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私たちはコミュニティを信じ抜けるのか

 
システムやサービスの向上によって、私たちの暮らしは1人でも不自由なく生きていける環境となりました。

しかし、昨今のコロナ禍の状況のような大きな困難に見舞われ、リモートワークが推進されるとともに会社と家庭以外のコミュニティの必要性が高まってきています。

NPOグリーンズではコミュニティの領域で活躍する実践者をゲストにお招きし、共に学び、本質を探求する『コミュニティの教室』を3か月に渡って開催しています。

▼『コミュニティの教室』開催概要・詳細はこちら

第一回となる今回は、コミュティフリーランスとして活躍されている長田涼さんの講義が行われ、募集選考された50名を越えるメンバーの学び合いのスタートとなりました。
※この記事ではイベントレポートとして開催概要と学びの一部を共有致します。

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長田 涼(Nagata Ryo)
1991年に京都府で生まれ、尼崎で育つ。新卒でユニクロに入社、店舗経営を学ぶ 半年後退職し、スポーツイベント会社へ転職 サッカー日本代表戦やプロ野球のイベント制作を担当。 その後、IT企業へ転職し SNSコンサル・日本フレスコボール協会事務局長に就任。
2018年8月から独立し、コミュニティフリーランスとなる 。現在は、コミュニティマネージャーとして、5つのコミュニティに関わり、コミュニティに関する登壇や発信などコミュニティに関すること全般をしている。
好きなものはカレーとサウナとスポーツ フレスコボール日本代表選手もやっている。

1.ガイダンス

第5期となる今期のコミュニティの教室は、初の完全オンライン開催となっております。日本全国から90名以上の応募があった中で、受講対象者となる『なんらかのコミュニティ活動にすでに取り組んでいる』という観点から厳正なる選考を行い、54名の方に受講して頂くことになりました。運営とゲストと受講者が一緒に考える、3か月に渡る学び合いのスタートです。

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ガイダンスのトピック

・オンライン勉強会
・ホームグループ
・Facebookグループ

全8回開催されるスケジュールの中で、5人のゲストの講義に加えてオンライン勉強会を実施します。

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コミュニティへの理解を深めるだけでなく、受講者同士の横のつながりを大事にしており、お互いを理解し合うことにもつながります。


いきなり全員が交流することは難しいので、受講者54名を6人ずつの小グループに分けました。

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4回目以降の講義では、運営側でランダムにグループをつくります。
各グループごとにオンライン飲み会をして、みなさんがどのようなグループ名になっているか楽しみです。


完全オンラインでの実施のため、SNSを使った連絡や情報共有はより重要なものとなります。

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オンラインサロンのようなコミュニティでも多く使われているFacebookグループを利用し、メンバーの近況や頑張ってることをシェアしてもらったり、ちょっとした企画提案や情報提供を求めるスレッドを用意することで、コミュニケーションが取れるようにしています。

※終了後、チェックアウトのコメント欄には、皆さんの熱量が込められた文章が溢れていて、活発なコミュニケーションが生まれるきっかけとなっていました。



2.長田 涼さんの講義

コミュニティについて考える背景

僕は、コミュニティって何?とよく聞かれるんですけど
関係性の集合体だという言い方をよくしています。

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よく勘違いされるのは、Facebookグループのような箱があって
その中に人がたくさん入っている状態をつくると、
それをコミュニティと言う人がよくいらっしゃいますが
僕はそれをコミュニティと呼びたくないと思っています。

なぜなら、そこには1対1の関係性がないから

1対1の関係性がないところは僕は一切 いかに人が集まっていようが
コミュニティと呼ばないようにしています。

コミュニティの本質は
1対1の関係性がたくさんあること


コミュニティというある意味概念の話なんですけど
何故こんなに盛り上がっているのかという話をさせてください。
皆さんこのファンベースっていう本読んだ読んだことがある方いらっしゃいますかね。さとなおさんという人が書いてるファンベースという本なんですけど、まさにこれに書いてあることがそうだなあと思っていて、いろんな原因があるんですけど細いことは是非この本を読んでくれたら嬉しいなと思っています。


いろんな本を読んで僕が思ったのは、
大きく分けて4つの原因、要因があると思っています。

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4つの原因、要因はあるものの、結局のところ思うのは、

『良質な人間関係やコミュニティは人を幸せにする』ということ。

長田さんがコミュニティフリーランスをやっている理由でもあります。

ハーバード大学の『幸福論の研究』



土台づくりの重要性

コミュニティの価値は大きく分けて2つに分類される。

マネジメント価値マーケティング価値

マネジメント価値とはメンバー視点から見た時の価値

メンバーが語るこのコミュニティの良いところ・メリット
・居場所として感じる。つながりがある。
・自分が自己実現するために役立つ場所。
・学びの場になっている。
・対話をして自分の思考や考えを深められる場所。

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4つのマネジメント価値の土台がつくれてから
マーケティング価値は生まれる。

コミュニティマーケティングにおいても、マネジメント価値がすっぽり抜け落ち、マーケティング価値が目立ち過ぎていろんな誤解が生まれてしまっています。

詳しくはこちらのnoteにて


受講者の多くが心に響いた、コミュニティの大事な考え方

・入り口設計
・文化醸成

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どうしたらコミュニティに入れるのか。
どうしたらメンバーになれるのか。

ハードルの設計をいかに考え抜けるかで
コミュニティの質が左右される。

コミュニティ運営が大変と言っているところは
入り口設計がうまくいっていない。

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このコミュニティらしさとは何なのか

カルピスの原液をつくるイメージとは、
人数が増えても(水を足しても)
このコミュニティらしさ(カルピスの味)は、
変わらないようにするということ。



3.チェックアウト&交流会


グラレコ
講義全体の模様は、タカタ ユナさんにグラフィックレコーディングをして頂きました。
ライブで仕上げるスピード感とクオリティには運営も受講者も感動!

チェックアウトのコメントには、『受講してよかったー!』とのお声が早くもあり、長田涼さんによる言語化とコミュニティについて一緒に学ぶ仲間がいることによって、コミュニティ運営者の抱える”もやもや”が解消される場となりました。

全体写真
今後の講義に対するワクワク感いっぱいの笑顔!!

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終了後はオンラインツールのRemoを使った交流会を行いました。



4.まとめ

長田さんの講義の中で、コミュニティの関係人口を構築するというお話がありました。それは、コミュニティメンバーでない、コミュニティの外の関係性を構築するというものです。
このコミュニティの教室では、横のつながりによって関係性を構築することができ、講師の方や他のメンバーのコミュニティを知ることで、自分のコミュニティらしさとは何なのかを考えるには絶好の機会です。

コミュニティの運営者が、コミュニティのことを信じ抜けるかという問題は、入り口設計文化醸成というポイントを押さえつつ、コミュニティについて考える『人と人との関係性』が最も重要であるとも言えるかもしれません。



5.運営側の一員として


今後の3か月でこのコミュニティの教室5期のメンバーが、どのように学び合っていけるのか、とてもワクワクした気持ちになりました。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。


 NPOグリーンズでは、greenz peopleという”いかしあうつながり”を探究するコミュニティがあり、毎月1,000円〜から会員となることができます。
  是非この機会にコミュニティのことをあらためて考えてみてはいかがでしょうか?

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