結婚という決断
最近、私自身が意識しているように、彼も結婚を意識しているのだと感じる出来事があった。
というのも、私たちの会話の中にほぼ出てこなかった「結婚」という言葉が、交際1年を節目に、よく出てくるようになったのだ。
もしかしたら、今の彼と結婚に向かっていくのかもしれないとひしひしと感じている。
だから、彼からプロポーズされた場合のことを想像してみた。彼に「結婚しよう」そう言われたら、一体自分はどんな反応をするか想像してみた。
①泣いて喜ぶ
②即答でYESと言う
多くの人はこのような反応をするのだろうか。
しかしながら、想像上の私は、①でも②でもなく、ただ立ち尽くしていた。
120%の力を込めて、喜ぶことができない、今はそんな気がするのだ。
今後、彼以上の人はきっと現れないと分かっている。
もう少し他の人に出会ってみたいという気持ちもない。
自分が結婚適齢期であることも分かっている。
おそらく、自分は恐れているのだ。
結婚というステージに入ることをとても恐れている。
結婚というステージに入ることは、
つまり、人生で自分が立つステージが変わる
つまり、人生が変わる
そんな気がしているのだ。
人生が変わるのは誰しも怖いことだ。
同時に、そのステージに入る覚悟も持っていないから、自分が結婚というステージに立つことを不相応に感じている気がする。
「結婚」とは、これまでの人生の分岐点だった「受験」や「就活」とはちがう。あれらは、合否で決まるから。合否さえ出れば、それによって道は必然的に決まる。
しかし、結婚は相手との合意で決まる。受験みたいに合否は出ないから、自分と相手の意志だけで決まる。
一体いつその覚悟を持てるのだろうか。
どうして決断できないのだろうか。
恐らく、今の生活に不満を持っていなくて、このままでいいと思っているから、だから変えたいと思わないのかもしれない。
そして、まだ、子どもでいたいのかもしれない。
27歳にもなって何を言っているのかと思われるだろうが、これからも父と母の子どもでいたいのだ。
結婚しても父と母の子どもであることに変わりはないが、きっと何かが変わる。
今の生活や幸せを手放すのが怖いのだ。
暇な休日には親とご飯に行ったり遠出したり、
実家で家事も手伝わずにダラダラしたり、
それが許される環境を失ってしまうような気がする。
でも、結婚したら、今の生活とは違う幸福感や満足感を感じれるかもしれない。そんな小さな希望を望み続けて、結婚に向かっていけばいいのだろうか。
結婚に向かっていくことは、きっと喜ばしいことばかりではない。
大きな決断をすることは、自分で考え、何度も悩み、また考え、また悩み、それを繰り返すことで、覚悟を持てるようになるだろうか。
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