フリー・ザ・チルドレン・ジャパンとは?
今日はashaと繋がりのあるフリー・ザ・チルドレン・ジャパンについてご紹介します。
後にご説明しますが、6/19に代表の方にお話を伺える機会をいただきました。
〜概要〜
正式名称は特定非営利活動法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパンと言います
活動国は日本🇯🇵、インド🇮🇳、フィリピン🇵🇭、ケニア🇰🇪、タンザニア🇹🇿、シエラレオネ🇸🇱、エチオピア🇪🇹、中国農村地域🇨🇳、ニカラグア🇳🇮、エクアドル🇪🇨、ハイチ🇭🇹、 他 緊急支援地域など
設立は1999年1月1日です。
代表は中島早苗さん(なかじま さなえ)
メンバー数は1337名(2020年12月)
組織構成については(https://ftcj.org/about-us/organization-chart)に詳しく載っている
〜フリーザチルドレン設立のきっかけ〜
1995年、当時12歳だったカナダ人のクレイグくんがある日1つの新聞記事を偶然見たことがきっかけだった。それは、パキスタンの工場で過酷な労働を行なっていた自分と同い年の少年が、児童労働反対を訴え、何者かに射殺されたという内容であった。
クレイグくんは、同じ年の少年の死や、自分とのあまりに大きな生活環境の違いを知って、強いショックを受けた。世界には、たくさんの子どもが貧しさのため、学校にも行けずに働かされていることが分かり、何とかしたいと思うようになり、クレイグくんは同じ子どもの問題なら、自分たち子どもでとりくもうと「フリー・ザ・チルドレン(FTC)」を設立した。
その後実際にストリートチルドレンや強制労働の現状を学ぶためクレイグくんは中学生1年生になると南アジアの旅に出かけ、その体験を本にまとめ活動を広げていった。やがて国際的なネットワークとして広がり、今では45カ国以上で370万人の子供や若者が活動に参加するまでになった。
日本では、1997年アメリカのNGOでインターンをしていた当時25歳の中島早苗さんが、雑誌でフリー・ザ・チルドレンを創設したクレイグくんの記事を読み、「子どもが子どもを応援する国際協力」という理念に共鳴し、日本の子どもに紹介しようと帰国後の1999年に日本支部を設立した。
〜ビジョン(目指す社会)〜
世界のすべての人々が誰一人取り残されることなく、心もからだも健康で、自身の夢や希望を実現でき、国籍・宗教・年齢・性別・文化・障害の有無に関係なく、互いを認め合い、互いに勇気づける多様性のある社会。
〜ミッション〜
日本からビジョンを達成するために、社会の一員であり、普段あまり声を聴かれることがない子どもに特に着目し、まずは子どもの権利を守り、子どもの可能性を引き出すことが大切だと考え、二つの「free」の実現を目指す
ミッション1 国内外の貧困や差別から子どもをFreeに(解放)する。
ミッション2 「子どもには世界を変えられない」という考えから子どもをFreeに(解放)する。
〜活動理念〜
「子どもや若者は助けられるだけの存在ではなく、自身が変化を起こす担い手である」という考えを大切にし、伝えながら活動していきます。
〜事業内容〜
では事業内容を大まかに3つ説明します
1つ目はWE Movement (啓発プログラム)です
2つ目はFree The Children Program(支援プログラム)です
3つ目はインドでの活動です。これはashaにも関係があるので説明します。
では1つずつ見ていきます
〜WE Movement (啓発プログラム)〜
正式にはWE Movement (啓発プログラム)〜国内外の社会問題を伝えるだけでなく、「自分ごと」として考えアクションを起こす力を育て、個人・学校・家族・企業と共にムーブメントを起こしている〜と言います
1. WE教育プログラム
出張授業、講演会、教材提供、キャンペーン
出張授業は国内外の社会問題を身近に感じ、自分にできることは何かを考えるワーショップ形式で行われている。(これまでに6万人以上に実施されてきた)
講演会は理事やスタッフの方を講師として派遣して世界の貧困、児童労働、子供の権利、共生社会、N G O・N P O設立運営など様々なテーマで実施されている。
教材としてSDGsの目標をテーマにした教材が無料・有料のものが提供している。
キャンペーンは社会問題に対して何かしたいという人を応援するキャンペーンキットが用意されている。何から行動を起こせば良いのか悩んでいる人に有効。(ex. 一円玉募金、書き損じハガキ回収、文化祭出展など)
2. チェンジメーカープログラム
毎年春・夏休みに支援地域を訪問、同世代の交流だけでなく、国内外の社会問題を楽しみながら学び、「自分ゴト」として考え、アクションを起こすスキルを身に付けられるようデザインしたスタディツアーやテイク・アクション・キャンプ、留学プログラムを実施しています。
【実績―・世界で12,000校以上の学校がWESchoolsへ参加
・世界で1,990万時間のボランティア活動実績
・日本では900校以上で出張授業が実施され、10冊以上の教科書に活動が掲載された】
〜Free The Children Program(支援プログラム)〜
1. 国際協力事業
貧困下で暮らす開発途上国の子どもとその家族が自立できるよう、5つの柱(教育、水、保健、食糧、収入向上)をうちたて、コミュニティ全体を支援する事業を実施している。
活動地域はフィリピン、インド、ケニア、シエラレオネ、タンザニア、エチオピア、ハイチ、エクアドル、ニカラグアなど。
2. 国内事業
国内事業では子供支援と緊急・復興支援を行なっている。子供支援では貧困や虐待など困難な状況に置かれた子供のエンパワーメント活動に取り組んでいる。
緊急・復興支援では大規模災害で被災した子供、地域に対して緊急・復興協力活動に取り組んでいる。
【実績―・1,000校以上の学校と教室を建設
・途上国で暮らす100万人以上に水を提供
・3万人以上の女性に経済的に自立できるようにサポート】
🇮🇳インドでの活動🇮🇳
インドの子どもの権利が守られるよう、フリー・ザ・チルドレンは1998年からインドで支援事業をスタートさせた。フリー・ザ・チルドレン・ジャパンでは2000年から西ベンガル州で活動をスタートさせ、その後ラジャスタン州でも支援活動を行っている。
1. 村の自立を応援するプログラム(WE Villages)
フリー・ザ・チルドレン・ジャパンは、現地のパートナーNGOを通じて、5つの柱「教育・水や衛生・保健・農業・収入向上」を軸に、支援地域が抱えている課題を解決するために、地域の人々とともに、開発事業を行っている。
https://ftcj.org/freethechildrenprogram/area/india/rajastan
2. CCDマクタニール子どもの家支援
インドの西ベンガル州にある「マクタニール子どもの家」は、現地NGO団体CCDが運営する養護施設で、 児童労働をしていたり、家族に見捨てられ路上で生活しているなどの過酷な環境にいる子どもを救出し、子どもが権利を守られ、安心して生活できる環境を提供している。
フリー・ザ・チルドレン・ジャパンでは、この施設の運営を支援し、生活する子どもが教育を受けられ、健康的、文化的に過ごせるようサポートしているす。
CCD(Centre for Communication and Development)はインドの東にある都市、カルカッタの郊外にある現地のNGO団体。
そこにCCDが運営する養護施設「マクタニール子どもの家」があり、約40人の子どもが生活している。子どもたちは昔、児童労働をしているところを救助されてきたり、親が貧しくて育てられず、親に連れてこられて生活するようになった子もいます。
この施設で子どもたちはベンガル語や英語、算数の勉強をしたり、手に職をつけるための勉強をしている。また、CCD はマクタニールの家の運営以外にも、子ども支援のために多くの事業を行っている。
貧しい農村に学校をつくる
親に教育の大切さを知ってもらうための勉強会
子どもの健康調査
子どもたち同士の話し合い
学校の先生同士の話し合い・勉強会
貧しい農村の子どもたちが学校にいけるように、村全体の収入を上げるための活動など。
フリー・ザ・チルドレンとCCDとのつながりは長く、2002年には共に学校建設も行った。現在は、ペンパルサポーターの制度を通じた施設運営費の支援を行っている。マクタニールの家の子どもたちは、日本の支援者の方から届くお手紙をいつも楽しみにしている。(月3000円で現地の子供に手紙を送ることができる)
以上です。長文になりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました!
冒頭にもいいましだが、ashaは今月19日に中島早苗さんとお話しできる貴重な機会を頂きました。
その機会を無駄にしないためにも色々なことを吸収してashaの活動に活かしていきたいと思います!
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