あしからつま先

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芽生えた変な自覚に水をやる

先週の月曜日だったか、ラヴィットを観ていると「クレープリーチロル」というお店が紹介されていた。ラヴィットでは、VTRで紹介されるお店の名前や商品の名前に掛けたBGMが選曲されて流れるのだけど、その時に流れていたのがクリープハイプの憂、燦々だった。おそらく、というか間違いなく「クレープ」「クリープ」なのだろうとは思うけれど、「チロル」に対して「チロルとポルノ」が掛かっていたら?という想像もしてみる。それだったらきっと「チロルとポルノ」が流れたに違いないと思い、忘れることにした。

    • 春日出てこない

      今の仕事を始めてから、場所こそ渡り歩いたものの、かれこれ6年目くらいになった。飽き性な自分にしては、わりと続いてる方だと感じるが、1つのことを続けていると辞めたくなる時もあれば、今世界でいちばんイケてると思う日もある。毎日が紆余曲折、なのか?それはそれは物凄いスピードで過ぎ去っていく。ここは都合よく、金属は曲げると硬化するというアレに準えさせてもらって、ぐねぐねとしながらも強い気持ちが作られているのだと思うことにしたい。 風呂に入ることと、隙を見て昼夜の食事を摂ること、4時

      • 年末の大型フェス、今と未来を生きる人が見る夢

        やれコロナ禍だ、やれ規模縮小だ、と言っているうち気付けば4年ぶりになった年末の幕張メッセだ。COUNTDOWN JAPAN23/24は、12月30日と31日の2日間に足を運んだ。 2023年の終わりと2024年の幕開けを高らかに告げた年越しのアクトは、中学生、高校生から15年以上憧れ続けてきたELLEGARDENだ。「きっと今、自分は巨大なスクリーンに映し出された何らかの映像を観ているに違いない」そんな感覚に陥った公演は生まれて初めてだった。終わってみれば、感想として残って

        • 誰も居ないその扉に語りかけるな

          2時35分、仕事は終わらないが諦めてそろそろ寝てしまおうか。先日のGOOD ON THE REEL伊丸岡さんの一報には驚いた。すぐに襲ってきた言いようのない悲しみのそばでSNSを眺めながら、無意識のうちに昨年に報じられた別の音楽家のニュースと比べてしまう自分がいて、世間的に有名にならないと偉大な音楽家が亡くなってもさして話題にならないんだなと感じてしまった。最低だった。自分が毎日聴いて憧れ焦がれた事実も、世の中の大勢にとってはどうでもいいどころか耳にすら入らないのだ。お知らせ

        芽生えた変な自覚に水をやる

          振り返らなくていい道もある

          年末、30日頃だっただろうか。もう10年以上会っていない友人から「地元に帰ってきたから飲みに行かないか」という旨の連絡が届いた。会っていない期間に1度も連絡を交わしていなかったため、それは随分と唐突なものに感じられた。メッセージは画面上の通知で確認したまでで、中身を開くことのないまま年を越した。何か一言二言返そうかとも思ったが、気の利いた文句もこれといって思いつかないまま数日が経ち、結局削除するに至ったのだ。きっと今後一生彼から連絡が届くことはないだろうが、それでも構わないと

          振り返らなくていい道もある

          他所は他所、うちはうち

          年が明け2024年になって間もなく飛び込んでくる暗いニュース。浮足立った正月番組が順に報道特番へ切り替わっていくと、結局のところ正月もただの365分の1でしかないのだと現実として思い知らされることとなった。閲覧数に応じて収益が得られるようになったTwitterは直後から目も当てられないような有様で、そこには正義はもとより悪さえも何もなかった。そもそも何も起こっていなくても、いつからかSNSには日々無数の正義屋が登場し、標的を見つけては己の信条に従い吊るし上げ、数の圧力でじわじ

          他所は他所、うちはうち