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タイの自動車(SAT)


タイ証券取引所に上場する4番目のセクターの工業分野は、2014年度末時点で6つに分類されている。自動車「Auto」19社、産業部品・機械「Industrial Materials & Machinery」8社、製紙「Paper」1社、石油化学「Petrochemicals」14社、包装「Packaging」16社、鉄鋼「Steel」27社の全85社。


タイの自動車事業

自動車に関しては、自動車部品を製造する企業数が多く、その他バッテリー製造事業者やタイヤメーカーなどをはじめとし上場している。アーピコ・ハイテックグループ(AH)とソンブーン・アドバンス・テクノロジー(SAT)は、タイの自動車業界を支える部品を数多く製造し、成長を続けている。

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※1 SETでは同業種が異なるセクターに上場することも稀ではない。今回はセクター別の基準を準拠し解説し、非上場企業は除外する。
※2 企業情報の読み方                         企業情報を示す枠内は、上から順に上場コード、社名、主要事業、売上及び純利益を示す。売上規模 200億Baht以上 (およそ600億円) 企業は緑色、 50億Baht以上 (およそ150億円) 企業は青色、 50億Baht以下 (およそ150億円) 企業は赤色で表示している。

低迷するタイの自動車産業

自動車産業や精密機器産業は、過去にタイの工業分野を牽引してきたが、近年では継続して自動車生産台数と販売台数が大幅に減少している。タイ国内、海外ともに新車需要が低迷しているのが理由だ。バーツ高も影響し、輸出競争率が相対的に低下している。

2019年12月時点でのタイの自動車生産・販売台数/関連輸出額は以下の通りである。(引用:https://arayz.com/columns/automobile-202002/)

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今後の見通し

タイはエコカー対策やスーパークラスター対策を通じた自動車分野における投資、また外国の技術を活用し製品の高度化を図ることが求められる。

ASEAN JAPAN Consulting Co., Ltd.                  タイ・ASEAN地域におけるビジネスコンサルティングを行う。主な事業内容は市場調査、現地企業の事業調査、海外進出支援、経済情報提供サービス。タイやASEAN地域への進出を検討される日本企業に向け、事業及び投資のチャンスやリスク、可能性についてデータや企業情報を提供する。東京とバンコクに拠点を置く。会社サイト:https://www.asean-j.net/
タイ証券取引所(SET)                                 タイ証券取引所(SET=Stock of Exchange of Thailand)はタイの首都バンコクに1974年に設立されたタイ王国唯一の証券取引所である。大企業や多くの公開会社が上場するメインのSET市場と、中小企業などの新興企業向けのMAI市場の2つに分かれている。SET指数はタイ証券取引所の全銘柄を対象とする時価総額平均指数である。SETでの1日の平均売買高は16億米ドルを超え、ASEAN証券取引所内でも上位。過去3年間でSETの売買高は徐々に上昇しており、かつIPO市場も活発である。


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