Ascendersの新しいロゴつくり上げる裏側 公開!スポーツの会社のその先へ〜
こんにちは。
Ascendersの田中です。
このnoteでは、新しくなったAscendersのロゴが出来上がるまでの裏側や、そこに込めた想いなどをみなさんにお伝えしたいと思っています。
Ascendersは5周年にあたる6月9日に創業以来初のリブランディングを実行し、ブランドイメージをすべて変更しました。その中でも大きな変化の1つが、会社のロゴのリニューアルです。 約半年かけて考え、完成したロゴがこちらです。
▼ ロゴができるまで
- 1. 課題点の言語化
- 2.リブランディングの方針価値の言語化
- 3.ラフ案のブレスト
- 4. シンボルの作成
- 5. ロゴタイプ+シンボル
- 6. ロゴの完成
- 1. 課題点の言語化
以前のロゴはスポーツ分野の企業としての力強さ、スポーツ感はあったものの以下の問題意識を抱えていました。
① 線が太めで重量感がある
② 各サービスのロゴ、カラーの統一感を出しにくい(形が使いづらい)
③ 何の会社かわからない。
④ マス(大衆)にウケるものじゃない(特に女性の支持がない)
課題に対して仮説をたてました。細いほうが=上品さがあるのでは?曲線などで丸みをつけると少し親近感が増しそうといった感じです。その中でも、『何の会社かわからない』は、今回のリデザインに置ける最初のキーワードでした。スポーツの会社ってわかるロゴとかあるの?などを意識してどんな印象を与えたいかなど優先順位を立てていき、今回のロゴのリデザインチームを結成しました。
- 2. リブランディングの方針と価値の言語化
ーこの会社といえば?どう見られたい?何と言われたい?
・スポーツ関連分野で具現化するプロ集団
・スポーツにおける人の不安や課題(ペイン)をなくし、スポーツの未来を作っている会社
・スポーツに関われるきっかけを与えてくれる
・スポーツ業界のインフラ
・スポーツ界にイノベーションを起こす会社
・スポーツのあるライフスタイル( = Work + Life)を実現することをサポートすることで、毎日の生活や人生に喜びや感動を届けるている
ースポーツの夢の国とは?
「スポーツに理想的な関わり方ができる社会」であり
「スポーツに関わる人が訪れたいと思う場所」である
ー スポーツのインフラをつくる。インフラとは?
生活を支える基盤であり
ネットワークであり
産業の基盤となる施設であり
経済が機能するのに必要なサービスである
Ascendersのアイデンティティを出し合う
CI(Corporate Identity)
社名:Ascenders(上昇集団)
ビジョン:スポーツの夢の国を創る
ミッション:スポーツ界のインフラになる
タグライン:Sports is My Life
VI(Visual Identity)
何の会社か印象づける
親近感、距離感が近くなる
A 矢印モチーフ
公共性のあるデザイン
UIをシンプルに
気軽に使える
VIから線の太さ、タイプフェイス(フォント)選定を行いました。先ずはUniversを使用。このフォントがベースのmyriadがAdobe、それをさらにベースにしたsanfransicoがappleなど、広く使われているので、全体的にWebやプラットフォームへの相性はいいはず。丸・点などの幾何学的な図形への組み合わせにも寄せられるのでは?と採用しました。
(初期のラフ案)
しかし、極端な曲線や尖りは少し相性が悪そうということと、地になる部分(白い部分)も目立つ設計なので、Aの中の白を矢印として強調などがここでの意見がでした。
- 3. ラフ案のブレスト
続いて「Underground」を活用しました。これはロンドン地下鉄内の標識のために開発されたフォントであり、Universの元祖的存在です。手書きの痕跡が明確である分、人間性を生かした方が親近感が湧く。曲線や変形が馴染みやすいのでより親近感の面では出しやすそうという考えから採用しました。
スモールキャップ(小文字サイズの大文字)が標準で存在するので、見出し的に使いやすく、手書きの物からおこしたりするパターンや曲線の要素も取り入れられないかと考えていたところ打ち合わせのなかで「心拍数」「鼓動」「動」といったキーワードが出てきたので、Aの形と合わせてそれらをロゴに関するキーワードにしてこれまでの要素+心電図のような形のイメージを膨らませてみました。
波形と線また、特定のBPM(例:1/60 秒針の動き 体がリラックスしやすいテンポ)でロゴのアニメーションやインタラクティブな動きをまとめることでスポーツの身体性、体への馴染みやすななどへの展開できるのでは?というアイディアから出たデザイン。しかし、ロゴタイプ(文字のロゴ)に関してはAだと認識しづらいという意見が出ました。
ユニークで個性的なロゴは一部の人々には好まれ印象にも残ります。しかし、スポーツに関わる人は老若男女です。サービスの普及や会社の熟成度合いに合わせて、Ascendersがより多くの人々に受け入れられるために、人々の記憶に残ることを強く意識する必要がありました。
- 汎用性の高さ
- より幅広いユーザーに訴求
- 記憶に残りやすい
この点を強く意識して改良を重ねていきました。
- 4. シンボルの作成
シンボルはいくつか案が上がりましたが、タイプフェイス「underground」のAをベースにAscendersの語源となる「上昇」を表す矢印を作成し、そこからさらにVIに沿った印象付けの為に検証を進めました。
シンボルはUIがシンプルで非常にわかりやすく、気軽に使えて、親近感、距離感が近くなるイメージができあがってきました。Aの矢印モチーフにすることで横向きだった以前のロゴから45度上げて、右肩上がりを表すことで「さらに成長する」ことを印象付けることができると考えました。
-5. ロゴタイプ+シンボル
最終的な判断として、シンボルとこれまでのロゴタイプの候補の組み合わせを何パターンか検証しました。その中からVIに合った、シンプルさとわかりやすさの点から選定しました。
比較してみると、シンボルがCIとVIを最も表現し、フォントとの相性もいいと判断しました。そして、線の太さ、余白など最終調整をしました。
- 6. ロゴの完成
これまでの意見をまとめて最終調整をし、完成したのが今のロゴになります。
そして円の丸みとワンポイント的なカラーの使用によって他のサービスに統一感を持たせる方針を決定しました。
以前までのAscendersは「上昇」する集団ということで数年間活動していきました。より関わる人も増えていき、自分たちだけではなくパートナー、顧客、関わる全ての人たちと一緒に「上昇」していける集団という意味をこめ丸が一筆書きで描けるようにしております。
今回、納得いくものができるまで時間をかなりかけましたが、かっこいいだけでなく、与えたい印象や価値観を表現し、グッズ展開などその先の未来も考えてデザインしてきました。
というのも、スポーツ界でもリブランディングの流れが来ていて、時代にあったデザインと言いますか、伝統を踏襲しつつ、どうトレンドを取り入れるかが重要になってきています。実際にCIを考えたりしたり、VIを決めていくことにはすごく意味があると実感しました。今回の経験を通してよりスポーツ業界のチームや企業のブランドについて考える機会になって頂けたら非常に嬉しいです。ご相談もいつでも受け付けております。
改めてロゴが完成すると、これから自分たちでブランドを育てていくんだという意識団結力が高まります。新しいロゴと共に、Ascendersは「スポーツの夢の国」実現に向けてこれからもプロダクトを磨き続けていきます!
それでは、次回の記事もお楽しみに。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?