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タイの建設・資材(SAT)

不動産・建設分野は、不動産建設資材「construction Materials」21社、不動産開発「Property Development」52社、不動産ファンド・REIT「Property Fund & REITs」54社、建設サービス「Construction Services」19社の合計146社が、2014年度末の時点で含まれている。

タイの建設資材業界

セメントやアスファルト、コンクリートなどを資材に事業を展開する大手企業が多く上場している。

大手企業サイアムセメント

機械・製紙セクターでも紹介したサイアムセメントだが、

サイアムセメントグループ(SCC)は、建設資材業界最大手である。かつ王室財産管理局が株主である複合企業(コングロマリットと呼ばれる)だ。

機械や繊維製造のみならず、セメント、化学、製紙、建設資材、輸送事業など、展開するビジネスは様々だ。

同社と三井物産の合弁企業も設立されている。

https://corporate.saisoncard.co.jp/wr_html/news_data/avmqks000000apb4-att/20181102_release.pdf


注目すべきは、セキスイハイムとの合弁事業だ。

2009年からセキスイハイムの積水化学カンパニーはタイで住宅事業を展開し、サイアムセメントグループとSCGビルディングマテリアルズの合弁企業である住宅の生産会社SEKISUI-SCG INDUSTRY Co., Ltd.、そして販売会社であるSCG-SEKISUI SALES Co., Ltd.の二つの会社が設立されている。

【セキスイハイムが日本で構築したビジネスモデル】

(工業化住宅の企画開発+販売+生産+施工+アフターサービス)全工程実施

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【このビジネスモデルをタイ現地企業との合弁で実施!】

有力企業

セメントの大手3社は

サイアムセメント・サイアムシティセメント・TPIポレン。

ティプコ・アスファルトは飲料大手ティプコフーズ(TIPCO)が24%出資するグループ会社で、ベトナムへの展開を進めている。

ASEAN経済共同体(AEC)に向けた建設企業の取り組みが活発化している。


今後の見通し

今後、高速鉄道、複線化プロジェクトにより建設資材の需要が高まることが期待されている。

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※1 SETでは同業種が異なるセクターに上場することも稀ではない。今回はセクター別の基準を準拠し解説し、非上場企業は除外する。
※2 企業情報の読み方 : 企業情報を示す枠内は、上から順に上場コード、社名、主要事業、売上及び純利益を示す。売上規模 200億Baht以上 (およそ600億円) 企業は緑色、 50億Baht以上 (およそ150億円) 企業は青色、 50億Baht以下 (およそ150億円) 企業は赤色で表示している。


ASEAN JAPAN Consulting Co., Ltd.                   タイ・ASEAN地域におけるビジネスコンサルティングを行う。主な事業内容は市場調査、現地企業の事業調査、海外進出支援、経済情報提供サービス。タイやASEAN地域への進出を検討される日本企業に向け、事業及び投資のチャンスやリスク、可能性についてデータや企業情報を提供する。東京とバンコクに拠点を置く。会社サイト:https://www.asean-j.net/


タイ証券取引所(SET)                                 タイ証券取引所(SET=Stock of Exchange of Thailand)はタイの首都バンコクに1974年に設立されたタイ王国唯一の証券取引所である。大企業や多くの公開会社が上場するメインのSET市場と、中小企業などの新興企業向けのMAI市場の2つに分かれている。SET指数はタイ証券取引所の全銘柄を対象とする時価総額平均指数である。SETでの1日の平均売買高は16億米ドルを超え、ASEAN証券取引所内でも上位。過去3年間でSETの売買高は徐々に上昇しており、かつIPO市場も活発である。


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