【自閉症と偏食】2歳児がクリームパンしか食べなかった"夏のパン祭"

こんにちは、あしです。
今回は息子の偏食についてです。
偏食歴1年以上となり、今となっては"食べれるものを食べれるだけ食べさせる"という信念(?)で息子のご飯を用意しているけど、去年より以前はかなり悩んでいました。
自閉症とか関係なく、偏食で悩む方の肩の力が少し抜けたら…と思って記します。

離乳食時代から偏食の兆しがあった

離乳食は中期から一切ダメで、ミルクのみで生きてきた息子。
ミルクも哺乳量が元々多くなく、1歳後半でミルクだけなのに180〜220mlしか飲まなかった。
体重は平均より下で軽め、食への興味も薄く掴み食べすらしなかった。
離乳食といえば食パン、それも超熟かセブンイレブンの「金の食パン」しか受け付けないグルメであった。

1歳児クラスの夏〜冬くらいはバッチコイだったので料理好きな私としては作りがいがあって楽しかった。
しかし年を明けて2歳になった時あたりから野菜を嫌がりはじめ、好き嫌いが増えたように見えたが、これが偏食の始まりとは想像もしなかった。

急に食べなくなった2歳3ヶ月(2歳児クラス:4月)

給食を全く食べない…今日は鮭しか食べなかった…など、先生からの心配の声があった。
仕事中に園長から電話があり、「とにかく食べれるもので体重を増やしましょう」と言ってくださった。
特性のことも理解いただけていたこともあり、給食の間は当時大好きだったカードを持ったまま食べさせてくださったりと、たくさん工夫をしてくださった(感謝しかない前園の先生方…)。

夏のパン祭りが始まった2歳6ヶ月(2歳児クラス:7月頃)

そんな時にふとあげてみたクリームパン…そう、セブンイレブンの「ダブルホイップクリームパン」というパンをあげてみたら大ヒット。
これが偏食の道を極めた。
このパンしか受け付けなくなってしまい、当時の息子の1日のご飯はこう。

  • 朝:ダブルホイップクリームパン(セブンイレブン)…1個

  • 昼:ダブルホイップクリームパン(セブンイレブン)…1〜1個+1/2個

  • おやつ:ダブルホイップクリームパン(セブンイレン)…1/2〜1個

  • 夜:ダブルホイップクリームパン(セブンイレブン)…1〜2個

普通にヤバすぎる食生活。笑うしかない。
心理士さんや発達外来の先生もビックリ。

ちなみに平日は保育園なので、昼とおやつは給食。
これ以外のクリームパンは食べないので、夫と私は毎日近所のセブンイレブン数軒を回って在庫確保に必死。
全部のセブンイレブンで置いてないうえ、いつも在庫が1〜2個しかないので、常に家の在庫連携を行い、見つけたら買い占めていた。

さすがにやばいと思って相談しに行く

ちょうど発達外来へ行く用事もあったので先生に相談。
まぁ驚いてたけど、「パン、クリーム…うん!炭水化物!タンパク質!とりあえず両方取れてるからOKOK!歯磨きだけしっかりね!」とまさかの回答。
当時の園長も「食べれるものがあるだけOK。クリームパンだけでいいから!食べさせて!体重増やそう!」とのことだった。
各方面からクリームパンで体重増やそうぜ!な流れをいただいたので、割り切ってパン祭を継続。

そこそこ過酷だった夏のパン祭2021

もう1ヶ月以上パン祭が続くと、夫も私もただクリームパンを確保することしか頭になかった。
1食分でも欠けたらアウト…そっちの方が恐怖だった。

時にはどこにも売っていなくて、賞味期限が1日過ぎたものをあげたこともあった。
時には思った以上に食べなくて、過剰在庫になってしまったこともあった。

自転車で10分圏内にあるセブンイレブンは5軒ある。
しかしこれを売っているのはわずか3軒で、うち1軒は在庫確立50%。
毎日セブンイレブンに行ってはクリームパンを探し、クリームパンがあれば買っていった。

きっと店員さんからクリームパンの人と覚えられていたことだろう。

約3ヶ月続いた夏のパン祭り

実はこのパン祭、3ヶ月くらい続きました。
終わりがどんな流れだったかは覚えていない。
その後食べたのは、

  • シュークリーム

  • ロールケーキ

といった、クリーム系。どうやらクリームが大好きらしかった。
このダブルホイップクリームパン、カスタードとホイップクリームが入ってて美味しいの。クリームが好きというのがここで分かった。
なお、3歳7ヶ月の現在もクリームが大好き。

その後、試しにすき家の牛丼を食べさせてみたら食べ、しだいに「ぎゅーどん!!!!」の要求が増え、クリームパンブームが終わっていった。
長く暑い夏が終わりを遂げ、夫と私にとって夏の思い出は「ダブルホイップクリームパンを買い占めることに必死だった日々」がすり込まれた。

「いつか終わりがくる」ことを学んだ

夏のパン祭りで学んだことは、

  1. いつか飽きて終わりが来ること

  2. たまに別のものを出してみることの大切さ

  3. 割り切りも大切。偏食について悩まなくなった。

ということ。
今でも肉丼しかたべないとか、しらすご飯しか食べないとか、2022年1月〜5月の期間は朝ごはんにローソンの"もちもちロールケーキ"しか食べないとか、色々あったけど…

「食べれるものがあればいい」
「それを多く食べてくれたらいい」

という思いの方が強くなった。
と言っても、いつ飽きるかも分からないから、常にガチャ状態。
クリームパン探す方が大変だったから。

栄養についてはどうしようもない

食べて欲しいけど、本人が食べれないなら仕方ないこと。
野菜ジュースとかも飲まないし、少しでも野菜を入れたらバレる。
便秘がひどくて浣腸で大腸を悪くしないようサポートをしている状況だけど、"食べないよりマシ"という思いの方が今は強い。

さいごに

ぜんっっっっぜん参考にならない内容だと思うけど、やっぱり偏食について悩むママやパパはとても多いと思う。
「こんな家があったんだ」というくらいの思いで見ていただけたら…
そして少しでも「食べてくれないのは自分の料理の味付けのせい」とか思わないでほしい。
食べてくれない辛さはすごく分かります。
私は料理が好きなので、食べれくれないことが本当に辛かった。

毎日の連絡帳が病んでる時期もあったけど、今では発達系の質問で「お子さんのことで何か悩んでることありますか?」という項目に偏食は入っていない。
私だって椎茸食べれないし、夫は茗荷が食べれない。息子もそれと似たようなもんだ…と思うようにしている。

今では夫とこのパン祭りについては笑い話になっている。
それくらい思い入れ(?)のあった期間だった。
少しずつ何かが食べれる時がくる…それをうっすら思う程度で今はいいと思っている。

それではまた。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?