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星色Tickets(ACT2)_SCENE7

※場所選択でヒロイン絞り込み②
すもも①→教室・いつもと変わらない距離感のふたり。クラスでは恋人扱い(重要①)
星②→星の家・星がつくったイタリア菓子の試食をする恭司(重要①)
瑠奈①→図書館・しれっとアピールする瑠奈
あげは②→演劇部室・男子生徒に詰め寄られるあげはを助ける恭司

以下、すもも①シナリオ

//背景:恭司の家(外)_朝
//SE:インターフォンの音

恭司「……」

//SE:インターフォンの音

恭司「…………」

//SE:インターフォンの音

恭司「………………」

//SE:扉の開く音

すもも「うるさいわ!」
恭司「あ、おはようすもも」
すもも「おはよきーくん。……それはさておき、さっきのピンポン連打は嫌がらせかな?」
恭司「いやそんなつもりはないけど……というか、毎日してるし」
すもも「え?」
恭司「たった3回で終わるのは稀有だよ。いつもならあと3倍はピンポンしてる」
すもも「……マジで?」
恭司「マジマジ」
すもも「いつも迷惑かけてごめんなさい」
恭司「気にすんなって。俺も迷惑かけてばかりだからお互い様だ」
すもも「……ふふ、そだね。お互い様だ」

………。

……。

//背景:住宅街_朝

恭司「え、そんなこと言ってたっけ?」
すもも「言ってたよ。……その反応はやっていないな?」
恭司「教室入ったらノート見せて」
すもも「や~だ。それじゃきーくんのためにならないよ」
恭司「〇けのこの里一箱」
すもも「……勉強は自分の力でやるものだと思うのです」
恭司「〇のこの山も追加」
すもも「よし、乗った」
恭司「俺のため、のくだりはなんだったんだよ」

………。

……。

//背景:教室_朝

すもも「で、Ⅹに6を代入すれば……」
恭司「おお! すげぇ解けてる!」
すもも「うんうん、きーくんはやればできる子だもんねぇ」
隼人「……」
すもも「ひとりで公式を立てるところまで行けば、念願叶って数学の赤点回避できますぞ」
恭司「じゃあ無理だな」
すもも「諦めるのはやっ!?」
隼人「……」
すもも「……ま、わたしでよければたまに部室で勉強教えてあげるから、もうちょっとだけがんばってみようよ」
恭司「えぇ、部室まで行って勉強かぁ……」
すもも「露骨に嫌そうな顔しないっ」
恭司「そういうすももだって、人に教えられるほど数学得意なのかよ?」
すもも「おっ、さては喧嘩売ってる?」
恭司「素朴な疑問だ。で、どうなの?」
すもも「人並みにはできるよ。藤ちゃんとかと比べると全然だけど」
恭司「あいつは異次元の存在だから。……ありがとな。困ったら頼らせてもらうよ」
すもも「うん。あっ、そういえばおべんと渡してなかったね。ちょっと取ってくる」
恭司「おう、ありがとな」
隼人「……なぁ恭司」
恭司「あ、おはよう萩原。いつからいたんだ?」
隼人「だいぶ前からいたよ」
恭司「なら声かけてくれればいいのに」
隼人「んな生木を裂くような真似ができるわけねぇだろ……」
すもも「おまたせ~。……あ、萩原くん。おはよーさん。今きたとこ?」
隼人「だいぶ前から青海に奪われた席を静観してたよ……」
すもも「はいおべんと。今日のは自信作だよ!」
恭司「さんきゅ」
女子生徒1「あのふたり、さてはもう彼氏彼女の先にいるんじゃ……」
男子生徒1「今日も愛妻弁当かよ」
隼人「……ふたりとも、実は付き合ってるんだろ?」
恭司「ん、ご近所付き合いなら今年で17年目だぞ」
すもも「きーくんのお隣歴も17年。モモさんも老いたのう」
恭司「老いたと言うにはまだ青いですぞ、すももさんや」
隼人「……これは肯定と見ていいのか?」

………。

……。








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