不満とユーチューバー

1年くらい前の話になるが、
社内で、自席で、暑かったからネクタイを外して仕事に臨もうとした。
ネクタイを外してから5分と経たないうちに、
「ネクタイを締めろ。」と注意をされた。

僕の仕事は社外の人とも全く会わず、ただ同僚や諸先輩方が叩き出した営業成績を集計し公表するような仕事なので、別に構わないと思っていた。
そもそも、ネクタイを外そうが、緩めていようが、締めていようが関係ないと思っていた。なんならスーツを着ないで通勤してもいいくらいだとも思う。
僕は、会社でネクタイを外してPCに向かっている人を見かけても、別に不快に思ったことがないし、マナー違反だなぁ。と思ったこともない。

「暑いのに、我慢してネクタイを締めなくてはならないのか?」
考えたが、すっきり納得できるような答えが見つからなかったので聞いてみると、

・今の時期は社内の服務規定でネクタイ着用が決まっている。
・就業時間内は社内の服務規定に則って仕事をしないといけない。
・そんなこと当たり前だ。

という答えが返ってきた。

すっきり納得できなかったし、当たり前ではないと思った。

なぜ、熱った身体とワイシャツの狭間で滞留するじめっとした暑さを我慢して集中力を切らし、ミスを連発するようになるかもしれないようなリスクの方を取るのか?
なぜ、ネクタイを外して首元を広く取り、狭間の暑さを解放してはいけないのか?

そもそも、服務規定に則って仕事をしないといけないなら、ジャケットを羽織りながら仕事をするべきではないのか?
なぜ、ジャケットだけは羽織らなくてもいいのか?
僕にネクタイを外していることを指摘したあなたも、ジャケットを羽織っていないという点では規定違反ではないか?

これは、まだ僕が義務教育の庇護下にあった時代の、校則や、教師をはじめとする、あらゆる大人達からの支配への反骨芯から生まれる抗いの気持ちとは正反対の、至極真っ当で自然な疑問だと思う。

その場では納得したふりをして、でもやっぱり納得できなかったので、緩めにネクタイを首に巻き付けた。

この時期にネクタイを締めているか締めていないかで、自分の仕事の評価が変わるとしたら。
それでも、やっぱり暑かったら外すかな。
もし評価を下げるとしたら、ダサいストライプのネクタイをキツキツに締めている人の評価を下げる方がいいと思う。
ダサストライプネクタイをつけることは、失礼に当たると思う。ドラゴン柄のゲキダサTシャツと同じで、なぜ生産し、売られているのか全くわからない。それを買う人の壊滅的なセンスも、なぜそんなセンスが存在するのか不思議で仕方ない。
就活の時も、ダサストライプだけはつけないようにしていた。あと大きめの水玉模様と。

話はそれたが、もちろん仕事で社外の方と面会する場合は暑くても我慢して、めちゃくちゃカッコいいネクタイをつける。


今日はこんなしょうもない体験と疑問を、
「なんで中学校にいかなあかんの?」と主張しているユーチューバーのネット記事をみて思い出した。


その後今日までの約1年間で、僕はネクタイを締めていないということで4回くらい注意されている。
毎回疑問に思いながら、超カッコいいネクタイを緩めに巻いている。




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