自分の問題を対峙したあと発信すれば、誰かのためになるかも

少し前になるけれど、「文系でプログラマーになったけど色々失敗して3年半で会社を辞めた話」を読んだ。

共感できる部分の言語化が上手で引き込まれた。

キャリアの迷走や職業認識の齟齬、自分と仕事との距離感といった自分自身を通して感じことは、等身大の自分として向き合っている。

また、プログラマーの教育学習の問題やビギナーと熟練者の溝といったメタ的な視点も入れている。

以上の2点が、ありがちなポジショントークとの違いなのではないかと思っている。

また多くの人が体験しているであろう「何がわからないのか分かっていない」という恥ずかしいネタで共感できる。

書いている本人が撮った当時の写真も出てきて、それが感情にリンクしているように見えた。暗い気持ちの時は写真に光が少ないし、希望を感じている時は明るさが戻っている。臨場感がある。

文章は面白く本人の熱があり、真実があぶり出されているように感じた。

最後に「これを読んだことで誰かが何かを得られれば幸いである。」と書いている。最初は自分の問題と向き合う為の「対峙」だったのかもしれないけれど、過程を経て「誰かの為に」に昇格していた。

別の角度から読んで見ると、問題提起型の課題解決にも見える。

「本当にプログラマーになりたいの?」という問いかけに、自分で体験して答えを出している。そしてそのプロセスも丁寧に説明している。理由説明が的確で実体験が説得力になっている。

自分と同じ失敗をする人を増やさないために、失敗の理由をロジカルにまとめ、エンタメ性を持たせたから多くの人に読んでもらったのだと思う。

自分の問題を解決すると同じような問題を抱えている誰かの問題も解決できるかもしれないので、小さく改善したことも書いてみようと思った。

今日はこんなところに着地しました。


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