東京トランス・マーチへの賛同取り下げと明日少女隊の今後のトランス関係の企画について

明日少女隊はこの度、東京トランスマーチへの賛同を取り下げます。その理由は、Transgender Japan(以下TGJP)のメンバーによる性暴力行為があったという報告を被害者から伺ったからです。

私たちは、まず、被害者がTGJPに被害の実情を伝えたにもかかわらず、TGJPが団体としてすぐに説明しなかったことに不信感を抱きました。また私たちは、加害者の属性にかかわらず、性暴力はあってはならないと考えます。さらに、TGJPはこの性被害が活動外で起こったものであることを強調しており、被害者の意見と食い違っているようですが、私たちは、たとえ活動外であったとしても性暴力が行われた事実がある以上、その方がまだメンバーとして在籍する団体には賛同しかねます。

しかしながら私たちはトランスジェンダーの権利のためにこれからも活動を継続していきます。

11月は、秋田県で行われる、トランスジェンダーへの差別を反対することから始まったイベント「例えば(天気の話をするように痛みについてはなせれば)」にて、ポスターの配布などを行います。

また、今週の土曜日には、ロサンゼルスのギャラリーStudio 203でトランスジェンダー・ノンバイナリーの人権活動家のつくる・フォルスさんと、東京で撮影した「私のことは私が決めるマーチ」と「男女二元論を超えて」の2本の動画作品を上映します。上映後に、つくるさんと明日少女隊の尾崎翠が、日米のトランスジェンダーにまつわる状況についてのディスカッションを英語で行い、ギャラリーのYouTubeでオンライン配信されます。このイベントでは、世界中の英語話者の方に、日本のトランスジェンダーをとりまく現状を知っていただける良い機会になればと思っています。

Studio 203 では、現在、南カリフォルニアを拠点とするラテン系のアーティストBen Cuevasによるジェンダーノンバイナリーを表現した編み物の作品Non-Binary Codeが展示されています。Benは、自身のクィア、ノンバイナリー、HIV陽性者としての経験から着想を得て、インターセクショナリティーを表現する作品を作ります。
Studio 203はファイバー(繊維)アートを中心に展示するギャラリー。オーナー兼キュレーターはパレスチナ移民2世のAneesa Shami Zizzo。Aneesaは自身もアーティストであり母親でもあります。

これからも、日本のそして世界のトランスジェンダーの方々の権利向上のために、私たちは活動を続けていきたいと思っています。

明日少女隊


2022年に東京で制作した、私たちのパフォーマンス作品はこちらです。

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