婚活11週目です。どれだけ似ていても自分は姉とは違う。

休日にマッチングアプリで知り合った男性と会うことになった。年齢は一つ下、公務員で、爽やかな印象の青年だった。

休日の14時ごろ駅前で約束したが、彼の立ち姿を見かけた瞬間から少しの頼りなさが見えるようだった。

写真と実際に会った印象はそれほど変わりなく、真面目な人なんだなと思った。

一通りの挨拶を終え、次の行き先がなかなか決まらなかったのだが、とりあえず近くのコーヒーチェーンでお茶をすることに私が決めた。

コーヒーを飲みながら色々と話していくうちに、彼女いない歴=年齢であることや、私が初めてアプリで会った人であること、どういった職場に勤めているかなど、おおよその身元を曝け出す話をした。

「彼女いない歴=年齢である」話を聞いているとき、私は姉の旦那を思い出していた。

なぜなら、姉の旦那もそうだったからだ。

姉が初めての彼女で、よく話を聞いてくれる人で、姉がグイグイ引っ張っていくような関係性。

優しくて、年下でわがままを言う私にもニコニコ笑ってくれる彼は、義兄としては全く申し分ない。


私と姉は、生き写しのようによく似ていた。


「同じ環境で育つとこんなに似るものなのか」と思うことがある。

ただ実際は、「妹」である私が、「姉」の真似っこをすることが多かったから、必然的に似たのかもしれない。

似ていると言っても、顔が似ているわけではない。

考え方や価値観、好きなもの、発言が似ていた。

一緒に外食に行けば注文しようと思っていた料理は大体同じものだし、発言がシンクロすることは、姉が結婚した今でも、たまにある。

だから、姉と私は似ているから。

私も、姉の旦那のような人を見つければ上手くいくかもしれない、そう思っていた。

姉の旦那のような人と過去にお付き合いしたこともあった。

私の言うことを聞いてくれて、私のやりたいことを叶えてくれるような人。

でも結局、言うことを聞いてくれなかったら、私は不機嫌になったし、やりたいことを叶えてくれなければ、なんで?と不思議に思った。

そして結局、交際は続かず、うまくいかなかった。

つまり、私自身はそれをそこまで求めていなかった。

私自身が甘えたり、頼ったりできる人を求めていた。

どんなによく似た価値観を持っていても、好きなことが全部同じでも、わたしは姉とは違うんだ、そう思った。

彼と話しながら、そんなことを感じていた。

彼は私に対して良い印象を持ってくれたらしいが、私は「もうちょっと色んな人に会ってみた方がいいと思いますよ」と本音を伝えて、その日はお別れした。

まあ実際のところ、自分が別の人とうまくいきそうだったから、そんなことを言う余裕があったわけだが、、

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?