コロナで動揺…遺児たちにエールを

あしなが育英会から奨学金を利用している学生(以下、｢奨学生｣とする)が、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて生活面で様々な悪影響を及ぼしている。

コロナに踊らされる奨学生

奨学生(大学生、大学院生、短大生、専門学生)を対象としたあしなが学生募金事務局が行ったアンケートで、コロナの感染拡大後の影響におけるアルバイトの状況について、
｢アルバイトがなくなった｣
｢アルバイトを探しているが見つからない｣
と答えている学生は5割を超えている。一方、｢アルバイトがある｣と答えた学生はおよそ3割である。学校生活については、授業の開始が繰り下げられることに不安を感じる、就職活動の最中にも関わらず面接練習ができない、友人に会えないことを寂しく思うなど、勉強面から人間関係のことまで様々な局面から不安や心配を募らせていることが分かった。あしなが育英会の奨学金がなくなるとどんな状況になるかについてアンケートを取った結果、学費を払えないという内容がはるかに多く見られた。
コロナが日本国内に蔓延すると身体的影響として倦怠感や高熱をもたらすだけでなく、学校生活や生活費への懸念など、範囲が内面的な事情にも及んでしまう。緊急事態宣言解除後も油断は出来ず、日によってコロナによる感染者数が増減するため、今後の日本の社会動向は不透明といえる。
次の内容では、社会が揺らいでいる中で辛うじてアルバイトを掛け持ちしている奨学生について述べていく。

奨学生はどんな影響を受けるのか？

北海道のある奨学生は栄養学を専攻しており、学費以外でも教材や実習に関する費用が払えなくなることを心配しているとのこと。
また、アルバイトの掛け持ちを始めたものの、勤務の頻度は月に2回ほどで、学費を賄うための資金を稼ぐには非常に困難な状況だといえる。もし奨学金がなければ、大学を辞めなければならないそうだ。
今年の春のあしなが学生募金は、新型コロナウイルスの影響により中止という決断を取った。募金活動が中止したことにより、あしなが育英会の奨学金が大幅に不足する事態に陥っている。このような財源不足が起こるとたくさんの奨学生の不安をますます煽ることになる。
例えば、奨学生にとって、高額な学費を払うためには親の収入だけで賄いきることはできない。
費用を工面するためにアルバイトでお金を稼ぎ、それを学費に充てている。学費だけでなく、通信費や光熱費などの生活費を払うのにもアルバイトをしている。
しかし、このご時世政府から外出を控えるようにとの指示を受けており、自粛ムードが漂っている。お金を稼ぐという行動がストップされ、奨学生の多くは、常に日常生活を営めるかどうかの瀬戸際に立っているのである。

奨学生の生活において安定化を実現させるために

あしなが育英会の奨学生は、親を亡くしたり、親が障害を抱えていたりして経済的に困窮している。
それがコロナの影響でますます事態が逼迫している。
対面授業を行えずに刺激的な日々を送ることができていないだけでなく、日常生活が崩壊するまでに至っている。
奨学生が一般家庭の人々と同じように過ごすには、あしなが育英会の奨学金が必須である。募金活動は中止になったが、現在、振込用紙、口座振替、Tポイントでの寄付は受け付けている。
また、Twitter、Instagram、Facebookでも、あしなが学生募金について発信している。
どうか私たちの力になってくれればと思う。SNSでの共有を活用してあしなが学生募金の周知を行っていただき、応援していただけたらと思う。
【北海道エリア広報メンバー】

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