見出し画像

企業で働く人へ。提案する時の心得。

企業で働くにあたって、ある程度発言権を得られるようになると、何かのプロジェクトや、現在の課題解決に向けて試行錯誤し、時には自らの意見を述べる機会があると思います。

その提案は時には却下されるが、時にはその企業に大きく貢献する時があると思います。

そんな時に心得ておきたいのはずばり、何故そのプロジェクトをやるのか、なぜその課題が生まれているのかを理解する必要がありますね。

そこで必要なのは「ビジネスモデル」に対する理解です。

ビジネスモデルを簡単に紐解く

簡単に言うと「顧客への価値提案とそこで得る利益」を考えることです。

例えば会社の売上が低迷している。そこで新しい商品を考えてこの難局を抜け出そうと一定のメンバーで会議をし、案をだしていきますね。
たまに、ワンマンな人がリーダーのチームは意志決定を全てされて中身のない会議をする場合がありますが、その時は各々頑張ってください。笑

さて、「みんな一丸となってこの難局を乗りきるぞ!」的なチーム編成だったとしましょう。

そこで、ターゲットは誰なのか、何で勝負するのか、どうやって進めて行くのかと、話はどんどん進んでいきます。

今上げた3つ。誰(Who)、何で(What)、どうやって(How)、これが「ビジネスモデル」の基本ですので念頭に常においておきましょう。

具体的な例で例えてみましょう。

飲食業で夜のピークタイムの入客はあるが、早い時間の入客が少ない。売上を上げて利益をのばすために、その時間帯の入客を増やそうと基本は「早割」等の安さ勝負で挑戦するケースが多いですよね。

そこで「早割」をやってみようとなりました。
これを「ビジネスモデル」の考え方で紐解くと‥
Who お客様
What 早割商品
How 店内にポップを貼ったり、口頭で伝える等。

ざっくり言えばこんな感じ。

しかし、これではざっくり過ぎるのでより深掘りして整理します。
Who
早い時間に一件軽く飲みたい。一次会前の軽めの一杯したいと思っているお客様。
What
ドリンクの値下げ。そして、そのあてとなる一品。安さといえば「千ベロセット」。
How
店内のポップ、口頭、店前での呼び込み、チラシを配る、Web媒体の利用、SNSでの拡散。

こうやってより、戦略的にまとまってきますね。

そこでWhatの部分の商品開発に時間がかかります。

ここで大事なのが何故今回の企画が生まれたのかの原点を忘れないことです。
早い時間帯の集客と売上をあげるためにやっているということ。一番大事なのは何よりも利益です!

ここが一番のポイントで、「顧客への価値提案」の部分は先ほど述べた通り、Who、What、Howで解決しました。ここまではほとんどの人が理解できます。

しかし、「利益」となると難しくなってきますね。
集客のために、安い商品をドンと打ち出し、お客様が溢れるようになった。結果売上も上がった。繁盛し始めたぞー!と、思いきや。原価率の計算を甘く見て、結果的にはあまり利益がでていない、安さだけを求めてくるのでリピーターに繋がらない、一気に忙しくなりスタッフの負担が大きくなった等、結果は散々なものになってしまったというオチだけは絶対に避けたいですよね。

「ビジネスモデル」の考えで、お客様の満足度、つまり魅力や、買いたいと思うような価値だけを考えるのではなく、プラスしっかりと利益もでる仕組みになっているかを考えるのが大事なんです!

それでは「利益」の部分を考えてみましょう。
Who
購入してくれるお客様
What
原価率の低いアルコールの値下げ、または値段差をつける。日頃廃棄するような食材の部分を使ったおつまみ新メニュー。さくっと飲むためスピードを重視した簡潔なオペレーションメニュー。グランドメニューから原価率の低い商品とドリンクを組み合わせた「千ベロセット」。
How
お客様からのお支払代金

例えが飲食業なので今回はこんな感じですが、これはどの業界にも通ずるものであり、業界によってはどこに改善の重きをおくかも変わるし、着眼点も全然違うでしょう。

企業で一生懸命働くあなた!
この思考回路を持っていればワンランク上の提案をできるかもです!

日本経済を盛り上げるためにみんなでより良いビジネスをしていきましょう!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?