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[Short Story] ビッチレラの背徳日誌 04

私はビッチレラ。
本当の名前はエラだけど、継母にそう呼ばれているの。

この前、王子の寝室に忍び込んだものの、初体験は失敗に終わった

私はいまだに、私の中に男性を受け入れられるのか、不安なまま。
でも私の秘めた場所はずっと濡れていて、早く満たしてほしかった。

元執事で今は僧侶のセバスチャンに、処女を奪ってほしいとお願いしたけれど、優しく諭され家に帰らされちゃったわ。


家では、継母と継姉がなにやら色めき立っていた。
お城で婚活パーティが開かれ、若い王子も参加するという。

私がベッドで誘っても男になれなかった、あの王子?
気まずい。
どうしよう、王子に合わせる顔がない。

私は遅れて参加することにして、継母と継姉には先にお城に向かってもらった。

すると、フードを被った老婆が、なにやらバスケットを抱えてやってきた。

「お嬢様をお城にお連れしなければなりません。さあ、カボチャを持ってお城に行くのです」

「その声はセバスチャン! なぜ老婆の恰好なの? なぜカボチャを持っていくの?」

「そういう決まりなのです」

なにがなんだかわからないうちに馬車に乗せられ、お城に連れていかれた。

お城について馬車から降りるとそこには、いつか庭園で出会ったビスケットの見習い騎士が立っていた。

私とその騎士はしばらく視線を絡めあい、私の体の中で何かがほとばしった。
私は彼に引き寄せられるように近づいて、こう言ったの。

「あなたのビスケットがほしい」


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