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私が複雑性PTSDになったお話し

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直接的な原因になったと思われる、最初の夫から受けたDVの事、生い立ちや親のこと、比較的元気になった今に至るまでの経緯などをまとめました。
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ご飯の時間は辛くて苦しい時間

こんにちは。虐待サバイバーの明日葉 ありすです。 今日は、食事について書いていこうと思います。 私は料理が好きです。何というか、理科みたいに、「XXに○○を足すとこうなる。引くとこうなる」という実験が出来るような、そんな魅力が詰まっているのが、私にとっての料理です。 これは、亡くなった母方の祖父母の影響が大きいと思います。 祖父母は雪と山の深い農家の人で、田んぼも畑も有りましたし、季節ごとの山菜も豊富で、蛇口から出てくる水は、山の湧き水を引いてきた物でした。 美味しいご飯

虐待サバイバーなミュージシャンが、やる気スイッチを入れた結果

今日も邪魔されてます 今日も長女ニャンに邪魔されて、思うように作業が進まず苦労している明日葉 ありすです。どう思います?この表情。 「気が済むまでナデナデしてくれなかったら意地でもどかないわよ!」って顔だと思いませんか? ひとしきりご奉仕させていただいたら、気が済んだようにデスクから降りてくれたので、こうやって記事を書いています(笑)。 ミュージシャンのスイッチ さて。木曜は私が所属するバンドのライブだったのですが、数週間ほど前から鬱状態に入り始めていて、まともに睡眠も

私の腕のバーコードを勲章にする

昨日から読んでいる本 夏になってしまったかのような東京。 車窓から見える神田川沿いの桜はすっかり散って、初夏を感じさせます。 昨日から、出かけた行き帰りに読み始めた本が有ります。 虐待に関する書籍です。 虐待と言うと、下記の4つが主に挙げられます。 身体的虐待 性的虐待 ネグレクト 心理的虐待 報道でセンセーショナルに取り上げられるのは主に、最初の2つ。 近年になって認知度が高まった物として、3つ目のネグレクト。 問題なのは4つ目の心理的虐待で、これに関しては

しがみついていた物を1つ排除したら、少しスッキリした話し

排除したもの 何を排除したのか、最初に記しておきます。 求人情報の配信メールです。  虐待サバイバーで複雑性PTSD、解離性人格障害持ちのワタクシ。 数年前までは、派遣社員として働いたり、アルバイトに出たりしていました。が、続けるうちにどうしても心身の不調が酷くなってしまい、続けることが困難になっていました。  それでも、少しでも自分のお金を稼ぐ手段が無いかと探し続けていました。短期や単発なら何とかなるかも知れない。そう思ってきました。  しかし、夫のマッドさんが中途

メンタルのガス欠

今日は出かけなかればならない予定が有ったというのに、朝から抑うつ状態が酷くなり、キャンセルせざるを得ませんでした。 外は夏日で最高のお天気だというのに。 物事が上向きな時に限ってやってくる、影のような存在。虐待サバイバーにありがちな事とは言え、「またか…」という気持ちは拭えません。 それでも、あまり悲観的に考えずに、ふんわりと事実を受け入れようと思います。 私の中に存在するのは、 自分の中心に重たい岩のような物が有って、苦しい感覚。 気を抜くと泣いてしまいそうな辛さ。 何

「これが普通」になる恐ろしさ

当たり前だが、置かれている環境で人は考え方が違ってくるし、環境が変われば慣れていくものなのだな、と思う。私は中学生くらいまで、自分の家は“普通”なのだと思っていた。 我が家は中流家庭だった。 知らない人から見れば、真面目な会社員の父と、明るく人当たりの良い母。 自治会やPTAにも積極的で、大切な一人娘にピアノを習わせている、温かな家庭に見えていただろう。 ちなみに、母は身長こそ低いものの、かなりの美人で歳より若く見えた。 父はかなり前に亡くなった。 母とは最近になって絶縁

知ったからには進まざるを得ないというお話し

我が家では現在、「自分を受け入れる」ミッションの真っ最中です。 マッドさんと同じような発達障害の方たちや、私と同じような虐待サバイバー、複雑性PTSDの人達には、ものすごく高い壁に感じる挑戦です。今回は、その挑戦について書いてみようと思います。 ですが、生きる意味や自分の存在意義、価値が見えない時には、苦々しい思いしか出てこないような内容である事、先にお詫びしておきます。 そういう場合は、ぜひブラウザバックして頂けたらと思います。 自分たちの特性や病気について確信したのは

刷り込みという名の呪い

晴れ時々頭痛 今日は数日ぶりに青い空が見えている。 昼近いが、まだ空気はひんやりとして冷たい。明日は20℃になるというから、私にとっては過ごしやすくなりそうだ。 殆ど眠れず、酷く頭痛がする。 布団から起き上がれず昼近くになってしまったのだが、うちらうつらとしている間にも心の何処かで 「ちゃんと起きないと。寝ていたらダメだ。」 という考えが浮かんでは消える。 横になっていたものの、まるで休めていない。 具合が悪いのだから寝ていたら良いと、普通であれば思うところだ。 ところ

最適解が見つからない事に身を委ねる

ままならぬ日 今日も冷たい雨が降り続く。 昨日出なくなった声は、そろそろ昼だと言うのにまだ出てくれない。 もうマッドさんを怖いとは思わないのに、伝えたいことが有っても口から出てこない。どう伝えたら良いのか。言葉が頭の中でバラバラになってしまって、文章化出来ない。文章化出来ても、怖くて発話する事が出来ない。 三日後には美容院の予定が入っているし、週末はリハーサルだ。気持ちは焦るが、焦れば焦るほどストレスが加算され乗算される。 タイムラプスで撮影した雲のように湧き上がってくる

グラグラと揺れ動きながらも生きている

昨日はソファーで眠った。 寒の戻りで寒かったけれど、寝室へ毛布を取りに行くのも怖かった。 クローゼットからダウンのコートを出し、クッションに頭を乗せる。 高さが合わないからか、首が強張って頭痛がする。 自分の眉間のシワが深くなっていくのが分かる。 体が冷えたままだと良くないとボンヤリ思って、惰性でお風呂へ入ったのも悪かった。乾かしたつもりの髪はまだ濡れていて、急激に体温を奪われていく。当然、よく眠れないまま朝になってしまった。 昨日は朝からなぜか、マッドさんの機嫌が良く

ー1ヶ月ぶりのカウンセリングへ行って来たー

昨日は、約1ヶ月ぶりのサードオピニオンだった。 1年と少し前から通っているわけだが、ここに転院して本当に良かったと思う。 受診するにあたって、まずはnoteを始めたことを報告しようと思っていた。 ここで自分が過去について書いているのは、いわば「自己流の暴露療法」。 治療の妨げになる危険性が有るなら、ストップしなければならない可能性が有ったからだ。 事実、noteを始めてから解離も起きたし、そのタイミングで実は自傷行為も、1度だけだがしている。 自分としては“それも織り込み

ーリアルに困っているのでKindleに手を出してみるー

はじめに 今回はまず、複雑性PTSDや解離性同一性障害の私が、普段の生活で困っている事を、箇条書きで挙げていこうと思います。どなたかの参考になる内容では無いと思いますが、「私も!」と感じていただけるところも有るかと思います。 困っている事アレコレ 記憶に連続性が無い 極端な話しだと、ついさっき話してもらった事を覚えていられない等が有ります。これが職場であれば、「メモを取る」事である程度回避できるかと思うのですが、普通に流れていく会話には適用出来ません。 「この前言ったよ

ー外へ一歩も出られなかった頃ー

はじめに 発症してから10年弱。私は一歩も外へ出られなかった。 ここ数年は、トリガーになってしまう場所以外であれば、問題なく外へ出かける事が出来ている。 今回は、あの頃を思い出しながら書いていこうと思う。 明確な理由は分からない 発症と同時に、かなり重篤なパニック障害も併発した。 洗濯物を干すために昨日まで出ていたベランダへすら出られなくなり、窓の近くへ行く事も出来なくなった。 発作が起きると、天地も前後も不覚になり、首を絞められたように苦しくて息ができない。 目の前

ー色の無い春の景色ー

思い出 noteを始めてしばらく経ってから気がついたことが有る。以前のことを思い出して書くようになったからなのだと思うのだが。 「私の思い出には色が無い」 思い出に色が有るかなんて誰にも聞いたことが無かったので、マッドさんに訪ねてみた。マッドさんは色付きで思い出せるらしい。 他の人達はどうなのだろうか。 モノクローム ここ2日ほど体調が優れなかったのだが、今日を逃すと今年の桜を見ないまま終わってしまいそうだったので、近所まで花見へ行ってきた。 満開の染井吉野と八分