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お小遣いアップ、ゲームのおねだり…決め手は全て「プレゼン力」〜なりきり道場:プレゼン編(なりきりラボ番外編)〜

人前で話すことが苦手な子どもにこそ挑戦してほしい、とびきり楽しいプレゼン講座。学校の発表だけでなく、日常生活にもいかせるコツ・ワザを惜しみなく伝授します!「問い・観察・発想・議論・プレゼン・表現」というプロに必要な6つの技を鍛える番外編・なりきり道場の第二弾です。

※本記事は、グッドデザイン賞受賞の小学生向け探究学習プログラムなりきりラボ「おしごと算数」の各テーマを紹介するシリーズ記事の一つです。

<プログラム開発者、いわたくに聞きました!>

いわたく(岩田拓真):
株式会社a.school(エイスクール)代表取締役校長。京都大学総合人間学部卒、東京大学大学院工学系研究科修了(専門分野は、脳科学とイノベーション)。大学院在学中に、ひとり親家庭に対して動機づけ教育を行うNPO法人Motivation Makerを仲間とともに創業し、理事に就任。Boston Consulting Groupにて経営コンサルタントとして勤務した後、a.schoolを創業。探究学習の塾「a.school」を運営するとともに、様々な創造的な教育コンテンツの開発に携わる。自分自身も新しいことを学ぶのが大好き。一児の父。

ー 今回は「発想編」に続くなりきり道場第2弾ですね。

いわたく:プロフェッショナルに「なりきる」ための6つの基礎力を養うことを目的としたこのシリーズ、1年越しで開講するのが今回の「プレゼン編」です。

▼なりきり道場:発想編はこちらから!

プレゼン編では、人前で話す力・情報を適切に伝える力を養います。プレゼンに対して苦手意識がある人は多いと思うのですが、実はプレゼンの上手い下手は生まれ持った才能ではなく、技を磨けば伸びるものなんです。だから、「人前で話すのは苦手だな・・・」「学校での発表の時間が苦痛」そんな子ども達にこそ挑戦してほしいなと。計4回の授業をとおして、論理的な話し方・目的を意識した話し方からちょっとした発表のコツまで、さまざまな技を伝授します!

開発にあたって特に重視したのは、「〇〇を伝えたい」という目的意識を明確にすること。技(How)よりも想い(Why)が大切ということですね。

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ー プレゼンは、それこそ社会人研修でも扱うテーマ。小学生が挑戦するにはまだまだ早い印象がありますが・・・。

いわたく:いや、そんなことはないですよ。アメリカの学校では"show & tell"という時間があるように、欧米圏では幼児〜小学生のうちからプレゼンをする機会にあふれています。日本の小学校でも、グループ発表や学級会など、なにかしら人前に立つ機会がありますよね。ただ、欧米と比べて「プレゼンそのもの」を探究することは少ないかもしれません。

学校の外に目を向けてみると、プレゼン力を活かせる場面は日常生活にもたくさんあるんです。例えば、何か欲しい物があるとき。なぜほしいのか、どんな機会(例:誕生日)にどんな元手を使って(例:お年玉の一部を使って)買いたいのか、など目的や条件を整理して上手に伝えられたら、保護者の方に買ってもらえるかもしれませんよね。

プレゼン修行

もちろん、社会人が必要とするスキルであるのも事実。どんな業界・職種でもプレゼンを避けて通ることはできません。「なりきりラボ」シリーズでいうと、「営業・販売」は商品の魅力を伝えることで購入を促すことが目的ですし、「研究者」のような一人で黙々と研究するだけに見える仕事でも、実は研究成果を学会で発表するのが重要だったりもします。「つくる」ことがメインのエンジニアでも、開発中の製品の魅力や課題を社内で共有することで予算をつけてもらったり、お客様の声をフィードバックしてもらったりと仕事の幅が広がります。

今にも将来にも必ずいきてくる、それがプレゼン。それなのに、練習もせずに苦手意識をもってしまうのはもったいない。だから、このプログラムを通して「プレゼンって、技を磨けばもっと上手にできるんだ!」と自信をつけてほしいですね。

ー たしかに、必ずしも舞台にたって人前で話すことだけがプレゼンではないですよね。「上手におねだりする方法」と考えたら、子どもたちも俄然やる気スイッチが入るかもしれません(笑)。

いわたく:そうですね。実際にプログラム設計で工夫を凝らしたのが、子どもたちが「やってみたい!」と面白がれるようなプレゼンねたをたくさん詰め込んだところ。例えば高田明さん(ジャパネットたかた元社長)になりきって商品販売に挑戦したり、小池都知事になりきって「三密」の内容を伝えたり。鬼滅の刃に関するデータをもとになぜ鬼滅の刃が人気なのかをプレゼンしたり。身近なテーマを題材にすることでモチベーションアップを図るのはもちろんのこと、これをきっかけに日々目にするテレビ番組の見方も変わるかもしれません。

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とはいっても、人前で話すこと自体に抵抗感がある子もいると思います。まずは子どもたちにとって安心安全な場であることが大切なんで、失敗してもいいんだよ・最初から上手にできなくても恥ずかしくないんだよというメッセージを常に発信しながら、講師があえて駄目な例を演じてみせて場を和ませたり、メンターがいつも以上に一人ひとりの発表をサポートしたりと運営を工夫します。


長年探究学習塾を経営していると、「うちの子、発表が苦手なんです」と相談されることが多いんですよね。でも、まだ小学生なのに得意不得意を決めてしまうのは早すぎるし、同じ発表が苦手でも自分の考えが整理できないのか、人前にたつと緊張してしまうのか、形式張った発表が苦手なのか、など苦手意識を持つ要因はさまざま。

少人数制のクラスだからこそ、子ども一人ひとりの特性をよく理解したうえでその子なりのプレゼン方法を体得できるようお手伝いしたいですね。

\2021年度通塾生募集中/
なりきり道場:プレゼン編は3月1日(月)より新規開講!エイスクール直営校(本郷・池上)のほか、全国のパートナー校でご受講いただけます。

▼授業体験はこちらから。2021年2月は特別体験会も実施中!

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