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あせかくさん
2021年12月7日 20:58
2021年8月22日 晴れ茹だるような暑さの中、私は砂浜から海を眺めていた。八月も下旬、いよいよ晩夏の気配が漂い始める時期になったが、日中の暑さはまだまだ健在で、雄大な雲と青い空、遠くまで広がる海は立派な夏の景色であった。◆結局、盆休みの釣行は台風のせいで8月13日が最後となった。釣りの魅力に取り憑かれた私は、台風の日もせっせと堤防へ足を向けはしたものの、いつも賑わっていた堤防も台
2021年10月17日 14:59
2021年8月12日 くもり空は一面の雲に覆われていた。肌にベタつく風が嫌な汗をかかせる。私は昼過ぎに最寄りの港に到着し、初めての釣行に挑むべく車を降りたところであった。堤防を見渡すと多くの人たちが竿を振っている。正直、驚いた。釣りをする人ってこんなに沢山いるのか。思えば、さっき寄った小さな釣具屋だって、十数年以上前からあった。その間潰れずに経営を続けられたのは、多くの釣り人がいる
2021年9月6日 21:37
2021年8月12日 くもり私はパチンコ屋のホールで立ち尽くしていた。ちょうど財布の中の一万円札が無くなったところだったが、散財に放心していた訳ではない。むしろ、深く思案していた。それは今年の夏をこのまま終わらせていいのか、という自問であった。夏の手応えとでも言うのだろうか、夏という季節が醸し出すあの高揚感を味わえないまま、もう数年が過ぎていた。子どもの頃に見た青い空や鮮烈な太陽、