「予定通り進まないプロジェクトの進め方」朝時雨読書感想記

プロジェクトをすすめる側の考え方を知りたくてこの本を購入した。結論からいってしまうと僕にはあまり合わなかった。理由としてはプ譜などを当たり前に使ったことのあることが前提で進んでいくからだ。おそらく僕自身がプロジェクトを実際にすすめていく経験をしてから読むとまた違う気がするのかもしれない。

プロジェクトとは何か

本著ではPMBOKでの定義を紹介していた。

「独自の​プロダクト、サービス、所産を想像するために実施する有期性のある業務」

だいたいどの本でも期限があることが記載されている。また、プロジェクトには以下の三要素が含まれていることも述べられていた。

・「未知」を「既知」に変換していく行為
・ノウハウや知識の不足
・有限なお金と時間

僕は情報工学を専攻している学生で、何度かアプリ開発をするコンテストにでたことがある。コンテストのために、チームを組んで、プロジェクトを勧めていくわけだが、この三要素は強く感じる機会が多かった。

3要素と筆者はいっているが、上2つの要素は何が異なるのかよくわからなかった。どちらも僕の中では同じことのような気がした。

想定外は当たり前

プロジェクトでは想定外のことが度々起こる。最初に設定した目標すら最善ではないかもしれない。最初の目標を達成していなくても良くなるときもあると主張していた。具体的な例がなかったのでどんな場合にそれが言えるかどうかはわからなかった。僕自身が思うには、最初の目標は仮定をもとに生まれ、その時の解でしかないということだ。仮定を検証していく上でどんどんとアップデートされるべきものなのだろう。

コミュニケーションロス

コミュニケーション不足は多くの問題を引き起こす。他人とコミュニケーションをとり物事を決めていく際には、「要望」「要求」「仕様」に整理することが大事だと著者は言っている。整理していくと、お互いに矛盾する要素も見つかってくる。何もかも要望通りにしても、上手くいくわけではない。コミュニケーションを積極的にして、何が大事なのかをしっかり見定めていく必要がある。自分からアクションをおこし、後々になって面倒にならないように務めるべきだ。今面倒だと思うことは、あとになるともっと面倒になると誰かがいった気がするが、僕もそのとおりだと思う。

問題や課題を自分のものにする

本著では問題や課題を解決できる人とできない人の特徴を紹介していました。自分の中でうまく抽象化したり、文脈を変えてみることができる人が問題や課題を解決できると主張します。しかし、教育する側や上司にそう言われても、いまいちピンと来ません。いきなりこんなことを言われてできるようになる人はいません。適切な助言があってこそ、課題や問題を自分の中でうまく抽象化したり、文脈を変えることができるようになるのだと思います。

終わりに

共感したポイントや印象に残った部分のみにスポットを当てて、感想を書いてみました。中盤のプ譜の話は自分の中でまだ落とし込めていないので、しばらくたってから、また読みたいと思いました。


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