ手に取ってみて欲しい。
 最後になったが、繊細さが恋人として表現されていることは想像できるものの、飛び跳ねる意味はよく分からなかった。もしかすると、濃いめに抽出してミルクティーにできる所を指しているのかもしれない。名前に興味がある人も、試してみると面白いはずだ。

Lovers Leap Pekoeの量り売りが入った袋。

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