家に一度帰ろうかと思ったが、信号が青だったので、行っちゃえー!とそのまま花屋さんに向かう。 カランコロン♪と音がなりそうな扉を開けると奥からさっきの、店主さんが出てこられた。 「骨董屋さんに行ってきました!」と報告すると、嬉しそうに「本当ですか!?」と微笑む。 「骨董屋さんはどなたがいらっしゃいました?白いヒゲの方?」 「はい!あの、宮崎駿さんのような」 「あ、たしかに、似てるかも。笑」 買ってきた青い器は思ったより小さかったので鉢にはできなかったが、器の欠けた部分
花粉が「非常に多い」と予報であった通り、今日は目も耳もかゆく、くしゃみもでる。なのに自転車で出かけてしまった。とても天気が良かったので、どこまでも走れそうな気がしたからだ。 ふと目にとまった路面店に入ってみた。外からみると分からないが、中には観葉植物がいくつか置いてある。値段が書かれていない。奥から三十代半ばと思われる女性の店員さんが「いらっしゃいませ」 と、こちらに歩いてきた。 「あの、植物を育ててみたいと思って。」 嘘ではない。部屋におく緑を探していたのだ。全くの
珍しく全員集合した。三ヶ月ぶりにお会いした方もおり、なんだか嬉しい。 先生が席を外したタイミングで、会計の川本さんが「今年は先生への年末のプレゼントどうします?」と皆を見渡す。 「やりましょう」と誰かがすかさず言うと、皆、何度も頷いた。 暖かい世界だ。心も顔も緩んでしまう。 先生は80代のおばあちゃんなのだけど、いつも頬がつややかで、ピンク色をしており、声も張りがあり大きい。よく笑う可愛らしい人だ。 しかし太極拳が始まると、めちゃくちゃかっこいい。あんなふうに
おばちゃんたちとのお話で一番参考になるのは、この地域でどこの病院がよいかということである。 引っ越してきて間もない私にとり、大変貴重な情報であった。 「内科ならここ」「歯医者はここ」皆さんの生の口コミにより、医者えらびには困らず過ごせている。 10月11日 会場には心地よい風が吹き抜けている。 先生は髪を切ったようだ。 お話し好きの川本さんがいつものように明るく話しはじめた。 「あの駅になんだか3文字のスーパーができたの。あそことても安いのよー! なんて名前だったかしら
こんなに長く続くとは思わなかった。 もともと、飽き性なもので、何でも三ヶ月くらいでやめてしまうことが多い。 続いたのは、先生の人柄と、一緒に習っているおばちゃん(おばあちゃん)たちとの心地よい関係のおかげだと思う。 せっかくなので、太極拳のことや、関わった人々のことなどを記録することにした。 10月3日 参加者がいつもより多い。 秋らしくなってきたので、皆通いやすいからだろうか。 最年長の佐々木さんはお休み。コロナになってから体調が悪いそうだ。 見学者が一人きていた。私が入