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「虎に翼」雑記帳📺 第46話

昭和22年春。司法省の仮庁舎である元法曹会館で寅子が出会った男たち。
相変わらずの桂場。人当たりはいいが胡散臭い久藤。大学時代の同期で失礼垂れ流し野郎の小橋。女性と対等に働いたことのないその他大勢。

「憲法が変わろうと、彼女を取り巻く状況は戦争前と何も変わっていない」
常に眉間に皺を寄せ、厳しい口調の物言いをするが、おそらく桂場が一番寅子を含めた女性の立場の危うさを理解している男だ。

反面、男女問わず親しげに話し、口が上手で調子がいいこともさらっと言ってのける、ハンサムなだけに余計胡散臭い久藤。GHQも望んでいると言うが、寅子に注目するのはもちろん女性だから。
結婚し妊婦の身の先輩久保田を“婦人弁護士”として初めて法廷に立たせ、女性を売りにし注目されて鼻高々だった久保田の上司を思い出す。

小橋・・・生きていたのか。いや、裁判官になれたのか。あの小橋が・・・
こちらはこちらで相変わらずだが、久藤主任の悪口ともとられるような、アメリカを連呼する発言をしている時の、周りの視線に気づいていないのはやばいぞ。

そしてその他のごく普通の男性たち。
おそらく同じ室内で同じ内容の仕事を女性としてきた経験がない男性たちが、果たしてこれから寅子に対してどう接してくるだろうか。
(2024年6月3日放送 46話)

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