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一人暮らしをサポートするサービス

一人暮らしを始めたものの…


自立生活援助は、総合支援法の改正で新たに開始されるサービスです。


種類としては、訓練等給付に該当します。


一人暮らしに向けた支援自体は、従来も入所施設や医療機関内などで行われていましたが、いざ実際に一人暮らしを始めてしまうと、日々の様子を確認することはできません。


ホームヘルプサービスなどを導入していれば、週に何度か様子を見に行くことはできますが、それは決められた日時にしか尋ねることができず、緊急の対応などは行えません。


このため、一人暮らしを始めたものの、掃除や洗濯ができずに不潔な状態が続いてしまったり、近所から苦情がきたりと、トラブルを起こしてしまうケースもありました。


そこで、一人暮らしを円滑に進めていけるようサポートすることが自立生活援助の役割です。


不安な地域生活を支える


自立生活援助では、定期的に利用者の居住を訪問して、食事や洗濯、掃除の様子の確認、家賃など生活費の支払状況、地域住民との関係などを確認し、必要に応じたアドバイスや、医療機関等との連絡や調整を行います。


また、急に困ったことが起きたときなど、利用者からの相談要請に対しては、訪問や電話、メールなどで随時対応を取ることになっています。


もちろん一人暮らしを始めたら、ある程度の生活力を身に着ける必要があるので、このサービスの利用期限は原則一年間となっています。


期間限定サービスではありますが、これまで自身がなくて一人暮らしに踏み出せなかった人が「1年間のサポートがつくのであれば地域での生活を希望する」というケースは少なくないと思います。


地域で生活をするという、当事者からすれば「不安との闘い」ともいえる状況のなかで、一緒になって考えてくれる人の存在は、とても大きなものといえるのではないでしょうか。

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