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自分のいいところに気付けるようになった【a.school MENTORSインタビューvol.14】

一昨年からメンターとしてa.schoolに参加し、冷静で丁寧なメンタリングに定評があるなかむう(中村)。今回は元メンター・現本郷校講師のもりりん(大森)がなかむうにインタビュー。メンタリング以外にも、さまざまなメンタープロジェクトに積極的に参加するなかむうに、a.school MENTORSの魅力を聞きました。(本記事は2020年10月のインタビューに基づくものです。)

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なかむう(中村光佑)
中央大学総合政策学部4年。海のサンゴが大好き。一人ひとりに対する丁寧な洞察と指導で子どもたちから慕われれている。

子どもがのびのびと学ぶ姿に衝撃

もりりん:今日はよろしくお願いします!最初に、a.school MENTORSを知ったきっかけは何だったんですか?

なかむう:大学1年生の頃はいろんなバイトをしていたのですが、あまり没頭できるバイトに巡り合えず悶々としていました。大学2年生になってから、家庭教師や塾講師みたいな教育系のバイトをしてみようと思って、やるなら少し変わった塾で働いてみたいと思い見つかったのがa.schoolでした。「なにこれ?」っていうのが第一印象でしたね。

もりりん:すごい、よく見つけましたね!笑

なかむう:知り合いを通じて知ったクトピアっていう会社のHPにa.schoolが載っていて、そこからですね。おもしろそうと思って授業見学させてもらったのですが、子どもたちからほとばしるエネルギーのインパクトがすごかったです。子どもたちみんな癖が強いし、のびのびと学んでいて。僕もこの空間に入ってみたいと思いました。

もりりん:たしかに、子どもが生き生きと学ぶ様子は印象に残りますよね。

数字では測れない成長・変化に立ち会える

もりりん:メンターをやっていて楽しかったことや嬉しかったことはどんなことですか?

なかむう:テストの点数のようないわゆる数字で測れる子どもの成長・変化ではなくて、学びの姿勢における成長・変化に携わることができるのが嬉しいし楽しいです。今まで担当した生徒で印象に残っているのは、もともと競争心が強く授業中は一匹狼な感じだった生徒が、クラスメイトに鉛筆を配るようになったこと。些細なことなのですが、全く協力的ではなかった生徒がここまで気配りできるようになったのは大きな成長だと思いました。

もりりん:それはすごい!周りを見ることができるようになったんですね。

なかむう:そうなんです。あと最近でいうと、今やっている「おしごと算数:コンビニ店長」で、3回目までは全然興味をもてなかった生徒が、4回目になって急に「コンビニ店長ゲームの仕入れ楽しい!」ってハマりだしたこと。何が引き金になったのかはよく分からなかったのですが、繰り返し取り組むうちにじわじわと楽しくなってきたのかもしれません。こちらも熱中している様子を見て嬉しかったですね。今ではクラスメイトに「仕入れの話しようよ!」と声をかけ、協調性も増してきました。

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(コンビニ店長編で子どもと一緒に議論するなかむう<写真左>)

もりりん:子どもの成長・変化の場面に立ち会えるのはとても嬉しいですよね!それがメンターの醍醐味だなって僕も思います。

「いいところ」に意識的になる

もりりん:逆にメンターをやっていて大変だったのはどんなことですか?

なかむう:生徒の長所や、いいところになかなか気付けなかったことが一番大変でした。メンターは子どもの学びの様子や成長・変化、今後の課題を2ヶ月ごとにレポートにする仕事があるのですが、成長・変化がなかなか書けなかったんです。いいところに気付いてあげたいのに、できないことばかり気付いてしまう自分がもどかしかった。そんな時に、当時授業担当だった講師から、「まずは自分自身のいいところ・成長・変化を考えて過ごさないと、子どもたちの成長・変化に気付けないんじゃない?」とアドバイスをもらったんです。

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今振り返って思うのですが、僕自身、普段から「自分は何ができないか」ってことにしか目を向けていなかったんですね。自分の課題を見つめて、その課題を克服するために何をやるかって考えていつも行動していて。自分のいいところにも目が向かないのに、子どものいいところに気付けるわけがないってハッとしました。それからは、ほんの些細なことでも自分自身のいいところを自分で褒めるように意識しました。すると、子どものいいところにも気付けるようになりました。

もりりん:アドバイスが的確...!子どものいいところに気付けないなら、まずは自分のいいところを意識しなさいってまさにそうですよね。メンタリングは自分を見つめることでもあるのだなと思いました。

プロジェクトにどんどん挑戦できる

もりりん:話が少し変わるのですが、なかむうはメンター業務以外にもa.schoolのプロジェクトに挑戦してくれていますよね。

なかむう:そうですね。a.schoolにいるとプロジェクトに関わる機会をたくさんくださるので、積極的に参加しています。

経済産業省「未来の教室」事業では、探究学習の全国普及に向けての調査研究にメンバーとして携わりました。学校や学習塾、NPOなどに探究学習導入のニーズやそのハードルをヒアリングしてまとめるお仕事でした。このプロジェクトを通して、a.school以外にも、学びの楽しさを子どもに伝えるために頑張っている方々がたくさんいるということに気付きました。一番の思い出は、青森の学習塾に日帰りでヒアリングしに行ったこと。今思えば無謀なスケジュールでしたが、日帰りで青森に行くぐらいの度胸はつきました(笑)

もりりん:日帰りで青森にヒアリング!?!?なかむうすごすぎる!

なかむう:調べている中でどうしても行きたくなったので、ちょっと無理を言って行かせてもらいました(笑)ヒアリングを繰り返すうちに、相手が話しやすいような雰囲気づくりが前よりできるようになったなと思います。

もりりん:さすがの行動力ですね!今年7月まではオンライン朝の会(現朝チャレ)のメンターもされていましたよね。

なかむう:そうですね、コロナで今年4月に留学先から帰国して、仕事もなく手持ち無沙汰だったんですけれど、a.schoolで朝の会を始めると聞いて面白そう!と思い参加しました。

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朝ということもあり、子どものテンションもバラバラで最初はファシリテーションに苦戦しましたが、子どもと長く接する中で臨機応変さ・即興力が身についたなと思います

メンター以外にも、営業やファシリテーターなど、いろんなプロジェクトに挑戦できるのもa.school MENTORSの魅力ですね。

子どももメンターも自然体

もりりん:こんなにやらせてもらえるんだってくらいいろいろ挑戦できますよね!他になかむうはa.schoolのどんなところに魅力を感じていますか?

なかむう:自分も生徒も肩肘張ることなく自然体でいられるところや、その子がどうしたいのかを大切にしているところです。僕の感じる限り教育現場って先生たちの都合で子どもたちの気持ちを潰してしまったりしているなぁと感じることが多くて。でも、a.schoolはその時間に学ぶかどうかも子どもたち本人が決めるし、メンターや講師も「君はどうしたいの?」とその子の気持ちをいつも大切にしているように感じます。生徒に対してだけでなくて、講師やメンター同士でも同じように自然体で関わることができる雰囲気があるので、僕はa.schoolが好きです。

もりりん:同感です。自然体でいられる雰囲気があるからこそ、生徒はもちろん、メンターや講師の居場所になっていますよね。

自分の世界が広がった

もりりん:さて、ベテランメンターのなかむうに質問です。メンターを続けてきた自分自身の成長・変化について教えてください。

なかむう:だから苦手なんだって!(笑)そうですね、、、自分の世界が広がったのが一番大きいですね。

なりきりラボおしごと算数では世の中のさまざまな職業を扱うのですが、子どもと一緒に授業を受けていると「こんな職業あったんだ!」と自分も一緒に驚くこともしばしば。プロダクトデザイナーは特にそうでした。使いやすいようにものをデザインするのも立派なお仕事なんだって気付きました。

あとメンターも一人ひとり個性豊かです。教育系の学部以外の人も多くて、文学や哲学、工学、経営学などみんな興味関心はバラバラ。月に1回メンター研修で顔を合わせるのですが、終わったあと普段の大学の話を聞くのも楽しいです。趣味の話もよくしますね。いい仲間です。

もりりん:たしかに!授業では自分が今まで知らなかった職業も扱うから、子どもと同じ目線で楽しめますよね。あとメンターは本当に面白い人が多い!僕は最近あまりメンター研修に参加できていなかったんだけれど、久々に参加したいなあ...!

幅広い子どもに楽しい学びの場を

もりりん:最後に、これからなかむうはどんなことをしていきたいのかお聞きしたいです。

なかむう:そうですね、将来も教育に携わっていきたいと思っています。通信制大学に通って教員免許を取って学校教員になろうかなとも考えています。やはり自分は教育現場で子どもと関わっていたいですね。あとはa.schoolのような楽しい学びの場を広げたいなと思っています。自分は大学が私立なのですが、それまでは公立の学校だったんです。自分の学校生活を振り返ると、a.schoolのような楽しい学びは公立になかったなと思って。もっと幅広い層の子どもたちに学びの場を届けられる人になりたいですね。

もりりん:素敵!僕も同じようなことを考えているので、これからなかむうと何かできたらいいなって思いました!今日はありがとうございました!

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《編集後記》
なかむうとは実は同郷ということもあり、もっとたくさん話してみたいメンター仲間の一人だったので、今回インタビューが実現して単純に嬉しかったです。自分の「いいところ」に意識的になったという話が一番印象に残りました。メンタリングを通して自分を見つめる、そして子どものいいところに気付く。自分を見つめる機会になるのは、メンターの魅力だなと思いました。これからもなかむうの活躍に期待です!(もりりん)
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