ハードル走のような日々

▶︎太っている。体育が苦手。授業が毎回苦痛だった。逆立ちの授業。逆立ちをできるようにならないといけなかった。休み時間、得意な人から、練習に誘われた。なんとか足を掴んでもらえればできるようになった。それは、ひとつ克服できた。

▶︎秋の運動会が近づいてくるのが怖かった。自分の劣っている姿を披露しないといけないから。

▶︎サッカーを見るのが好きだった。それを話したらサッカークラブに誘われた。入る気はないのに、強く誘われたのが怖かった。なぜ誤解が生じるのだろう。逃げたかった。

▶︎早起きが苦手。誰よりも学校に近いはずなのに、遅刻が多かった。遅刻をすると、教室に入りづらかった。そして、どんどん朝起きることが億劫になる。

▶︎隣の席の人が怖かった。教室では2つの机をピッタリとくっつけて列を作る。隣の人から机を何度も離された。なぜ、避けられているのかがわからなかった。ある日、隣の席の人がその友達とこちらを伺っていた。自分は笑っていたらしい。そして、「なんで笑っているの」と言われた。からかわれた気がした。とても嫌だった。

▶︎担任に相談した。関係者で話し合うと言われた。同席したくないと伝えたのに、強制された。担任に対する不信感が強まった。話し合いの後、泣いた。ただ、注意を本人達にしてくれさえすればよかった。

◼️あとがき

友達ができない不安定な人間関係。苦手なことが多い環境。次々困難を対処していくうち、消耗していった。朝が起きれない、学校に行きたくない、悪循環。休みがちになり、夏休みに突入した。