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なりきりラボ・おしごと算数の世界

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コピーライター、起業家、絵本作家、自然科学者・・・子どもが仕事をしたらどうなる?2019年度グッドデザイン賞受賞のアウトプット型・探究学習プログラム「おしごと算数」「なりきりラボ… もっと読む
運営しているクリエイター

#アクティブラーニング

サイエンス×アートでつくりだす、ミニチュア世界〜模型クリエイター(おしごと算数#3)〜

<プログラム開発者、いわたく&すぎちゃんに聞きました!> ー 「模型クリエイター」とは、あんまり聞き慣れない職業ですね。 いわたく:実物大のものを適切な比率で縮小・拡大(場合によっては等倍)することで模型をつくる仕事なんですが、身の回りを見渡すと意外とたくさんあるんですよ、彼らの作品が。「東武ワールドスクエア」や新しくできた「スモールワールズ」のようなミニチュアテーマパークはわかりやすい例ですが、ほかにも建築模型、レストランのショーケースに並ぶ食品サンプル、人体模型、ミニ

スポ根算数から脱却せよ!〜おもしろ算数:数編〜(おしごと算数番外編)

<プログラム開発者、いわたく&すぎちゃんに聞きました!> ー おしごと算数の番外編は「パズル算数」に続き2つ目ですね。 いわたく:はい、今回の「おもしろ算数」は数編・図形編の二つで構成される、おしごと算数の番外編です。おしごと算数は算数と仕事のつながりを学ぶプログラムですが、その特性上算数そのものを探究する機会はほとんどありません。なので、この「おもしろ算数」では算数を主役とし、数・図形という二大テーマにスポットライトをあてました。 すぎちゃん:数編のテーマは「新しい発

戦国マニアだけじゃない!歴史・地理の楽しみ方〜探検家・リサーチャー(なりきりラボ#13)〜

<プログラム開発者、いわたく&ほっしーに聞きました!> ー 「探検家」って、なんだか思わずドキドキ・ワクワクしちゃう仕事ですね。 ほっしー:確かに、インディ・ジョーンズやマスターキートンをイメージしてしまうかも(笑)。あそこまでのアクション性はないけれどもインディと同じく、人文科学系・社会科学系の研究者の仕事にせまるプログラムです。 いわたく:なかでも歴史学・地理学にフォーカスしています。あるテーマについて、時間軸・空間軸の二つの切り口から探究するんですが、特に子どもた

「感性×論理」で算数ゲームを生み出せ!〜数の魔術師(おしごと算数#15)〜

<プログラム開発者、いわたく&すぎちゃんに聞きました!> ー おしごと算数シリーズもそろそろ完結か・・というところで登場しました、「数の魔術師」。これはもはや「おしごと」ではないですよね(笑) いわたく:まぁ、そうですよね。シリーズ終盤ということで少し遊んだタイトルをつけてしまいました(笑)。真面目に答えると、要は算数を活用したアナログゲームデザイナーのことなんです。あまりにニッチな仕事だから、一般的な職業名は思いつかなくて。ある意味、ゲームは子どもたちを魅了する魔法みた

【型】の前に【技】を磨くべし!〜なりきり道場:発想編(なりきりラボ番外編)〜

<プログラム開発者、いわたく&ほっしーに聞きました!> ー 今回は「なりきりラボ」の番外編ということで、いつものように一つの仕事に挑戦するのではなく、いろいろな仕事につながるさまざまな力を磨く集中講座と聞きました。 いわたく:はい、今回の「なりきり道場」はその名のとおり、プロフェッショナルに「なりきる」ための基礎力を養うことを目的に、 問い・観察・発想・議論・プレゼン・表現の6つの技を鍛え上げるプログラムです。そのうち、20年3月に初開講するのは「発想編〜生み出せイノベー

算数は作業じゃない。世の中を解き明かす計算に挑戦!〜経営コンサルタント(おしごと算数#13)〜

<プログラム開発者、いわたく&すぎちゃんに聞きました!> ー まず、「経営コンサルタント(おしごと算数)」はどんなプログラムですか? いわたく:シンプルにいうと、経営者の課題を解決するのが経営コンサルタントという仕事です。子どもたちにはわかりやすいように、社長の困りごとを解決するよ、と伝えたりもします。解決の仕方は様々で、そこで使われる技も幅広くあるのですが、このプログラムではなかでも「推定と統計」という算数領域に焦点をあてています。算数というより、数学に近いかもしれませ

なりきりラボ・おしごと算数ってどんな学び?

2019年度グッドデザイン賞を受賞したa.schoolのオリジナルプログラム、「なりきりラボ」と「おしごと算数」。この春には全国15都府県42教室で開講する予定の、今や全国に広がりつつある学びです。 〜なりきりラボ・おしごと算数とは?〜 「仕事(職業)」を軸にした、小学生向けのアウトプット型・探究学習プログラム。世の中にあるさまざまな仕事を題材に、子どもたちができる限りそのリアリティに触れながら学ぶのがコンセプトで、仕事さながらのミッションの数々に挑戦します。 「なりきり

小学生が「カイゼン」に挑戦?!〜工場長(おしごと算数#14)〜

<プログラム開発者、いわたく&すぎちゃんに聞きました!> ー 「工場長」とは、これまた渋い職業を選びましたね!どんなお仕事なんですか? いわたく:一言でいうと生産管理なんですが、限られた資源を使ってどれだけ効率よく質の高いアウトプットを出すか、という仕事です。資源には人や時間、素材などがありますが、今回は特に時間と素材に着目しています。 「工場長」がほかの(おしごと算数の)職業と違って異色なのは、これという算数領域(単元)に結びついていないところ。様々な算数的見方・思考

言葉のマジックで遊ぼう、伝えよう〜コピーライター(なりきりラボ#11 )〜

<プログラム開発者、いわたく&ほっしーに聞きました!> ー まず、「コピーライター(なりきりラボ)」はどんなプログラムですか? いわたく:身の回りの商品やサービスには、その良さや特徴を伝える「キャッチコピー」と呼ばれる短い言葉や文章が添えられていることが多いのですが、これを考えるのがコピーライターという仕事です。これを分解すると、2つの大事なステップがあるんですね。 コピーライターって聞くとステップ2の方を想像しがちですけれど、実はステップ1でとことん本質を追求するから