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TVドラマの編成とSNS対策を見直そう。全てのスタッフのメンタルヘルスを守るために

 今回のコラムは、特別編です。
したがって最後まで無料です。
これはTVドラマがきっかけで今ライターとして活動している筆者がどうしても伝えたいことです。
 


龍女 2022年の自画像

似顔絵コラムニスト龍女の自己紹介

ライターになったきっかけ

筆者は就職氷河期世代の始まりの1976年生れ。
今年、年女です。
2006年の夏まではとにかく職業訓練に明け暮れてました。
日本脚本家連盟のフリーライターコースに通って、一旦止めて調理師になる勉強を始めました。
この時期まではフードライターになろうかと思っていました。

転機が訪れたのは2006年の秋でした。
西東京調理師専門学校の夜間一年半コースを卒業して、知り合いの介護施設の調理のバイトが決まったので昼間はそこへ通っていました。
仕事が雑なので一ヶ月にクビになりました。
 自分の仕事ぶりが改善されなかったので仕方がないことでした。
調理師の仕事がしたくて資格を取ったわけではないので、集中していなかった態度も悪かったのだなと今は反省しています。

 落ち込んでいた気持ちを吹っ飛ばすようなコンテンツに出逢いました。
 月9ドラマ『のだめカンタービレ』にすっかりハマってしまったのです。
 あまりに夢中になって当時携帯電話に文字を打ち込めたドラマの公式ホームページの掲示板に感想を書き始めたのです。
 リアルタイム視聴だけではなく、ビデオに録画して、何度も繰り返し観ました。
 それ位面白くて夢中になりました。
 まだ原作漫画が連載途中でもあったので、それから掲載雑誌を購入して最新話も追うようになりました。


実写版のだめカンタービレの上野樹里 イラストby龍女


 それと並行して、のだめ役の上野樹里(以下敬称略)主演映画『虹の女神』を観て、映画に興味を抱くようになりました。
 これは自主映画の世界を描いたラブストーリーでした。
 映画は元々高校時代に1番熱心に観ていたんですが、自分は映画の脚本を書きたかったんだと気づいたんです。
 そこで、まずブログをやり始めて、人前に書く練習を始めて、色々調べ物をしている内に改めてシナリオの勉強をした方がいいと分かりました。
 シナリオセンター(以下シナセン)に通うことにしました。
 スポーツのように、シナリオを短いモノからコツコツ練習して、コンクールに出す作品に仕上げるまで課題を少しづつクリアして完成させるメソッドの学校でした。
 幾つかコンクールに出して落選、10年を越えて通っていました。 

 

現在のライターとしての仕事内容

 
 今書いている主な内容はTVドラマを中心に音楽やバラエティーも取り上げるスタンスの似顔絵コラム『なんですかこれは』です。
 
 シナセンの先輩が編集するサイトの連載を始めたのが2021年の1月。
 シナリオではありませんでした。
 筆者はどういう形でもプロのライターと名乗れる仕事がまずしたかった。
 それを機にシナセンに通うのは止めました。
 そのサイトでの連載はインボイスの影響で2023年9月で打ち切られました。
 今は自ら編集する形でnoteで続けています。
 いつ連載が打ち切られるか分からなかったので、想定内であります。

 これはシナリオセンターの飲み会で似顔絵を描いたのがウケたこと。
名前は忘れましたが、制作会社のスタッフをしながら通う女性から
「評論家やった方が良い」
と言われたのが大きかったです。 

評論家ではない


 例えば映画評論家と名乗っている人は、映画を沢山観た上で自分なりの視点で文章を書く人だと思います。
 実は沢山のそのコンテンツ(本・音楽・演劇etc)を観る時間と労力を惜しまない人が評論家と名乗るべきなのです。
 筆者の場合はジャンルが広く浅くで、しかも好みが偏っています。
 沢山観る体力は根性がないので持ち合わせていません。
 これは「似顔絵コラムニスト」と自分の書いている内容を説明するしかないのです。
 様々なジャンルに接した筆者が「私はこう思う」と個人的な見解を述べる程度の雑文を書いているからです。

 その中でもたまたま観ている人が多いので、文章が沢山読まれる可能性があるTVドラマを取り上げる事が多いのに過ぎません。
 
 

似顔絵コラムニストとしてのスタンス


 参考にしたのは、小林信彦です。
 つい最近まで、週刊文春で連載をしていた元放送作家で小説家で喜劇に造詣が深い方です。
 筆者は高校時代、橋本治『虹のオルヲゴル』で女優をテーマにした映画本を読んだのをきっかけに、橋本治のコラムを読み始めました。

 橋本治は東京大学国文学科で鶴屋南北の研究をしていて、歌舞伎のイラストも描いていて、後に小説家にもなりましたが元々はイラストレーター志望でした。
 筆者は小説家になりたかった時代もありましたが、似顔絵が求められる事が良いので、そこを売りにライター活動をすすめることに決めました。

 橋本治の著作の中で、小林信彦を紹介する文に巡り会って、中日新聞に連載していた文を集めたコラム集の文庫本を読むようになったのがきっかけです。
 更に小林信彦の著書、喜劇人の評伝『おかしな男 渥美清』
『天才伝説 横山やすし』
を読んで、小林信彦が目撃した渥美清や横山やすしだけを描くスタンスが気に入りました。
 小林信彦の描き方は、フィクションですが、ゴーギャンをモデルにしたイギリス人画家の生涯を筆者「わたし」が出逢った時間のみで書いた小説
サマセット・モーム『月と六ペンス』の影響が大きいそうです。
 つまり、他人を描く場合、全部を目撃することは不可能なので、自分が観た範囲だけを書けばいいというやり方です。
 この手があったのかと、安心しました。  
 


1月29日にTVドラマ界を揺るがす大きな事件

 『セクシー田中さん』の原作者である漫画家の芦原妃名子が亡くなりました。
 
 本来筆者は『セクシー田中さん』をちゃんとみていなかったので、あーだこうだ言える立場ではありません。
 しかし、第三者としての責任は感じているので、見えていたことを書きます。

筆者にみえていた出来事とは?



 これはドラマが終わった一ヶ月後に、原作者がドラマの裏側にあったトラブルをX上にポストしたのがきっかけです。
 その文章は削除される前、一部のポストは読みました。
 ただ、もう1人の当事者と思われる脚本家の相沢友子の言い分は読んでいません。
 筆者はこの人物が万城目学『鹿男あおによし』の脚色をした人で、どういう顔かはYouTubeチャンネル『ホイチョイ的映画生活』のゲストに出ていたので知っていました。

 すると、某アカウントでフジテレビ木曜劇場『鹿男あおによし』のキャラクターの性別の設定変更に文句を言っているポストを見つけました。
 
 筆者はドラマ『鹿男あおによし』の大ファンでサントラも購入しました。
「ずいぶん、脚本家に理不尽な言いがかりを付けるポストだな」
と不審に思いました。
 シナセンで脚本家と配役(キャスティング)の関係を教えられました。
「詳しくない人はそういう誤解をするんだ…」
と思いました。
 書かせていただきます。
 

脚本家にキャスティングの最終決定権はありません。


 
キャラクターの性別変更のリクエストは他から来た可能性があります。
 
断言できませんが、フジテレビの場合俳優のスケジュール確保が優先される例が多いので、芸能事務所のリクエストでキャラクターの変更が行われた可能性もあります。
 
原作者と脚本家の資質の大きな違いがあります。
 脚本家は周囲と交渉して作り上げる職人仕事です。
 脚本家は周囲のスタッフの意図をくんで変更を余儀なくされますが、原作者の意図と異なる変更になることは過去にもありました。
 それは今回やり玉に挙げられている脚本家個人の話ではありません。
 過去にも原作付きの作品には制作過程で表沙汰になっていないだけで様々なトラブルが起っているのです。
 単純化して悪人に仕立て上げるのは間違っています。
 イメージし易い作品として
 三谷幸喜初監督作品『ラジオの時間』を挙げておきます。
 
 
つまりこの炎上は、原作モノが実写化される際の変更点をどう捉えるか?  という今回のドラマと全く関係ない野次馬達の場外乱闘と化してしまったのです。
 
 実は『のだめカンタービレ』の制作時、ヤバいファンがいまして
100%原作に忠実なドラマじゃないから認めないと我々ファンと原作者の二ノ宮知子にいい散らかしてトラブルを起こした人がいました。
 その人はペットロスでかなりメンタルをやられていました。 
 

結果論になってしまいますが…

 原作者本人が脚本担当するに至ったのは異例です。
 そもそも連載が終わっていない漫画を実写化するタイミングが早すぎたのではないか?
 三ヶ月で終わるドラマの結末に関して、あらすじの段階で納得できない箇所が見つかったからというのは、十分考えられますが、これは脚本家の責任ではない可能性があります。
 実はドラマはみんなに観て貰う為に最初の担当の脚本家がドラマの放送が始まるかなり前に脚本を作っています。
 スタッフと打ち合せして何度も何度も直しを入れて納得できるまで完成させるので、ここが脚本作りで1番時間がかかる箇所でもあります。
 それはこのドラマはどういうテーマですすめていくのか方針が決まるからです。
 そして、脚本作りの過程で納得いかない問題が生じたため、降板することになったようです。
 こういうトラブルは実はオリジナル脚本でも往々にして起る事です。
 脚本家は部外者が考えるほど立場が強い役割ではありません。 
 あくまで脚本を担当する撮影スタッフの1人で雇用関係が継続するかどうかは、プロデューサーが責任を担っています。
 また脚本家自ら降りるケースもあります。 

 その事例も
YouTubeチャンネル『ホイチョイ的映画生活』ゲスト福田靖の回、大ヒットドラマ『HERO』の制作秘話に登場しますので、是非検索してみて下さい。

 こっちには昭和に起ったトラブルです。
過去のコラムに記しているので読んでみて下さい。


原作者と脚本家の間にフォローがあったのか? 

 削除された記述には8話までの、脚本の直し作業の現場に原作者がいなかったそうです。
 つまり制作者側と原作者の意思疎通が行われていなかったそうです。
 事前に原作者と小学館がドラマ制作側へ条件がありました。
 いったい契約は守られていたのでしょうか?

 

脚本が出来上がる過程

 

企画書


 ドラマ自体を立ち上げるための書類です。
 一般企業にもありますよね?
 脚本も同じです。
 これを書いているのは脚本家でなく、プロデューサーあるいはプロデューサーに企画書を書くように命じられたアシスタントプロデューサーです。
 もちろん脚本家が企画書を持ち込むことはありますが、企画書の最終責任者はあくまでもプロデューサーなのです。
 プロデューサーは気心の知れた脚本家を数人抱えています。
 その中から作品の方向性にふさわしいと思う人に脚本を依頼することになります。 

 この点に関しては、原作者の意図を組めなかった脚本家を選んでしまったプロデューサーの責任かもしれません。

プロット作成


皆さんは脚本完成するまでに、最終的に脚本担当する人物以外書いている人が存在していることを知っているでしょうか?
 是非、スタッフの役職表記を注目して見ていただきたい。
 「脚本協力」と言うモノです。
 
 これは、台本を完成する前に一話のあらすじより詳しい、背景と人物の動きを記すプロットの本を書く人のことです。
 プロットライターと呼ばれ、脚本名義の人よりもキャリアの浅い脚本家が担当することが多いです。
 俳優には渡されず、プロデューサーや監督等の一部のスタッフしか読みません。
 大まかな流れを元に、脚本担当の人は台詞や場面の細部を担当することになるのです。
 脚本はドラマの設計図であるので、まずは大まかな作りから細かい作りに移行していきます。
 

ドラマの裏側がよく分かる映像的資料


是非『ブラッシュアップライフ』4話~6話を観て下さい。
 TV番組がどう出来上がっていくか、かなり丁寧に書かれています。
 TVドラマはチームワークで、脚本家は様々なスタッフの意見を聴いて予算等の都合で変更を余儀なくされるのです。
 ですから、何故原作モノが変更されることがあるのか?
 「原作クラッシャー」と安易にレッテルを貼ってはいけないのです。
 困ったことに今回の『セクシー田中さん』の製作陣に『ブラッシュアップライフ』にも関わった人がいます。
 つまり、名作が駄作か一概に決めつけて騒ぐのは、色々なケースがあるので危険だということです。

 『セクシー田中さん』の現場で気の毒だと思ったのは、普段は漫画を描いている原作者が慣れないTVドラマの脚本を担当した事でした。
 漫画のネームと、脚本は確かに似ていますが、別物です。
 別の職人的技術が要求される作業です。
 1番大きいのは脚本には絵が描かれていない事です
 文字でなんとか演者に分かるようにしなければなりません。
 漫画のネームは、脚本と絵コンテを同時に描くような作業で慣れている人にとってはその方が楽かもしれません。
 しかし原作者はネームだけを描いているわけではありません。
 最終的にアシスタントに背景を描くように指示を出して、最後のペン入れをして作画も担当するのです。
 
 そして、この漫画は連載中です。
 これは労働時間を推測しても相当過労になって、メンタルやられますよ。

 私は観ていないので
 TVドラマ研究家の古崎康成さんのXを引用します。

 

ドラマ戦国時代の問題点

 筆者は自宅で原稿を書いているだけの人間ですが、若い頃はエキストラにも参加したことがあるので、どれだけ撮影現場のスタッフが重労働で忙しいか、目撃しています。

 しかしこれは十年以上前の話で、現在の撮影現場を知りません。
 ただ漏れ聞こえるところでは、ドラマの本数が増えて一本あたりの予算が以前より少なくなって、脚本家や俳優が掛け持ちして多忙になったそうです。
 漫画原作のドラマが作りたいので、青田買いが増えていて、見切り発車で始まる企画もあって、トラブルの種は巻かれていました。

 つまりこれ、全てのスタッフが疲れていて、コミュニケーションが上手くとれていなかった事がそもそものトラブルの原因では?
 
 

プロデューサー以外の構造的な要因 


ドラマの責任者はあくまでもプロデューサーですが、そのドラマを放送を許可する権限を持っている人は他にいます。
 それが編成部だとか、他の部署の担当になります。
 TV局は放送枠があって、その時間帯にどんなジャンルの番組を入れようか編成会議が行われて決定します。
 ドラマは時代を越えて、何度も繰り返して放映できる。
 良いドラマならば放送権を海外に売って、ビジネスにしてもメリットが大きいので制作本数を増やしたいというのが本音だと思います。
 しかし、それなら待てよ、と筆者は疑問に思いました。
 だったら、何故もう少し過去のドラマを活用することをやらずに新作ばかりに頼ろうとするのだろう?

 

新作ドラマを作る以外に、出来ることとは…


 これは厳密にはドラマではなく小説(原作山田太一)から映画(監督大林宣彦、脚本市川森一)になったケースです。
 日本映画の『異人たちの夏』がリメイクされてイギリス映画『異人たち』として、オスカー候補にもなるなど話題になっています。

 旧作をもっと掘り起こせば、こういうケースがもっと増えるかも…。
 
皮肉にも近い座組でオリジナル企画で成功した『ブラッシュアップライフ』は日テレの過去の名作ドラマへのリスペクトに溢れたドラマでした。
 問題は原作者へのリスペクトがなかったことではないでしょうか?
 
 今のテレビ局は番組編成の中で、特に問題になった日本テレビは再放送の枠が極端に少ないのが気になります。
 これは日テレが提携している配信サイトHuluで観て欲しいと思っているのが本音でしょう。
 深夜にHuluのオススメドラマの一部を放映していますが、我々のような中高年は深夜は寝ていますので、Huluの宣伝効果は一部の人にしか通用しません。
 つまり、昼間やゴールデンタイムに時間帯にHuluの宣伝になりそうな少し古いドラマを放送する番組枠を設けて欲しい。
 これ以上新作ドラマ枠を増やすのは人材不足で限界に達しているんではないかと。

 

旧作ドラマを再放送するメリット


 これから脚本家になりたいと思う人材の教材として、どんな過去のドラマを観ればお手本になるか?
 分かり易く提示できるからです。

 実はこの考え方は筆者の独創ではありません。
 YouTubeチャンネル大島育宙【エンタメ解説・映画ドラマ考察】
の配信者である、漫才コンビXXCLUBのボケ担当で広告プランナーの
大島育宙(やすおき)の意見を参考にしています。
 Xもフォローしています。
 筆者はかつて日本エレキテル連合がきっかけで一時期タイタンに所属する芸人のライブを熱心に観ていた時期があります。
 その時にXXCLUBのネタも直接観ました。

 彼の意見は非常に建設的で、現実的な提案だったので是非動画やXを読んでみて下さい。

 今の若い世代はアーカイブを上手く活用するのに長けています。
 既に勝手に学んでる人も多いでしょうが、またそれまで異業種だった人で脚本家を目指す中高年もいても良いではないか?
 これからの日本のTVドラマ業界を活性化する為にも、ドラマを再放送して配信サイトを宣伝する番組枠を地上波に多数の視聴者が観る時間に1時間か30分番組作った方が良いです。
 新作ドラマの本数は控えて、粗製濫造による制作スタッフの労働時間を減らして人材不足の対策をお願いします。 

 とにかくTVドラマの現場で、実写化作品でクリエイターをないがしろにしない雰囲気作りをお願いします。

 古いドラマで、配信サイトでの再生回数を稼いでもらう
 地上波メジャー局で前半部分を再放送する
 SDGsの好例になるかもしれない。

 筆者はしがないライターの端くれとして、1人でも多くのクリエイターが幸せになることを願って活動をしています。 
 TVドラマや映画をはじめとするフィクションの力で、心を癒さされた恩義があります。

 しかし、そのフィクションが人の命も奪うのも事実です。
 過去にも筆者の知り合いで過労のために40歳の若さでくも膜下出血でなくなった脚本家を知っています。
 有名な人では
 大河ドラマになる予定だった司馬遼太郎原作『坂の上の雲』を執筆中
 野沢尚が自殺したケースもあります。

 つまり、こうしたことは原作者だけではありません。
 クリエイターは様々な立場の違いはあれど、命をかけてその作品を生み出しているのです。
 

何故この悲劇が起ったのか?

   

SNSの中でも1番不特定多数が読むXに心情を吐露した

 
 Xは建設的な意見も誹謗中傷も平等に飛び交う空間です。
  ツイッターからXに改まってから、ますます炎上しやすくなっています。
 この道具はとても使い方が難しい。
  しがないライターの筆者でもたった一人の誹謗中傷に傷つきます。
 ましてや人気漫画の原作者ならどれだけの人の反応が返ってきます?
 悲劇が最悪の形で出た事に戦慄を覚えます。

 

本人にもしくは周囲が行うべき防止策


 筆者はこの道具X(旧twitter)を13年間使っています。
 その中で失敗を続け、自分を守る方法を身につけてきました。
 一番有効なのは、ブロックもしくはミュートです。
 定期的にフォロワーをチェックして、相互フォローにふさわしい人物か?
 ざっとですが、これまでフォロワーがどういうポストを残しているか?
 チェックして下さい。

 しかし、有名人だと、筆者のように自分の範疇を超えてしまいます。

 そこでSNS対策のアシスタントを複数人雇用することをオススメします。
 出版元や漫画家自身の周囲はそれを出来ていたでしょうか?
 いたと反論されても認識が甘かったとしか思えないのです。
 
 これはTV局の側にも言えることです。
 フォロワー数が多いということはどういうリスクが出てくるのか?
 真剣に考えて下さい。 

具体的なブロック対象のアカウント

 それは当然誹謗中傷しやすいアカウントをブロックすることになります。
 事前に分かる場合と、
 途中で分かるアカウントがあります。
 一概には言えません。
 しかし、アカウントが発している文脈を読み取れれば、判別することは可能です。
  
 

アカウントはあるがポストがない(少ない)

これは誹謗中傷以前にブロックすべきアカウントです。
発言をしない、リポストしかしていないアカウントの場合、どういうポストを拾っているのか傾向を見る必要があります。
 つまりこのアカウントは何の目的で作成されたのか?
 少ないポストで見えてくるモノもあります。
 
 貧しかったけど一気に成り上がって今は皆さんに十万円を配っています
 と言うニュアンスの自己紹介アカウントはサギですので、即ブロックします。
 
 売春目的のアカウントも即ブロックしています。

陰謀論を発信する

 よく分からない人は政治アカウントだと思うでしょうか、思想的に保守革新に関わらず、芸能や文化に対して誹謗中傷を行うアカウントと陰謀論は親和性が高いです。
 安易に誰それが悪いと決めつけ、自らを普通だと思い込んでいる感覚こそが怖いのです。
 表面的な文言を鵜呑みにしている
 文脈が読み取れない。
 特定の政治家を救世主扱いしている。
 これらは警戒すべきアカウントです。
 カルトでもあるのです。
 筆者は大学生の頃からネットに接していますが、特定のメディアしか情報ソースを持っていない人は、危険です。
 正しさを押しつけて慎重さに欠け、暴走します。  

特定の団体個人に執拗な攻撃をしている

 これは陰謀論に通じますが、その前に発信している中の人がメンタルがヤバい可能性があります。
 
 ただし、信用するかしないかは別で、返信やリポストはせずに何を言っているのか?
 自分で読んでみて内容を精査してから、ブロックするしないを判断した方が良いです。

 自分を守るために

 最初から人は危険なのではなく、何かに巻き込まれて心が傷つきそのはけ口をネット上に拡散する事があります。
 自分を守ることは他人を守ることです。
 被害者は加害者になる。加害者は被害者にもなる。
 基本的にその意思がなくても、何かのきっかけでそうなってしまいます。
 交通事故を思い浮かべて下さい。
 SNSも仮想現実の交差点なのです。
 自分が世界中に広がっている果てしないスクランブル交差点に漂っていることを想像してみて下さい。
 とても安全とは言えません。
 ネットはそもそも軍事目的で出来て、一般に技術が流れただけなので、注意なければならない道具です。
 
 自分自身の全てを公開する場所ではありません。
 筆者は最初から仕事道具として使用しています。
 使用禁止という安易なやり方ではなく、適切な使い方が広まることを願っています。 




 


 
   
 


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