元チョコレート専門店販売員のバレンタイン2023最終回〜北海道・旭川のボンボンショコラ RAMS
以前のnoteで、ものすごく惹かれながら諦めたと書いたブランド
をどうしても諦められず、3週間迷った末に
再び売り場に行ってきました。
旭川といえば去年10月に泊まって、翌日きれいな虹が見えた場所なので
旭川コレクションが気になっていたのですが、全種類12個入りは入荷待ちでした。北海道コレクション全種類12個入りも売り切れでした。
旭川コレクション6個入りか、北海道セレクション6個入りで迷うことになり、…去年北海道を全体的に旅行した自分ならまずは全体像からかな!と北海道コレクションを購入しました。
北海道のハーブを使ったボンボンショコラはありましたが、珍しそうなタブレットを見つけてこちらも購入。
バジルとストロベリー!!!初めて見ました。
裏面には北海道のデザインとストロベリーとバジルの色のようなラベル。おしゃれ。
出してみるとタブレットの色は濃いめのシングルオリジンのチョコレートに近いです。見ただけでは素材がわかりません。
口に入れたらまず広がる華やかな苺の香り。そして噛んだらバジルの微かな苦味があり、チョコレートと香ばしい苦味と合流して鼻に抜けていきました。チョコレートは甘さ控えめでどちらかというと酸味があり、苺チョコレートの定義を拡張するとてもシックな大人のチョコレートでした!
次に北海道コレクションのボンボンショコラ
まずデザインがものすごくおしゃれです。素材は紙で白なのに、ロゴがシルバーで北海道のイメージそのままの雪景色を思い浮かべます。
開いたら広がるティファニーのようなブルーがまた美しい。北の大地の凛とした冷涼な空気が箱から飛び出してきたようです。
それぞれのボンボンショコラの艶と色もまたきれい。
全12種類あるうち6種類でした。
①旭川のラベンダー
ヘーゼルナッツのプラリネの食感と香ばしさのおかげでラベンダーの強さが緩和され、一歩ずつラベンダー畑を踏みしめていくような心地よい香りでした。
②余市のナイアガラ
この小さい中にレーズンがそのまま入っていました。こだわりを詰め込んだ芸術品ですね。ギモーブとナッツ、レーズンの食感の違いが楽しく、その全てを包み込んでいる白ワインの風味がお上品でした。どれも甲乙つけ難いですがこの6種類の中では最も美味しいと感じました。
③栗山のルバーブ
西洋ではよくパイなどに使われているルバーブ。茎の部分が食用になります。冷涼な気候で育つため、
北海道
の他に、長野県でも栽培されているようです。
ルバーブのボンボンショコラは少し土のような葉物野菜のような自然らしい香りがして、酸味はなく甘くて美味しかったです。
④滝上のハッカと北竜のひまわり
かなり爽やかなハッカです。ただ、ひまわりの香ばしさと微かな甘みがありました。これも美味しかったです。見た目からして爽やかで美しい。
⑤士別のホオズキ
少しだけ杏に似た酸味があるものの、ほおずきのイメージに反して甘みがありました。周りのミルクチョコレートの柔らかい甘さと調和していました。
⑥ハスカップ
北海道のスイーツになる素材といえば!のハスカップのボンボンショコラ。チーズの濃厚な舌触りと酸味、ハスカップの爽やかな酸味と香り、2種類の酸味がきれいに合わさって美味しかったです。そして、深い紫の造形が美しい。
まとめ
箱のデザインも含めて、最初から最後までひたすら美しい〜〜と言っていたショコラでした。北海道でスイーツになりそうなものといえば小豆とハスカップと乳製品しか思いつかなかったのが恥ずかしいです。そして、去年は泊まって道の駅に寄って近くをドライブしただけの旭川や、その土地の食文化や歴史を十分に堪能する余裕もなかった北海道全域に再び行って、各地をより深く知りたくなりました。北海道の店舗以外では、今年はバレンタイン期間中の梅田だけに出店されていたようです。ぜひ来年も関西へお越しください。できれば京都伊勢丹に、いえ、関西の主要百貨店の全ての地下に常設店舗を出していただきたいです。
最初にこのお店のブースを見た時に、「なんでも北海道ってつければ美味しそうに見えると思ってるでしょう?そうだよ!」と思ってしまいましたが、実際に北海道の素材を使っているだけではなく北海道の気候風土への深い愛情と何重にも計算された美しさが詰まったボンボンショコラでした。
そろそろホワイトデーが近づいてきて、バレンタインの記事も今回が最後です。他にお勧めのブランドがあれば、ぜひコメントで教えてください。複数回にわたってお読みくださったみなさん、ありがとうございました。
https://www.instagram.com/rams_chocolate/