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タイの農業(SAT)

 タイ証券取引所に上場している最初のセクターである農業分野は、農業「AGRI」12社と食品「FOOD」37社の2つに分類される。

農業・農産物

 タイ国内は食料自給率が高く様々な農産物や食品を輸出しており、コメの輸出は世界一の輸出量を維持していた。ツナ缶、エビ、砂糖などの農産物・水産物の大手企業も上場しているのがタイ証券取引所の特徴だ。

タイ産の食用肉

 2014年、日本マクドナルドが食品消費期限期限切れ問題で中国産鶏肉商品の輸入を停止した際にタイ産の鶏肉に切り替えたため、養殖事業を展開する大手企業GFPT社が受注を受け、同社株価は市場過去最高値を更新した。

天然ゴム事業

世界天然ゴム市場のシェア10%を占めるタイ最大手企業スリトランアグロ(STA)社は、自動車タイヤやスモークシートゴムなどのゴム製品の製造と販売を行う。

電力発電事業

自然エネルギーやバイオエネルギーを用いた電力発電の需要増加に応えるため、タイの製糖業界は他のASEAN諸国から電力を受け入れている。

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※1 SETでは同業種が異なるセクターに上場することも稀ではない。今回はセクター別の基準を準拠し解説し、非上場企業は除外する。


※2 企業情報の読み方

企業情報を示す枠内は、上から順に上場コード、社名、主要事業、売上及び純利益を示す。売上規模 200億Baht以上 (およそ600億円) 企業は緑色、 50億Baht以上 (およそ150億円) 企業は青色、 50億Baht以下 (およそ150億円) 企業は赤色で表示している。

ASEAN JAPAN Consulting Co., Ltd.                  タイ・ASEAN地域におけるビジネスコンサルティングを行う。主な事業内容は市場調査、現地企業の事業調査、海外進出支援、経済情報提供サービス。タイやASEAN地域への進出を検討される日本企業に向け、事業及び投資のチャンスやリスク、可能性についてデータや企業情報を提供する。東京とバンコクに拠点を置く。会社サイト:https://www.asean-j.net/
タイ証券取引所(SET)                                     タイ証券取引所(SET=Stock of Exchange of Thailand)はタイの首都バンコクに1974年に設立されたタイ王国唯一の証券取引所である。大企業や多くの公開会社が上場するメインのSET市場と、中小企業などの新興企業向けのMAI市場の2つに分かれている。


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